その2「軒を連ねる」:家々が隙間なく建ち並ぶ
「軒を連ねる」は家々が隙間なく建ち並んでいる様子を表す慣用句です。こちらも建物が密集している様子を表す言葉となっており、「軒を争う」と似た意味をもった類義語となっています。「軒を並べる」と同義語となっているため、注意して覚えておきましょう。
その3「甍を争う(いらかをあらそう)」:大小の家がぎっしり並ぶ
「甍を争う」は棟瓦(むながわら)の高さを競うように大小の家がぎっしり並ぶことを意味する慣用句です。こちらも建物が密集している様子を表す言葉となっており、「軒を争う」と似た意味をもった類義語となっています。大小の家が並ぶ様子を表す点に注意して覚えておきましょう。
その4「立錐の余地もない(りっすいのよちもない)」:人・物が密集していてわずかな空間もない
「立錐の余地もない」は人や物が密集していて、わずかな空間もないことを意味する慣用句です。こちらも建物等が密集している様子を表す言葉となっており、「軒を争う」と似た意味をもった類義語となっています。より幅広い物が密集している様子を表す点に注意して覚えておきましょう。
その5「稠密(ちゅうみつ)」:一つのところに多く集まる
「稠密」は一つのところに多く集まっていること、混み合っていることを意味する慣用句です。こちらも密集している様子を表す言葉となっており、「軒を争う」と少し似た意味をもった類義語となっています。誤読してしまいやすいため、読みは「ちょうみつ」ではなく「ちゅうみつ」である点に注意しましょう。
「軒を争う」の対義語は?
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つづいて「軒を争う」の対義語についても確認していきましょう。「軒を争う」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。
「疎ら(まばら)」:物が少なく隙間が開いている
「疎ら」は物が少なく、隙間が開いていることを意味する言葉です。「軒を争う」が軒と軒とが重なり合うようにして建物が密集している様子を表していたのに対し、こちらは物が少なく隙間が開いている様子を表します。対義語としてこちらの言葉も覚えておきましょう。
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