ピッツァとピザは違う食べ物?歴史や焼き方・食べ方の違いなどを元パン職人がわかりやすく解説
ライター/早坂佳歩
会計事務所に勤務しながら副業webライターとして活動している。パン屋では大きな四角いピザを焼いていた。マルゲリータ大好きな元パン職人がわかりやすく解説していく。
ピッツァとピザの違いは発音だけじゃない!
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「Pizza」を「ピッツァ」と呼ぶか「ピザ」と呼ぶか。おしゃれなお店だと「ピッツァ」と呼んでいるイメージがしますよね。これは発音の違いだと思っている人が多いですが、実は違う食べ物なのです。生まれた国や焼き方、なんと食べ方まで違います。
みなさんの思い浮かべている「Pizza」はピッツァでしょうか、ピザでしょうか。それでは違いをひとつずつみていきましょう。
違いその1:発祥の地
「Pizza」の読み方で「ピッツァ」はイタリア語、「ピザ」は英語です。言語の違いからも、生まれた国がなんとなくわかりますね。
ピッツァ:イタリア
ピッツァとピザ、先に誕生したのはピッツァです。16世紀頃のイタリアで、フォカッチャのようなパンにバジルやラードなどをトッピングしたことにより、ピッツァの原形が生まれます。その後イタリアではトマトやチーズの製造が盛んになり、今のトマトベースピッツァが定着したのです。
イタリアンピッツァの王道はやはりマルゲリータですよね。バジルの緑、モッツァレラチーズの白、トマトソースの赤がイタリアの国旗をイメージして作られているのです。
ピザ:アメリカ
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1900年代、イタリア系移民がアメリカでピザ屋を開いたのがピザの始まりとされています。ニューヨークやシカゴなど各地で専門店が増え、デリバリーピザの文化が生まれ、アメリカ独自の進化を遂げていきました。
クリスピー生地の「ニューヨークピザ」や、分厚い生地の「シカゴピザ」などのアメリカンピザは、日本でも食べられますよね。今やピザはアメリカを代表する食文化にもなっています。
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