この記事では「どんこ」と「しいたけ」の違いについてみていきます。レストランや自宅などの食卓で、たびたび登場するどんことしいたけ。どちらも見た目は、同じキノコに見えるよな。そんな両者にはどのような違いがあるのでしょうか。また、それぞれに適した食べ方や味付けは何なのでしょうか。
今回はそんなどんことしいたけの違いについて、定義や調理方法を確認しながら雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

どんことしいたけの違いとは?

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スーパーなどで、よく見かける「しいたけ」と「どんこ」。商品名は違うものの、見た目がかなり似ていますよね。そんな、しいたけとどんこにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、しいたけとどんこの定義について確認していきます。

しいたけ:キノコの1種

私たちが食卓でいただく食用のキノコには様々な種類がありますよね。例えば、エリンギやマイタケ、シメジにエノキ、マッシュルームなどが挙げられます。これらのキノコの中にしいたけが含まれているのです。

また、しいたけには、さらにそのまま食べられる「生しいたけ」と収穫後に乾燥させた「乾燥しいたけ」の2種類があります。「しいたけ」と呼ばれているものは、「生しいたけ」を指すことがほとんどです。今回の記事では、しいたけを生しいたけと乾燥しいたけを合わせたものとして説明しますね。

どんこ:乾燥しいたけの1種

どんことは、どのようなキノコでどのような特徴があるのでしょうか。

どんこは、しいたけとはまた違う種類のキノコだと思われることがありますが、実は、乾燥しいたけの1種。つまり「しいたけ」というグループの中にどんこが含まれていることになるのです。乾燥しいたけには、どんこの他にさらに2種類あります。乾燥しいたけの分類の仕方については後ほど解説しますね。

\次のページで「乾燥しいたけの種類とは?」を解説!/

乾燥しいたけの種類とは?

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しいたけには、収穫後の加工の違いによって、生しいたけ乾燥しいたけがあるのでしたね。特にどんこを含む乾燥しいたけは、さらに3種類に分類することができるのでした。乾燥しいたけはどのように分類され、それぞれどういった違いがあるのでしょうか。ここでは、乾燥しいたけの分類について解説していきます。

どんこ: 傘が開ききっていないしいたけ

どんこは、しいたけの傘がまだ開ききっていない冬のうちに収穫したものです。丸くて肉厚な見た目が特徴的。どんこは、生しいたけには含まれていない旨味成分である「グアニル酸」が濃縮されています。このグアニル酸は、生しいたけを乾燥させる過程で酸素によって生成されるのです。

こうしん:傘が7割以上開いたしいたけ

こうしんとは、春や秋など、少し温暖な時期に発生し、しいたけの傘が7割以上開いてから収穫したものです。傘がかなり平らになっているので、どんこほど厚みはありません。しかし、細くスライスしやすいので、炒め物やちらし寿司などに向いています。

こうこ:どんことこうしんの中間のしいたけ

こうこの収穫時期はどんことこうこの中間の時期。傘の開き具合と厚みもどんことこうしんの中間なので、両方の良さを合わせたような乾燥しいたけです。唐揚げやスープ、炒め物など幅広い料理に適していますよ。

\次のページで「しいたけに合う料理とは?」を解説!/

しいたけに合う料理とは?

ここまで、しいたけとどんこの違いについて、またどんこを含む乾燥しいたけの種類について解説しました。生しいたけとどんこは同じしいたけでも、含まれている栄養成分の量が異なるのだとか!そのため、それぞれの特徴に合う料理に調理することで、美味しくさらに栄養もしっかり取ることができますよ

生しいたけ:ステーキやお鍋など

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生しいたけの最大の特徴は、その肉厚な食感!この食感を生かした料理として、ステーキなどの焼き物が挙げられます。ステーキの場合、バターと醤油を加えて蒸し焼きにすることがおすすめ。生しいたけは、肉厚であればあるほど美味しいですよ。

他にも、生しいたけはお鍋にも向いていますよ。例えば、すき焼きのお鍋に加えると肉厚の食感を楽しみながら、生しいたけに吸収された旨味たっぷりのすき焼きのタレやお肉の風味を味わえますよ

どんこ:煮物やスープなど

どんこを使ったおすすめ料理は煮物やスープ類!

どんこは調理する前に、水で戻しますよね。実は、その時に出る戻し汁にも美味しい成分が含まれています。この戻し汁と醤油、砂糖、みりんを加えて煮ると、美味しい含め煮が出来上がりますよ。戻し汁による旨味、どんこの食感がクセになります!

スープの場合、中華スープがおすすめ。戻し汁に水、鶏ガラスープの素を加えると、中華風味に。戻したどんことにんじん、細ねぎなどお好みの材料と一緒に煮込んで完成です!

どんこは乾燥しいたけの1種!

どんことしいたけの解説をしました。しいたけはキノコの1種で、しいたけは「生しいたけ」と「乾燥しいたけ」の2つに分けられるのでした。そして、この乾燥しいたけの1つにどんこが含まれているのでしたね。

生しいたけとどんこで、それぞれの食感や栄養成分を生かした調理方法で料理をしてみてくださいね。

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どんことしいたけの違いとは?どんな種類があるの?おすすめの食べ方も雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事では「どんこ」と「しいたけ」の違いについてみていきます。レストランや自宅などの食卓で、たびたび登場するどんことしいたけ。どちらも見た目は、同じキノコに見えるよな。そんな両者にはどのような違いがあるのでしょうか。また、それぞれに適した食べ方や味付けは何なのでしょうか。
今回はそんなどんことしいたけの違いについて、定義や調理方法を確認しながら雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

どんことしいたけの違いとは?

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スーパーなどで、よく見かける「しいたけ」と「どんこ」。商品名は違うものの、見た目がかなり似ていますよね。そんな、しいたけとどんこにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、しいたけとどんこの定義について確認していきます。

しいたけ:キノコの1種

私たちが食卓でいただく食用のキノコには様々な種類がありますよね。例えば、エリンギやマイタケ、シメジにエノキ、マッシュルームなどが挙げられます。これらのキノコの中にしいたけが含まれているのです。

また、しいたけには、さらにそのまま食べられる「生しいたけ」と収穫後に乾燥させた「乾燥しいたけ」の2種類があります。「しいたけ」と呼ばれているものは、「生しいたけ」を指すことがほとんどです。今回の記事では、しいたけを生しいたけと乾燥しいたけを合わせたものとして説明しますね。

どんこ:乾燥しいたけの1種

どんことは、どのようなキノコでどのような特徴があるのでしょうか。

どんこは、しいたけとはまた違う種類のキノコだと思われることがありますが、実は、乾燥しいたけの1種。つまり「しいたけ」というグループの中にどんこが含まれていることになるのです。乾燥しいたけには、どんこの他にさらに2種類あります。乾燥しいたけの分類の仕方については後ほど解説しますね。

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