会社などの組織の中でよく耳にする「庶務」と「総務」。
縁の下の力持ちとして多くの組織を支えているこの2つですが、何が違うのかわからない人も多いんじゃないか?
今回はサラリーマンとして複数の会社で勤務してきたおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

庶務と総務の違い

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組織のサポート役として重要な「庶務」と「総務」。どちらも事業内容そのものを運営するというより、組織運営のサポートを行う職種であることはなんとなくおわかりかと思います。この両者の違いは何なのでしょうか。ここでは「庶務」と「総務」の違いについて解説していきます。

庶務:担当部署のサポート

「庶務」は担当となっている部署、部門などの業務を円滑にするためのサポートが主な仕事です。会社の場合は、支社や支店などの事業所単位や地域単位に存在していたりします。代表的な業務内容は担当部署の備品の発注、書類の作成や伝票処理、データ入力、郵便物の発送や受領などです。

総務:組織全体のサポート

これに対して「総務」は会社などの組織全体をサポートする役割を担っています。基本的な業務内容は「庶務」と同じですが、発注や書類作成の対象範囲は組織レベルです。

また組織によっては「庶務」側の統括、つまり複数の担当部署をまとめて管理する立場であることも。たとえば「庶務」側が申請した発注をまとめて一括した発注を行ったり、「庶務」側が入力したデータを統合して整理したりします。

それぞれ固有の仕事はあるの?

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「庶務」と「総務」の違いは業務範囲にあることはおわかりいただけたと思います。では両者の業務内容はまったくもって同じなのでしょうか。答えはノーです。ここでは「庶務」と「総務」それぞれに固有の業務を解説していきます。

\次のページで「庶務:担当部署の受付を行う」を解説!/

庶務:担当部署の受付を行う

「庶務」は担当部署単位に存在しているので、事業の取引先や顧客対応を行います。具体的には来客対応や電話対応などです。ドラマや映画などで「庶務」の方が応接室でお茶出しをしているシーンをを見たことがある人も多いのではないでしょうか。組織の窓口となる体外的な業務のため、「庶務」担当者の印象が組織全体のイメージにつながる、ある意味責任重大なお仕事といえます。

総務:組織全体の運営を行う

「総務」固有の業務は組織の根幹に関わることが多いです。たとえば株式会社であれば株主総会の運営を行います。また上層部から社内規定や就業規則の修正の発案があれば修正方針を検討したり、会社登記をしたりすることも大切な業務です。昨今重要視されているコンプライアンス管理も行います。

似たような言葉

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「庶務」と「総務」固有の業務についてなんとなくイメージが湧いた方も多いのではないでしょうか。ここで気になってくるのは「事務」や「労務」といった似た雰囲気の言葉ですよね。ここでは「事務」と「労務」それぞれの意味についても触れていきます。

\次のページで「事務:庶務と同じ」を解説!/

事務:庶務と同じ

おおまかに言えば「事務」は「庶務」と同じ意味です。つまりは事業に直接関わる活動(コア業務)以外を行うサポート作業のこと。「一般事務」と言えば「庶務」を指しますが、「営業事務」や「経理事務」などサポートする部署に応じた名称になることもあります。

労務:労働者の管理

「労務」とは労働者の管理、会社で言えば社員の管理を行う職種です。代表的な仕事としては勤務時間の管理や給与の計算、社会保険の手続きや福利厚生の適用などを行います。事業ではなく、労働者が円滑に業務できるようサポートする役回りなんですね。

庶務は担当部署、総務は組織全体のサポート

ここまで「庶務」と「総務」の違い、それぞれ固有の業務内容、そして類似の言葉たちについて解説してきました。今まで漠然としていた「庶務」と「総務」について明確になったのではないでしょうか。

組織はたくさんの職種が支え合って成立しているもの。私たちが普段あれこれと手をわずらうことなく業務に集中できるのも、「庶務」や「総務」の方のサポートあってのおかげなのです。

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3分でわかる庶務と総務の違い!どんな業務内容?事務や労務との関係性も雑学好きライターがわかりやすく解説

庶務:担当部署の受付を行う

「庶務」は担当部署単位に存在しているので、事業の取引先や顧客対応を行います。具体的には来客対応や電話対応などです。ドラマや映画などで「庶務」の方が応接室でお茶出しをしているシーンをを見たことがある人も多いのではないでしょうか。組織の窓口となる体外的な業務のため、「庶務」担当者の印象が組織全体のイメージにつながる、ある意味責任重大なお仕事といえます。

総務:組織全体の運営を行う

「総務」固有の業務は組織の根幹に関わることが多いです。たとえば株式会社であれば株主総会の運営を行います。また上層部から社内規定や就業規則の修正の発案があれば修正方針を検討したり、会社登記をしたりすることも大切な業務です。昨今重要視されているコンプライアンス管理も行います。

似たような言葉

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「庶務」と「総務」固有の業務についてなんとなくイメージが湧いた方も多いのではないでしょうか。ここで気になってくるのは「事務」や「労務」といった似た雰囲気の言葉ですよね。ここでは「事務」と「労務」それぞれの意味についても触れていきます。

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