和食の中でも特に人気な料理が「唐揚げ」と「天ぷら」です。
ただ「どちらも揚げ物なのはわかるけど、何が違うのかわからない」という人も多いんじゃないか?
今回は「唐揚げ」と「天ぷら」の違いについて、飲食店で揚げ物調理を担当していたこともあるおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

唐揚げと天ぷらの違い

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ご飯のおかずからお酒のおつまみにまでなるので、子供から大人まで幅広い年齢層に人気の料理「唐揚げ」と「天ぷら」。どちらも衣をつけて揚げる料理ですが、いったい何か違うのでしょうか。ここでは「唐揚げ」と「天ぷら」の違いについて解説していきます。

唐揚げ:下味をつけて小麦粉をつけて揚げる

「唐揚げ」は食材に下味(塩やコショウやしょうゆなど)をつけた後、衣を絡めてから油で揚げた料理です。衣は基本的に小麦粉(薄力粉)を使用しますが、お好みで片栗粉でも代用できます。

「唐揚げ」は150℃~160℃程度の低温でじっくり揚げるのがポイント。高温の油で揚げてしまうと表面の加熱だけが進んでしまい、中心に火が通る時には表面が焦げてしまいます。低温で揚げることで柔らかくジューシーな仕上がりになるんです。もしカラッとした表面の食感を楽しみたいなら、一度低温で揚げた後、190℃~200℃の高温でサッと二度揚げしましょう。

天ぷら:卵と水溶き小麦粉をつけて揚げる

「天ぷら」は素材の味を引き出すために下味をつけません。衣には卵、水溶き小麦粉(薄力粉)を絡めて揚げます。特に野菜類は加熱することで甘味を増すので「生野菜は苦手だけれど天ぷらなら食べられる」というお子さんも多いです。

「天ぷら」に適切な温度は170℃~180になります。これは中温と呼ばれ、揚げ物の標準的な温度です。しっとりからザクザクの間の、サクサクとした食感が味わえる温度になります。

\次のページで「竜田揚げやフライと何が違うの?」を解説!/

竜田揚げやフライと何が違うの?

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「唐揚げ」と「天ぷら」の違いについてはおわかりいただけだと思います。ここで気になってくるのは、よく耳にする「竜田揚げ」や「フライ」との違いですよね。ここでは「竜田揚げ」と「フライ」の特徴について解説していきます。

竜田揚げ:片栗粉の唐揚げ

「竜田揚げ」は「唐揚げ」の一種と言えます。さきほど「唐揚げの衣に使う小麦粉は片栗粉で代用できる」と説明しましたね。この「唐揚げ」を片栗粉で揚げたバージョンが「竜田揚げ」。「竜田揚げ」は下味にタレ(主に甘めなしょうゆベース)を漬け込むことが多いです。

フライ:卵とパン粉をつけて揚げる

「フライ」は卵とパン粉をつけて揚げる料理全般を指します。日本にパン食が入って来た時代に普及した料理のため、洋食屋さんで見かけることが多い料理です。パン粉は小麦粉や片栗粉に比べて一粒一粒が大きく、粒だちもあるので、仕上がりはザクザクとした食感。トンカツなどの「カツ」系の料理も「フライ」に該当します。

カロリーが低いのはどっち?

ここまで読んでいただいた人の中には、だんだんお腹が空いてきた人もいるのではないでしょうか。しかし揚げ物を食べる時に気になるのはカロリーですよね。ここでは「唐揚げ」と「天ぷら」のどちらが低カロリーなのかを解説していきます。

唐揚げの方が低カロリー

揚げ物は思っている以上に油を吸っている料理です。その油を吸う割合を給油率と呼びます。この給油率は使用する衣によって異なるので、たくさん油を吸う衣を使っている料理ほど、カロリーも上がってしまうのです。

そのため「唐揚げ」の方が「天ぷら」よりも低カロリーと言えます。「唐揚げ」の衣は小麦粉だけ。それに対し「天ぷら」は卵を使っていますし、水溶きしたことで小麦粉が付着する量も多いです。よって「天ぷら」の方が給油率が高くなってしまいます。

\次のページで「食材によってもカロリーは異なる」を解説!/

食材によってもカロリーは異なる

衣によって給油率が変わると言いましたが、単純にカロリーを比較できるのは同じ食材を使用したケースのみです。食材自体の給油率によってもカロリーは異なります。たとえばナスはスポンジ状の繊維をしているため、とても油を吸う食材です。

一見カロリーの高そうな肉類であっても、たとえば脂身の多い肉はすでに油分が飽和気味なのであまり油を吸いません。また鶏ささみ肉など筋肉繊維の多い部位は油の入る隙間がないため、こちらも給油率は低いです。カロリーを気にするのであれば、揚げる食材についても注意しましょう。

唐揚げと天ぷらはつける衣が違う

ここまで「唐揚げ」と「天ぷら」の違い、また類似した料理である「竜田揚げ」と「フライ」、そして「唐揚げ」の方がカロリーが低いというところまで解説してきました。衣の違いが大きな違いになるんですね。

筆者自身も揚げ物は大好きですが、食べ過ぎると胃もたれや胸やけ、肌荒れなど健康や美容に害をもたらすこともあります。また心筋梗塞や心不全といった心血管疾患につながるリスクも。美味しい揚げ物を末長く楽しむためにも、ご自身の健康を考えた食事を心がけましょう。

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雑学食べ物・飲み物

3分でわかる唐揚げと天ぷらの違い!どちらがカロリー控えめ?竜田揚げやフライとの違いも雑学好きライターがわかりやすく解説

和食の中でも特に人気な料理が「唐揚げ」と「天ぷら」です。
ただ「どちらも揚げ物なのはわかるけど、何が違うのかわからない」という人も多いんじゃないか?
今回は「唐揚げ」と「天ぷら」の違いについて、飲食店で揚げ物調理を担当していたこともあるおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

唐揚げと天ぷらの違い

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ご飯のおかずからお酒のおつまみにまでなるので、子供から大人まで幅広い年齢層に人気の料理「唐揚げ」と「天ぷら」。どちらも衣をつけて揚げる料理ですが、いったい何か違うのでしょうか。ここでは「唐揚げ」と「天ぷら」の違いについて解説していきます。

唐揚げ:下味をつけて小麦粉をつけて揚げる

「唐揚げ」は食材に下味(塩やコショウやしょうゆなど)をつけた後、衣を絡めてから油で揚げた料理です。衣は基本的に小麦粉(薄力粉)を使用しますが、お好みで片栗粉でも代用できます。

「唐揚げ」は150℃~160℃程度の低温でじっくり揚げるのがポイント。高温の油で揚げてしまうと表面の加熱だけが進んでしまい、中心に火が通る時には表面が焦げてしまいます。低温で揚げることで柔らかくジューシーな仕上がりになるんです。もしカラッとした表面の食感を楽しみたいなら、一度低温で揚げた後、190℃~200℃の高温でサッと二度揚げしましょう。

天ぷら:卵と水溶き小麦粉をつけて揚げる

「天ぷら」は素材の味を引き出すために下味をつけません。衣には卵、水溶き小麦粉(薄力粉)を絡めて揚げます。特に野菜類は加熱することで甘味を増すので「生野菜は苦手だけれど天ぷらなら食べられる」というお子さんも多いです。

「天ぷら」に適切な温度は170℃~180になります。これは中温と呼ばれ、揚げ物の標準的な温度です。しっとりからザクザクの間の、サクサクとした食感が味わえる温度になります。

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