この記事ではかぼちゃについてみていきます。かぼちゃは、大人も子供も大好きな食材です。おかずにもスイーツにもなる、万能な食材でもあるぞ。ですが、実際にどんな栄養や効能があるか知っているでしょうか?今回はそんなかぼちゃの特徴を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。

かぼちゃってどんな食べ物?

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食卓によく出てくるかぼちゃ。何気なく食べていますが、意外と知らないことが多いですね。原産地や名前の由来も気になりますね。そんなかぼちゃの概要について、詳しく解説していきます。

ウリ科カボチャ属の果菜

かぼちゃは、野菜の中のウリ科カボチャ属の果菜です。そもそも野菜は、根菜・果菜・葉茎菜・香味野菜に分けられるとのこと。かぼちゃはその中の、果実を食べる分類にあたります。甘みがある味わいなので果物だと思われがちですが、野菜に分けられるようですね。

原産地はどこ?

現在日本で栽培されているかぼちゃは3種類。その中で日本かぼちゃと呼ばれる種類は、中央アメリカが原産地です。16世紀に、ポルトガル船によってもたらされたと言われています。日本かぼちゃは甘みが少なく、淡白な味わいが特徴です。

日本かぼちゃの他にも、西洋かぼちゃとペポかぼちゃという種類があります。実は、スーパーや八百屋で売られているかぼちゃは、ほとんどが西洋かぼちゃです。日本かぼちゃは生産量が少なく、とても貴重な種類とのこと。意外な事実ですね。

名前の由来は?

カンボジアを意味するポルトガル語「Camboja」が由来です。たしかに、かぼちゃの発音と似ていますね。日本にかぼちゃがもたらされた際に、カンボジア産の野菜と紹介され、それが伝わった結果のようです。

また熊本弁では、「ぼうぶら」と言われています。これはポルトガルで、カボチャやウリ類を意味する言葉です。他にも、南京と呼ばれることもあります。理由はポルトガル船の寄港地の1つが、中国の南京だったからです。かぼちゃの名前の由来は、なかなか興味深いですね。

かぼちゃにはどんな栄養があるの?

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栄養豊富だと言われているかぼちゃ。給食や病院食に使用されていることからも、その実力が分かりますね。しかし、具体的にどんな栄養や効能があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

\次のページで「1.炭水化物が豊富」を解説!/

1.炭水化物が豊富

かぼちゃは炭水化物が豊富です。炭水化物とは、糖質と食物繊維から構成されています。糖質は脳や体を動かすエネルギーで、体にとって不可欠。糖質が不足すると、めまいやだるさが出てきてしまいます。また食物繊維は、整腸作用や血糖値の急激な上昇を抑える効果がありますよ。

2.豊富なビタミン類

ビタミン類もたくさん含まれています。β-カロテン・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンEなどが豊富です。それぞれのビタミンの効能を見てみましょう。

かぼちゃに含まれるビタミン類
β-カロテン:免疫機能の低下を抑制する・ガンや老化にも効果的
ビタミンB:エネルギー代謝を潤滑にする
ビタミンC:精神的・肉体的ストレスを緩和する
ビタミンE:血管を健康に維持する・動脈硬化や血栓を予防する

このように、健康維持のために必要な栄養素が豊富に含まれていますね。ビタミンCやビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれることも。とても魅力的な食材ですね。

皮や種にも栄養が!

驚くべきことに、皮や種にも栄養があります。かぼちゃの皮には、免疫力を上げるベータカロテンが含まれているとのこと。その量、なんと果実部分の2倍以上。他にも、食物繊維が豊富です。

かぼちゃの種には、ミネラルやタンパク質が含まれています。また体内で合成ができない、リノール酸という物質もあるとのこと。リノール酸は、血中のコレステロール値を下げる効果があるそうです。捨ててしまいがちな皮や種ですが、上手に活用したいですね。

毎日食べても大丈夫?

かぼちゃは、健康を保つための栄養が豊富であることがわかりました。しかし、毎日食べても大丈夫なのでしょうか。詳しく解説していきます。

食べ過ぎなければ毎日食べても大丈夫!

毎日摂取しても問題ありませんが、適量を守りましょう。スーパーや八百屋でよく売られている、西洋かぼちゃの主成分を見てみましょう。

西洋かぼちゃ 100gあたり
・カロリー 91kcal
・炭水化物 20.6g
・脂質 0.3g
・食物繊維 3.5g

このように、炭水化物と食物繊維の含有量が多めです。炭水化物は過剰摂取すると、脂肪として体内に蓄えられます。また食物繊維を摂りすぎると、腹痛などの原因にも。そのため、適量を守り摂取していきましょう。1日の摂取量の目安は、50gほどですよ。

ダイエット中は味付けを工夫しよう!

