子供から大人まで幅広い世代に普及しているが、この2つの違いを知っている人は少ないんじゃないか?
今回は書道と習字の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
書道と習字の違い
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毛筆で文字を書く「書道」と「習字」。この2つの違いを知っている人は多くはないのではないでしょうか。習い事を表す「書道教室」と「習字教室」という使い方もするので、どちらも同じ意味に感じてしまいますよね。ここでは「書道」と「習字」の違いについて解説していきます。
書道:文字で表現する芸術
「書道」とは文字を通して自己表現を行う芸術の1ジャンルです。文字が生み出す美しさを追及する「道」になります。「華道」が生けられた花の美しさを、「茶道」が所作や茶道具などによる美しさを追及するのと同様に似ていますね。
ちなみに「道」とは人々が反復して行きかう場所、そこから転じて反復した鍛錬により人間として成長することを表す日本語独特の表現でもあります。「書道」を習い事としている人は、絵画教室などと同様に芸術の表現方法を学んでいるんですね。
習字:文字の書き方を学ぶこと
一方の「習字」は綺麗な字を書けるように学ぶこと全般を意味します。文字を学習することそのものを表現した言葉です。
学校の授業では、主に小中学生を対象として国語科の授業内で取り扱います。毛筆に限らず、鉛筆やボールペンなどで文字を書くことも「習字」。「習字」を習い事としている人は、日常で必要な文字を書くスキルを学んでいると言えるのです。
書写との関係は?
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「書道」と「習字」の違いはおわかりいただけだと思います。ここで気になるのは、似たような響きのある「書写」という言葉ですよね。ここでは「書写」の意味についても解説していきます。
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