この記事ではかぼちゃの旬や種類・選び方についてみていきます。かぼちゃは、一年中買うことができる人気の材料です。しかし旬については、知っておいて損はないでしょう。また何気なく買っているかぼちゃの種類や選び方についても、確認しておきたいところです。今回はそんなかぼちゃの基礎知識を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。​​

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。お気に入りのカボチャレシピは、醤油の煮汁が美味しいそぼろのあんかけ煮物。

かぼちゃの旬はいつ?

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旬の時期は、食べ物が1番美味しくいただけると言われています。せっかくなら、美味しい旬のかぼちゃを食卓で味わいたいですよね。かぼちゃの旬は、いつなのでしょうか。また、かぼちゃの産地についてもなかなか知らないですよね。詳しく解説していきます。

秋から冬にかけてが旬!

かぼちゃの旬は、秋から冬にかけてです。ここでポイントなのは、収穫時期と旬が違うということ。収穫時期は夏から秋にかけて、旬は秋から冬にかけてと言われています。その理由は、かぼちゃは収穫後に追熟させた方が美味しくいただけるからです。採れたてのかぼちゃは水分が多く、味わいもあっさりしています。しかしそこからさらに熟成させると水分が抜けて、甘みが出てくるとのこと。

冬至にかぼちゃを食べる習慣がありますが、追熟した栄養価の高いかぼちゃを食べて英気を養うためです。しきたりにも、きちんと理由があるのですね。

かぼちゃが一年中食べられるのはなぜ?

旬の時期以外にもかぼちゃが食べられるのはなぜでしょうか。その理由は、かぼちゃは輸入ものが半分を占めているからです。輸入量1位は、ニュージーランド。ニュージーランドは南半球にあり、日本と季節が真逆。ちょうど日本のかぼちゃを収穫できない時期に、ニュージーランドのかぼちゃが入ってくるという訳です。

かぼちゃの主な産地は?

かぼちゃの旬についてわかりましたね。では、かぼちゃの主な産地はどこでしょうか。意外と見当が付きませんね。詳しく解説していきます。

国内ではほとんどが北海道産!

かぼちゃの国内生産量を、1位から3位まで見てみましょう。

\次のページで「輸入ものはニュージーランド産が多い!」を解説!/

かぼちゃの国内生産量
1位:北海道 49.9%
​​2位:鹿児島県 5.6%
​​3位:茨城県 4.1%​​

北海道が堂々の1位ですね。そのシェア率は、50%にも及びます。メロンや酪農のイメージがあるので、意外に思うかもしれません。北海道では、かぼちゃ畑の表面積が7260haにもなります。これは北海道全体の、1149分の1の面積です。そんなにかぼちゃ畑が多いとは、驚きですね。

かぼちゃは、他の作物に比べて長く保存できます。そのため、大都市から遠く離れた地域からの輸送が可能とのこと。北海道で多く栽培されているのも、納得ですね。

輸入ものはニュージーランド産が多い!

輸入ものは1位がニュージーランドで55%、次にメキシコが45%です。海外産のかぼちゃと日本産のものは、味わいに違いが出てきます。海外は日本と違い、湿気が少ない天候ですね。そのため水分量が少なく、甘みが凝縮されたかぼちゃが育つようです。

かぼちゃに種類はある?

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スーパーや八百屋に行くと、必ずかぼちゃが売っていますね。しかし、いつも1種類しかないような気がします。そもそもかぼちゃには、種類があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

かぼちゃには主に3種類ある

大きく分けて、かぼちゃは主に3種類あります。日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・ペポかぼちゃの3つです。この3つを元に、さまざまな品種のかぼちゃに分けられます。実は、一般的に売られているものは西洋かぼちゃです。西洋種が、市場の9割を占めると言われています。

1.甘みが少なく淡白な日本かぼちゃ

日本かぼちゃは、甘みが少なく淡白な味わいです。ねっとり感が強めとのこと。外見の特徴は、表面がでこぼこしている点。表皮が白くなっているものもあるようですね。日本かぼちゃは貴重な品種のため、市場に出回っていません。スーパーで見かけることは、あまりないでしょう。あっさりとした味わいのため、日本料理に使われることが多いようです。

\次のページで「 2.甘みがありホクホクの西洋かぼちゃ」を解説!/

2.甘みがありホクホクの西洋かぼちゃ

西洋かぼちゃは、甘みがありホクホクとしています。外見の特徴は、表面がツルツルとしている点。ねっとり感が少なめなので、パイやお砂糖を使うスイーツとの相性が良いです。まさに、西洋かぼちゃと言われる理由がわかりますね。西洋かぼちゃの中で有名な品種は、黒皮栗かぼちゃが挙げられます。

3.珍しい形や見た目のペポかぼちゃ

ペポかぼちゃは、鮮やかな色や珍しい形が特徴です。ハロウィンに使われる、比較的明るい色のかぼちゃがペポかぼちゃにあたります。その見た目から、別名「おもちゃかぼちゃ」と言われることも。

ペポかぼちゃは日本国内の場合、タネが1番消費されているようです。「パンプキンシード」と呼ばれる、お菓子のトッピングに使われることが多い食材ですね。また、意外なことにズッキーニもペポかぼちゃに含まれるとのこと。確かに、見た目がかぼちゃに似ていますね。

美味しいかぼちゃの選び方は?

