この記事ではfewとa fewの違いについてみていきます。どちらも英語を勉強していると必ず出くわす用語ですね。どちらも「少ない」という意味を持つらしいが、両者はどのように使い分けるのでしょうか。
今回はそんなfewとa fewの意味の違いや、紛らわしい表現について、それぞれを使った例文もいくつか紹介しながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

fewとa fewとは?

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fewとa fewは、どちらも「少量の」や「少ない」を表します。そんな似たような意味がある両者ですが、果たして使い方に違いがあるのでしょうか。

実は、「a」があるかないかで、両者のニュアンスが全く異なってくるのです!そのため、この2つの違いをハッキリと分からずに使ってしまうと、相手に誤解されてしまうなんてことも…。そこで、今回はそんなfewとa fewの違いについて、例文をいくつか挙げながら解説していきます。

fewとa fewの違いとは?

fewとa fewは、どちらも「少量の」や「少ない」という意味を持ち、なおかつ、数えられる名詞(可算名詞)に使います。両者の最大の違いは「肯定的」か「否定的」なのです。また、fewは名詞として使われますが、a fewの場合、名詞と動詞の両方を使用することがあります。ここからは、fewとa fewのそれぞれのニュアンスについて詳しく解説していきますね。

few:否定的な少ない

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fewは、否定的に少ないことを表す時に使います。つまり、「ほとんどない」や「~しかない」など、ネガティブな印象があるのです。「これだけ少ないと、ピンチ!」というイメージをすると分かりやすいかもしれませんね。fewの詳しい使い方については、後ほど詳しくご紹介しますね。

a few:肯定的な少ない

a fewは、肯定的な少ないことを表す時に使います。「少ないけど、問題ない」といったイメージで、fewの時よりは少ないことに対して問題視していません。単純に数が少ないことを表しているのです。この後、a fewの具体的な使い方について解説しますね。

\次のページで「fewとa fewの例文とは?」を解説!/

fewとa fewの例文とは?

ここまで、fewとa fewのニュアンスについて解説してきました。ここからは、fewとa fewを使った例文をそれぞれ2つずつご紹介していきます。英語を効率よく身に付けるために、インプットとアウトプットは欠かせません。ご紹介する例文でインプットし、実際にご自身で例文を作ることでアウトプットしてみてくださいね。

fewを使った例文

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fewとは、名詞として「否定的な少ない」を表すのでしたね。そんなfewはどのように文中で使われるのでしょうか。ここでは、fewを使った例文をいくつか挙げていきます。例文を参考に、ご自身でもfewを使った例文を書いてみてくださいね。

例文1:Few students came to school today.
(訳:今日、ほとんどの生徒が学校に来なかった。)

fewは「ほとんどない」という意味でしたね。例文の中には、一見、否定形が含まれていないので、肯定文かと思いがちです。しかし、few自体が否定の意味になっているので、日本語に訳すと、文末が「来なかった」と否定の形になります。

例文2:I have few pictures of me and my friend.
(訳:私と友達との写真がほとんどない。)

こちらの例文も、一見否定形ではないように見えますが、fewによって日本語訳にすると否定形の形になります。友達と一緒に撮った写真は、自分の手元にほとんどないという意味ですね。また、fewは可算名詞に使われるので、pictureが複数形になっていることも注意しましょう。

a fewを使った例文

a fewとは、「肯定的に少ない」ということを表していたのでしたね。そんなa fewを使った例文を2つご紹介します。fewと同じように、実際にa fewの文中での使い方を学んで、ご自身で例文を作ってみてくださいね。

例文1:There are still a few more steps.
(訳:あと少し作業が必要です。)

a fewは肯定的な「少ない」の意味でしたね。この例文から、「あと少し作業しなければならないことが残っている」というニュアンスが含まれています。例文の日本語訳は、全体的に肯定文になっていることを意識しましょう。

