ナスってどんな食べ物?栄養がないって本当?特徴や美肌・病気予防の効能についても元保育士がわかりやすく解説
ライター/榎木えふ
現在は我が子の育児を楽しむ元保育士。身体にいいことをしているなと嬉しくなるので、食材の栄養成分や効果を調べながら食事するのが好き。長らく食育に携わった経験を踏まえながら食に関する知識をわかりやすく発信していく。
ナスはインド生まれの野菜
ナスはもともとインドが原産とされる作物です。紀元前から栽培されていてインドから東に広まり、中国や朝鮮半島・東南アジアを経たルートで奈良時代に日本に入ってきたと言われています。
インドから西へは13世紀頃とかなり遅れてヨーロッパ・アメリカに伝わり、全世界に広がることとなりました。ヨーロッパでは、なんと食べるよりも花を見て楽しむ植物として扱われていたようですよ。ナスは紫色のかわいらしい花を咲かせます。
水分たっぷりな淡色野菜の仲間
ナスの皮は濃い色をしているので緑黄色野菜と間違われやすいですが、淡色野菜に分類されます。外側の黒に近いような紫色とは違い、果肉は白くふかふかとしていてまるでスポンジのよう。また、ナスの実は93%以上が水分のみずみずしい食材で体の熱を冷ます・こもった熱を取り除くと言われています。
どんな味?苦味はある?
ナスは淡泊な見た目の通り味や香りにも大きな特徴がありませんが、その分どんな調理方法や味付けにも合う野菜です。特に油を使って焼く・揚げる・炒める調理法とは相性がよいですよ。加熱したナスはやわらかくトロトロとした食感が特徴です。
皮の下には苦味がありアクが強いので、適切な処理をしないと苦味や渋みを感じてしまいます。この渋みや食感は子どもたちには苦手とされることも多く、ナスが嫌いな子どもがあげる理由には苦い・ぶよぶよした食感が嫌だというものがあるようです。調理方法を工夫してあげると子どもでもおいしく食べられるでしょう。
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