蕎麦のおいしい食べ方は?ゆでたら保存できる?豆知識や注意点も元保育士がわかりやすく解説
その5.世界ではソバはどんな風に食べられる?
ソバの実が収穫できるソバは2大生産国であるロシアと中国の他にも全国で栽培されていますが、食べ方はその土地によって様々です。東ヨーロッパではソバの実をお粥のように炊いたカーシャ、ブリヌイと呼ばれる蕎麦粉入りのパンケーキがありますし、イタリアでは蕎麦粉のパスタが、フランスではガレットという蕎麦粉のクレープもあります。
韓国の冷麺にも蕎麦粉が使われていたり、ネパールでは蕎麦粉をお湯で練って作ったそばがきにカレーをかけたり…。国は違ってもソバは庶民にとって身近な料理に使われて伝統的に食べられています。
ゆで蕎麦の保存方法・食べる時の注意点
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最後に、蕎麦の保存で最も悩むであろうたくさんゆでて余ってしまったときの保存の仕方と、蕎麦のアレルギーについてみていきましょう。
ゆでそばの保存方法は?
ゆでたあとの蕎麦は麺がくっつきやすいので一食分に分けてラップに包み、ジッパー付きの袋に入れて空気を抜いて冷蔵保存するのがよいでしょう。蕎麦は氷水でしっかり締めると伸びにくくなり、サラダ油を絡めておくとくっつきにくくなります。
冷蔵保存と同じ方法をとった後に冷凍庫に入れることもできるのですが、冷凍すると食感が落ちるためおすすめはできません。冷蔵して早めに食べきるようにしてください。また、乾麺は茹でても伸びにくい特徴があるため比較的ゆでた後の保存に向いています。
アレルギーに要注意
蕎麦は小麦やピーナッツなどと同じくアレルギーの原因となる食品です。アレルギーの症状は咳やくしゃみ・じんましん・嘔吐などがあり、特に蕎麦アレルギーはアナフィラキシーショックという命に関わる重症となる傾向が高いと言われています。
また、他の食物アレルギーと違って歳をとることで耐性がつく可能性が低いため、子どもから大人まで患者がいるのが特徴。初めて食べる時は必ず病院が開いている時間に少量から食べるのが鉄則です。
アレルギーは医師に相談の上、原因となる蕎麦を食べない・近づかないことで身を守る必要があります。外食では蕎麦と同じかまでゆでられたうどん、蕎麦粉を使ったそばぼうろやかりんとうなどのお菓子・ソバの花のハチミツ・ソバ茶などの加工品にも要注意です。また、ソバ殻を中身に使った枕の使用でもアレルギーの危険性があるので使用しないようにしましょう。
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日本人にとって身近な伝統食、蕎麦を味わおう!
庶民の食事として愛されてきた蕎麦は今ではコンビニでも手に入りインスタント麺もあるので、身近な食品というのは昔も今も変わりないのかもしれません。さらに調べてみると蕎麦の粋な食べ方や通な食べ方などが語られることもあって蕎麦の世界は実に奥深いのですが、いづれも必ず決まっているルールではありません。気負わずに気軽に蕎麦を楽しんでくださいね。