例文2:She called me a few days back.
(訳:彼女は数日前に電話した。)

「A few days」 なので、数日間ほどということになります。この例文から、1年前や数か月前ではなく、2、3日前のことを言っていることが考えられますね。また、「back」とあるので、数日「前」ということになります。可算名詞に使われるので、dayを複数形にすることを忘れないようにしましょう。

\次のページで「番外編:a fewの紛らわしい表現について」を解説!/

番外編:a fewの紛らわしい表現について

a few は肯定的な「少数の」を意味するのでしたね。しかし、a fewの前に「quite」や「not」を付け加えると、全く対照的な意味である「かなり多数の」と表すことができるのです。a fewだけで、「少ない」と判断しないように注意しましょう。「quite」や「not」が付いたa fewの例文を以下にまとめました。

例文1:Quite a few people came to watch our show.
(訳:かなり多くの人が私たちのショーを観にきた。)

 a fewで「少人数だ」とだまされてはいけません!直前にquiteが付いたことで、かなり多くの人がショーを観にきてくれたと言うことになります。決して、「少数の人がショーを観に来た」という意味にはならないので注意しましょう。

例文2:Not a few houses were damaged by the earthquake.
(訳:かなり多くの家が地震による被害を受けた。)

ここでも、a fewの前にnot が付くことによって、「かなり多くの」という意味になります。Notは「~ない」という意味になるので、not a fewは「少なくない」、つまり、「多い」と考えることもできますね。a fewで数が少ないと騙されないようにしましょう!

fewとa fewの違いは否定的な少ないか、肯定的な少ないか

fewとa fewの違いについて解説しました。fewとは「否定的に少ない」を表し、a few は「肯定的に少ない」を表すのでしたね。同じ「少ない」や「少量」という意味を持ちながら、ニュアンスが異なり、日本語に訳す時にも印象が大きく異なってきます。

意味を誤解しないように、また誤解させないためにも、fewとa fewの違いを明確にしておきましょう。

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「few」と「a few」の違いとは?意味や例文・覚え方も雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではfewとa fewの違いについてみていきます。どちらも英語を勉強していると必ず出くわす用語ですね。どちらも「少ない」という意味を持つらしいが、両者はどのように使い分けるのでしょうか。
今回はそんなfewとa fewの意味の違いや、紛らわしい表現について、それぞれを使った例文もいくつか紹介しながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

fewとa fewとは?

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fewとa fewは、どちらも「少量の」や「少ない」を表します。そんな似たような意味がある両者ですが、果たして使い方に違いがあるのでしょうか。

実は、「a」があるかないかで、両者のニュアンスが全く異なってくるのです!そのため、この2つの違いをハッキリと分からずに使ってしまうと、相手に誤解されてしまうなんてことも…。そこで、今回はそんなfewとa fewの違いについて、例文をいくつか挙げながら解説していきます。

fewとa fewの違いとは?

fewとa fewは、どちらも「少量の」や「少ない」という意味を持ち、なおかつ、数えられる名詞(可算名詞)に使います。両者の最大の違いは「肯定的」か「否定的」なのです。また、fewは名詞として使われますが、a fewの場合、名詞と動詞の両方を使用することがあります。ここからは、fewとa fewのそれぞれのニュアンスについて詳しく解説していきますね。

few:否定的な少ない

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fewは、否定的に少ないことを表す時に使います。つまり、「ほとんどない」や「~しかない」など、ネガティブな印象があるのです。「これだけ少ないと、ピンチ!」というイメージをすると分かりやすいかもしれませんね。fewの詳しい使い方については、後ほど詳しくご紹介しますね。

a few:肯定的な少ない

a fewは、肯定的な少ないことを表す時に使います。「少ないけど、問題ない」といったイメージで、fewの時よりは少ないことに対して問題視していません。単純に数が少ないことを表しているのです。この後、a fewの具体的な使い方について解説しますね。

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