ダイエット中は、かぼちゃの味付けを工夫しましょう。元々炭水化物が豊富な食材のため、味付けによっては高カロリーになってしまうことも。例えばかぼちゃの煮付けやポタージュスープは、砂糖や生クリームを使用するため、ダイエットには適していません。

おすすめはカボチャをレンジで温め、シナモンをかけるだけのシンプルなレシピ。砂糖や油を使わずに、美味しくいただけます。かぼちゃは食物繊維が豊富なため、少量でも満足感を得られますよ。

犬に与えても大丈夫?

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かぼちゃの甘い香りは、犬にとっても魅力的なようですね。しかし、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。与える際の注意点はあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

犬も食べられる

かぼちゃは、犬が食べても大丈夫な食材です。犬が好む甘い味付けで、ドッグフードにも使われているとのこと。また豊富な栄養素は、犬の健康を保つためにも効果的。特に、ミネラルは大切な栄養です。筋肉や神経の機能を正常に保つ効果があり、体を動かすことが好きな犬には欠かせないものと言えるでしょう。

犬に与える際の注意点は?

注意点は2つあります。1つは適量を守ること。かぼちゃは高カロリーなので、与えすぎは肥満の原因になります。体重が4kg以下の場合は25g、10kg以下は50g、25kg以下は75gを目安に与えましょう。

2つ目の注意点は、あくまでも補助食として与えることです。かぼちゃのみでは、犬が必要な栄養素が不足してしまいます。まずはドッグフードをしっかりと食べさせ、フードのトッピングやおやつとして与えるようにしましょう。

適量を守り、栄養満点のカボチャを積極的に取り入れよう!

かぼちゃは甘くて美味しいだけなく、健康を保つための栄養が豊富であることがわかりました。しかし、食べ過ぎは体にとって悪影響です。適量を守り、積極的に摂取していきたいですね。犬に与える際は、補助食として食べさせるようにしましょう。人間も犬もかぼちゃを食べて、丈夫な体を目指したいですね。

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家庭科

かぼちゃってどんな食材?原産地や特徴・栄養・効能もフリーランス料理人が詳しくわかりやすく解説

この記事ではかぼちゃについてみていきます。かぼちゃは、大人も子供も大好きな食材です。おかずにもスイーツにもなる、万能な食材でもあるぞ。ですが、実際にどんな栄養や効能があるか知っているでしょうか?今回はそんなかぼちゃの特徴を、フリーランス料理人はんぞーと一緒に解説していきます。

ライター/はんぞー

バリスタ兼フリーランス料理人。某レストランでのプロデュース経験も有り。趣味の料理が口コミで広がり仕事になった、根っからの食いしん坊。

かぼちゃってどんな食べ物?

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食卓によく出てくるかぼちゃ。何気なく食べていますが、意外と知らないことが多いですね。原産地や名前の由来も気になりますね。そんなかぼちゃの概要について、詳しく解説していきます。

ウリ科カボチャ属の果菜

かぼちゃは、野菜の中のウリ科カボチャ属の果菜です。そもそも野菜は、根菜・果菜・葉茎菜・香味野菜に分けられるとのこと。かぼちゃはその中の、果実を食べる分類にあたります。甘みがある味わいなので果物だと思われがちですが、野菜に分けられるようですね。

原産地はどこ?

現在日本で栽培されているかぼちゃは3種類。その中で日本かぼちゃと呼ばれる種類は、中央アメリカが原産地です。16世紀に、ポルトガル船によってもたらされたと言われています。日本かぼちゃは甘みが少なく、淡白な味わいが特徴です。

日本かぼちゃの他にも、西洋かぼちゃとペポかぼちゃという種類があります。実は、スーパーや八百屋で売られているかぼちゃは、ほとんどが西洋かぼちゃです。日本かぼちゃは生産量が少なく、とても貴重な種類とのこと。意外な事実ですね。

名前の由来は?

カンボジアを意味するポルトガル語「Camboja」が由来です。たしかに、かぼちゃの発音と似ていますね。日本にかぼちゃがもたらされた際に、カンボジア産の野菜と紹介され、それが伝わった結果のようです。

また熊本弁では、「ぼうぶら」と言われています。これはポルトガルで、カボチャやウリ類を意味する言葉です。他にも、南京と呼ばれることもあります。理由はポルトガル船の寄港地の1つが、中国の南京だったからです。かぼちゃの名前の由来は、なかなか興味深いですね。

かぼちゃにはどんな栄養があるの?

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栄養豊富だと言われているかぼちゃ。給食や病院食に使用されていることからも、その実力が分かりますね。しかし、具体的にどんな栄養や効能があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

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