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何気なく、自己流で選んでいるかぼちゃ。しかしいくつかのポイントを押さえれば、すぐに美味しいものを選べるようになりますよ。詳しく解説していきます。

1.ヘタをチェックしよう

かぼちゃのヘタが、しっかりと乾燥しているものを選びましょう。ワインの栓のコルクのように、乾いているものが良いでしょう。ヘタが乾燥しているかぼちゃは、中の水分が抜けて味が凝縮している証拠です。またヘタの軸が窪んでいるものも、美味しいかぼちゃの特徴ですよ。

ヘタが乾燥していない場合は、2週間から1ヶ月程度風通しの良い場所で追熟させましょう。冷蔵庫に入れる必要はありません。かぼちゃは日もちする野菜なので、問題ありませんよ。

2.皮の色にも注目!

皮の色のチェックも重要です。表面にオレンジ色の部分がある場合は、色が濃い物を選びましょう。そもそも、かぼちゃに色むらがあるのはあまり問題ではありません。オレンジ色の部分は、栽培時に一部だけ日焼けをしなかったためです。その部分は、中の果実部分の色がそのまま反映されていると考えていいでしょう。また皮にツヤがあって、固いものも美味しいかぼちゃの特徴です。

\次のページで「3.重さと形も重要!」を解説!/

3.重さと形も重要!

かぼちゃの重さと形もとても重要です。重さに関しては、ずっしりとしていて中身が詰まっている物を選びましょう。形に関しては、きれいに左右対称で整っているものを選びましょう。左右非対称のものやへこみがあるかぼちゃは、受粉が上手くいかず十分に成長しなかった可能性があります。

かぼちゃの旬と種類を覚えて、美味しいかぼちゃを選ぼう!

かぼちゃの旬は、秋から冬にかけてということが分かりましたね。収穫時期と旬が違うことも、興味深いですね。また日本で売られているかぼちゃのほとんどは、西洋かぼちゃということも驚きでした。かぼちゃを選ぶ際は、ヘタが重要なキーワードでしたね。忘れやすい内容なので、メモしておきましょう。今回のかぼちゃの知識を活かして、美味しいかぼちゃを選べるようになりましょう!

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家庭科

かぼちゃの旬は2回ある?産地や種類・選び方もフリーランス料理人がわかりやすく解説

2.甘みがありホクホクの西洋かぼちゃ

西洋かぼちゃは、甘みがありホクホクとしています。外見の特徴は、表面がツルツルとしている点。ねっとり感が少なめなので、パイやお砂糖を使うスイーツとの相性が良いです。まさに、西洋かぼちゃと言われる理由がわかりますね。西洋かぼちゃの中で有名な品種は、黒皮栗かぼちゃが挙げられます。

3.珍しい形や見た目のペポかぼちゃ

ペポかぼちゃは、鮮やかな色や珍しい形が特徴です。ハロウィンに使われる、比較的明るい色のかぼちゃがペポかぼちゃにあたります。その見た目から、別名「おもちゃかぼちゃ」と言われることも。

ペポかぼちゃは日本国内の場合、タネが1番消費されているようです。「パンプキンシード」と呼ばれる、お菓子のトッピングに使われることが多い食材ですね。また、意外なことにズッキーニもペポかぼちゃに含まれるとのこと。確かに、見た目がかぼちゃに似ていますね。

美味しいかぼちゃの選び方は?

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何気なく、自己流で選んでいるかぼちゃ。しかしいくつかのポイントを押さえれば、すぐに美味しいものを選べるようになりますよ。詳しく解説していきます。

1.ヘタをチェックしよう

かぼちゃのヘタが、しっかりと乾燥しているものを選びましょう。ワインの栓のコルクのように、乾いているものが良いでしょう。ヘタが乾燥しているかぼちゃは、中の水分が抜けて味が凝縮している証拠です。またヘタの軸が窪んでいるものも、美味しいかぼちゃの特徴ですよ。

ヘタが乾燥していない場合は、2週間から1ヶ月程度風通しの良い場所で追熟させましょう。冷蔵庫に入れる必要はありません。かぼちゃは日もちする野菜なので、問題ありませんよ。

2.皮の色にも注目!

皮の色のチェックも重要です。表面にオレンジ色の部分がある場合は、色が濃い物を選びましょう。そもそも、かぼちゃに色むらがあるのはあまり問題ではありません。オレンジ色の部分は、栽培時に一部だけ日焼けをしなかったためです。その部分は、中の果実部分の色がそのまま反映されていると考えていいでしょう。また皮にツヤがあって、固いものも美味しいかぼちゃの特徴です。

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