
みりんにはどんな種類がある?正しい保存方法やみりんの代用品も管理栄養士が詳しく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/なぎさ
食べることと料理を作ることが大好きな管理栄養士。得意料理はオムレツとから揚げ。食材についてわかりやすい言葉で解説します。
みりんってどんな種類があるの?

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家庭で煮物や煮魚などの和食に使うシーンの多いみりんは、スーパー等でいろいろな種類があり、値段も物によって違いますよね。私は管理栄養士になる前、みりんに種類があることを知らず、原材料が少し違うだけで値段が違うのかな?と思っていました。
しかし、実は「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」と3種類に分かれているみりん。次の章からは、それぞれのみりんの種類別の違いについてご紹介していきます。
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本みりん:お米から作られるお酒の仲間
本みりんはもち米・米麹・アルコールや糖類を原材料としており、1ヶ月以上長期熟成され作られる、アルコール度数が14パーセント前後あるお酒。酒税法によりお酒を販売できる免許があるお店でないと、販売することができません。調味料として家庭でも広く使われていますが、子どもがいる場合は、よく加熱してアルコールを飛ばすようにしましょう。
みりん風調味料:本みりんに似せて作られたお酒ではない調味料
みりん風調味料は、本みりんと異なる原材料で作られるものです。みりん風調味料の原材料はぶどう糖や水あめに、香料やうまみ成分を加えて作られ、本みりんに比べると製造期間が短いため安価で売られています。またアルコール分が1パーセント未満であるため、お酒の仲間ではありません。
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発酵調味料(みりんタイプ):本みりんに塩分を添加した調味料
発酵調味料(みりんタイプ)は、製造方法や原材料が本みりんと変わりません。しかし、塩を加えることでお酒として飲むことが出来ないため、調味料の仲間です。また製造方法が本みりんと同様のため、アルコール度数が14パーセント前後あります。ただし、本みりんと異なり酒税がかからないため、安価で購入が可能です。

みりんは「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」と3種類あることがわかったな。また、タイプによってお酒なのか、調味料なのかも違いがあったな。今度みりんを買う時には、ラベルをよく見て、自分がみりんの中でどのタイプを買うのか理解して買ってみよう。