
蕎麦のおいしい食べ方は?ゆでたら保存できる?豆知識や注意点も元保育士がわかりやすく解説
5.おろし蕎麦
大根おろしが添えられています。大根おろしを冷たいつゆに入れてつけつゆにして食べる場合と、つゆをかけて丼で食べる場合がありますよ。大根おろしに含まれるビタミンCは蕎麦に含まれるルチンの吸収率を高めるので、栄養的にもメリットのある組み合わせです。おろし蕎麦は福井県で有名な食べ方で、別名「越前そば」と呼ばれます。
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6.とろろ蕎麦
長芋や自然薯(じねんじょ)、つくね芋などをすりおろしたとろろがかかっている蕎麦。ぬるぬるとしているため蕎麦をすするときののど越しが増し、出汁のきいた蕎麦つゆにもよく合う組み合わせが人気です。大正時代に東京の八王子、高尾山のふもとの蕎麦店が山登りの参拝客に精をつけてもらおうと提供したのが始まりと言われていますよ。
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7.南蛮(なんばん)蕎麦
南蛮とはネギのことです。江戸時代に来日していた南蛮人(ポルトガル・スペイン人)が、健康のためにネギをよく食べていたことに由来していると言われています。鴨肉の入った鴨南蛮蕎麦も有名ですね。
8.たぬき蕎麦
天かすが入っている蕎麦がたぬき蕎麦です。天かす=天ぷらのタネを抜いたものであることから、「タネ抜き」という言葉がなまったと言う説が有力ですよ。
9.きつね蕎麦
油揚げが入った蕎麦がきつね蕎麦です。油揚げはキツネの好物だといわれているのでこの名がついているのですが、キツネの好む油揚げは薄切りの豆腐をあげたものではなく、ネズミを揚げたものであるという説があります。
もり蕎麦とざる蕎麦の違いは?
具のない冷たい蕎麦という見た目にほぼ違いのないもりとざるですが、昔は、ざるの方はよいかつお節で出汁をとっていた説や、つゆと蕎麦を一緒の丼で提供するぶっかけそばとの区別のためにもり蕎麦という名前がうまれ、他店との差別化のために蕎麦をのりと一緒にざるに盛りつけた店がでたのがざる蕎麦の発祥だという説もあります。
せいろそばも同じような蕎麦のメニューの名前ですが、昔は蕎麦と言えばつなぎなしで打った十割蕎麦が一般的で、切れやすく扱いにくい麺ゆえにゆでずに蒸籠(せいろ)で蒸して、せいろのまま提供していたことが由来と言われていますよ。
せいろ・もり・ざるの違いは元々器の違いだけというシンプルなものでしたが、現代ではさらにはっきりせず、ざる蕎麦にはのりが添えてあることぐらいの差となっているようです。
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