この記事では、"accuracy"と"precision"という単語の違いについてみていきます。少しレベルの高い単語ですが、どちらも同じような意味を持つ。特に半導体工場など精密なものを作る場面でよく使われる。もし、このような会社に勤めているのであれば、知っていなければミスの元となるでしょう。
今回は、知っておくとどこかで使えるかもしれないこれらの英単語の違いを、英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

"accuracy"、"precision"とは

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まずは少しハイレベルなこれらの単語の意味を確認してみましょう。

accuracy:正確さ、正確度

"accuracy"は"accurate"の名詞です。このように説明するとピンと来る人もいるかもしれません。"accurate"がもつ意味は「正確な、正しい」ですよね。そこから、"accuracy"は「正確さ、正確度」という意味をもちます。

precision:正確さ、精度、精密に作られた

"precision"は"precise"という形容詞から来ています。大学受験を控えている受験生であれば覚えておいて欲しい単語ですが、正直なところそれほど重要単語ではありません。形が似ている単語があるため、文法問題の単語選択問題では狙われるかもしれませんね。"precision"の意味は「正確さ、精度」、形容詞の意味では「精密に作られた」となります。

"accuracy"と"precision"の違いは何?

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どちらの単語も同じような意味を持っていましたね。それでは、どのような違いがあるのでしょうか?今回は、科学的な違いを解説していきます。

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「正確」のニュアンス

どちらの単語も「正確さ」を表しますが、ニュアンスが大きく異なります。形容詞でも同様の違いがあるので、確認しておきましょう。"accuracy"は(計算や数値が)慎重に注意を払った上で正確というニュアンスがあります。一方、"precision"は寸分の狂いもなく正確というニュアンスです。

accuracy:いかに的に近いか

科学の場面で、精度を表現する際によく使われる例が「的」です。”accuracy”はいかに的の中心(正解)に近いかを表現する単語で、中心に近ければ近いほど"accuracy"が高いとなります。何を作るにしても、その製品の出来を計測する工程が必要不可欠です。"accuracy"が高ければ、より高品質の製品となります。

precision:いかに同じ結果に近いか(再現性)

しかしいくら出来が良くても、すべてが同じレベルでなければ不良品です。同じものを繰り返し作る再現性が求められます。その再現性を表すのが"precision"です。「的」を例にとるなら、いかに同じ場所に矢が集中しているか。中心から遠くてもほぼすべて同じ場所に集中している場合は"precision"が高い状態と言えるでしょう。

製造業では、高い"accuracy"を得るために何度も製品を検査し、高い"precision"を維持するために多くのデータを収集し出来にばらつきがないかを確認します。どちらも高品質維持のためには非常に大切な数値です。

"accuracy"と"precision"で標準偏差の仕組みを知ろう

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標準偏差と言われても首をかしげてしまうかもしれませんが、偏差値に近いものと理解していただければと思います。簡単に説明すると結果にどれだけのばらつきがあるかです。"accuracy"と"precision"を理解することでこの標準偏差を理解することができます。ここでは分かりやすいように、科学ではなくテストの点数を例に一緒にみてみましょう。

accuracy:出題者側の予想平均点との差

問題の出題者側は必ずある程度の予想平均点を立てます。適当に問題を作ってしまってはテストの意味がありませんので、当然のことですよね。仮に予想平均点を50点としましょう。"accuracy"はこの予想平均点と実際の平均点との差を表します。予想平均点50点に対して実際の平均点が70点であった場合、"accuracy"が低いテスト言えるでしょう。

precision:受験者の点数のばらつき

うまい具合に平均点50点の試験が作れたとしましょう。しかし、あくまで平均点。実際の受験者の点数にはばらつきがあります。10点の人もいれば満点の人もいるでしょう。

このばらつきが"precision"で、ばらつきがあればあるほど"precision"が低いテストとなります。ばらつきが大きすぎるテストはテストとしての役割を果たしていません。そのため出題者は必ず"precision"が高い(ばらつきが少ない)テストを作ることが求められます。

\次のページで「似ている単語はイメージを使って覚えよう!」を解説!/

似ている単語はイメージを使って覚えよう!

今回解説した単語は、日本語にするとなんとなくニュアンスまではつかみにくいものでした。英単語のニュアンスの違いを理解するのに役立つもの、それはイメージです。今回の場合では、「的」というイメージを元に解説しましたが、なんとなくでも違いが理解できたのではないかと思います。すべてのニュアンスの違いを今回のようにイメージで理解できるわけではありませんが、意味が似ている単語に出会った時はニュアンスの違いをイメージで理解できないか調べてみましょう!

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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雑学

3分で分かる”accuracy”と”precision”の違い!ニュアンスの違いを英語オタクが徹底わかりやすく解説

この記事では、”accuracy”と”precision”という単語の違いについてみていきます。少しレベルの高い単語ですが、どちらも同じような意味を持つ。特に半導体工場など精密なものを作る場面でよく使われる。もし、このような会社に勤めているのであれば、知っていなければミスの元となるでしょう。
今回は、知っておくとどこかで使えるかもしれないこれらの英単語の違いを、英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

“accuracy”、”precision”とは

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まずは少しハイレベルなこれらの単語の意味を確認してみましょう。

accuracy:正確さ、正確度

“accuracy”は”accurate”の名詞です。このように説明するとピンと来る人もいるかもしれません。”accurate”がもつ意味は「正確な、正しい」ですよね。そこから、“accuracy”は「正確さ、正確度」という意味をもちます。

precision:正確さ、精度、精密に作られた

“precision”は”precise”という形容詞から来ています。大学受験を控えている受験生であれば覚えておいて欲しい単語ですが、正直なところそれほど重要単語ではありません。形が似ている単語があるため、文法問題の単語選択問題では狙われるかもしれませんね。“precision”の意味は「正確さ、精度」、形容詞の意味では「精密に作られた」となります。

“accuracy”と”precision”の違いは何?

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どちらの単語も同じような意味を持っていましたね。それでは、どのような違いがあるのでしょうか?今回は、科学的な違いを解説していきます。

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