はちみつは腐らないという話を聞いたことはあるでしょうか。また長期保存して白くなってしまったはちみつに困ったことはないかな。この記事でははちみつの保存方法や白く固まってしまった時の対処法、またおすすの食べ方なども主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。 野菜を使ったアレンジレシピが得意。 「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。 この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

はちみつは腐らない?

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エジプトにある3300年前のピラミッドから、食べられる状態のはちみつが発掘されたという話を聞いたことはありませんか。この話の根拠は明確ではないそうですが、実際にはちみつは腐らないと言われています

しかしそれは天然の純粋はちみつだけです。果糖されたはちみつ加工品は長期保存には向いておらず腐ってしまいます。ここからは純粋はちみつが腐らない謎について解説していきますね。

天然はちみつが腐らない理由

天然の純粋はちみつが腐らないのは以下の理由からです。

殺菌作用がある
糖度が高いためにバクテリアが繁殖できない

天然の純粋はちみつは殺菌作用が強く、カビや菌が繁殖することができません。そもそも水分量が少ないので繁殖できないのです。糖度も80%前後とかなり高いため、バクテリアが繁殖することもできません。

このように糖度が高く水分があまりないと、浸透圧によりはちみつが腐敗菌の水分を吸収し、菌が繁殖しにくい状態となり腐らないのです。

\次のページで「どうして賞味期限が表示されているの?」を解説!/

どうして賞味期限が表示されているの?

日本の法律では、ほとんどの食品に必ず消費期限や賞味期限を表示するように決められています。はちみつも腐らないとはいえ便宜上でも表示する必要があったのです。

しかし、保存期間が長くなると糖分が変化したり風味が落ちたり色が変わったり品質の変化がみられるので、変わらず美味しく食べられる期限を表示しているそうです。一般的には未開封の状態で2~3年になっているものが多いようですね。

はちみつの保存方法

天然のはちみつは理論上では何年経っても食べられますが、それは正しく保存していた場合の話です。ここからははちみつの保存方法について解説していきますね。

はちみつは常温保存しよう

はちみつは保存性の高い食品なので、夏場でも直射日光を避ければ常温での保存が可能です。はちみつは冷蔵庫で保存すると結晶しやすくなるので、開封後も常温で保存してください。温度変化に弱いので低い温度では結晶化し白く固まってしまうこともあります。

はちみつを保存する時の注意点

はちみつをすくう場合は、必ず清潔な木か陶器のスプーンを使ってください。金属のスプーンを使うとはちみつが化学変化を起こしてしまい、風味が変化したり抗菌成分の活性力が弱まる可能性もあるということです。

そしてはちみつの保存容器に、パンくずや異物が入らないように注意してください。余計な菌が混入するとカビが生えてしまうこともあるので注意が必要です。

はちみつが白く固まるのはなぜ?

はちみつを買ってしばらく置いておくと白く固まってしまって困ったことはありませんか。ここからは、はちみつが白く固まってしまう理由とその対処法について解説します。

\次のページで「15℃ほどで結晶化」を解説!/

15℃ほどで結晶化

はちみつは巣箱から採取した時には滑らかな液状ですが、低温(15℃近く)になるとはちみつの中に少しずつ小さな白い粒が現れ始めます。その小さな粒が核となって次第に全体に広がっていくのが結晶のプロセス。はちみつが白くなる理由は、はちみつに含まれるブドウ糖が過飽和に含まれていて結晶化しやすい性質を持っているからです。

何の花の蜜かで固まりやすさは違ってきますので、固まらないはちみつが偽物だということはありません。ちなみに、生はちみつは酵素が生きた状態なので発酵による炭酸ガスの濁りや泡立ちが見られます。

振動によっても結晶化が促進される

はちみつは振動の多い場所に保管すると結晶化が進みやすくなるという性質もあります。これは空気中の不純物が振動によってはちみつに入ってしまうからだそう。冷蔵庫など細かい振動がある家電の上においておくと、結晶化しやすくなるので注意が必要です。

白く固まってしまったはちみつは温めよう!

固まってしまったはちみつを元に戻す場合は、45℃前後のお湯で容器ごと温めてください。結晶化された部分が溶けてゆき本来のはちみつに戻ります。しかし45℃以上で温めてしまうと、はちみつが本来持っている成分そのものも分解してしまうので注意してくださいね。

固まっても美味しく食べられる

はちみつが白く固まってしまっても、もう食べられないということはありません。品質に変わりはありませんので、全く問題なく安心して食べることができます。そのままジャムのようにトーストにつけて食べると、ジャリジャリした食感を楽しめて美味しいですよ。

はちみつはこう食べよう

非加熱の生はちみつが手に入ったらぜひ加熱せずに食べてください。加熱するとはちみつ本来の風味や香り、栄養や酵素が失われてしまいます。ではおすすめの食べ方をご紹介しますね。

1.レモンに漬ける

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スライスしたレモンにはちみつを加えれば「自家製はちみつレモン」の出来上がり。国産レモンが手に入ったらぜひ作ってほしい一品です。ビタミンCが豊富なレモンと保湿効果で喉を潤してくれるはちみつの組み合わせで、風邪予防効果が期待できますよ。また熱中症などの夏バテや疲労回復効果も高く、スポーツ愛好家にも愛されています。

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2.ヨーグルトにかける

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ヨーグルトとはちみつは相性抜群の組み合わせです。はちみつに含まれているオリゴ糖がヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などのエサになり、腸内での増殖を助ける働きをしてくれます。この2つを一緒に摂ることで、より効果的に腸内環境を整えてくれるそうです。

また乳酸菌やミネラル・ビタミン類など、身体に必要な栄養素を手軽に摂取することができますよ。しかもいつも入れるはずの砂糖をはちみつに変えるだけで、カロリーを25%も抑えることができます。カロリーが気になる方にもおすすめですね。

3.パンに塗る

純粋はちみつが手に入ったら、ぜひお好きなパンに塗って食べてみてください。シンプルな食べ方のほうが、はちみつの美味しさが際立ちます。手軽に栄養補給ができるため、忙しい朝の栄養補給にもぴったりです。おすすめは、パンにクリームチーズを塗りその上にはちみつを垂らす食べ方。とっても美味しいのでぜひ一度試してみてくださいね。

純粋はちみつを生で食べて健康になろう!

この記事でははちみつの保存方法やおいしい食べ方、白く結晶化した時の対処法について解説しました。純粋はちみつは腐らないなんて本当に驚きですね。美容と健康に良い栄養素がたっぷり含まれたおいしい純粋はちみつを、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてください。

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家庭科

はちみつは腐らないって本当?はちみつの保存方法やおすすめの食べ方も主婦歴18年のママライターが詳しくわかりやすく解説

はちみつは腐らないという話を聞いたことはあるでしょうか。また長期保存して白くなってしまったはちみつに困ったことはないかな。この記事でははちみつの保存方法や白く固まってしまった時の対処法、またおすすの食べ方なども主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。 野菜を使ったアレンジレシピが得意。 「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。 この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

はちみつは腐らない?

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エジプトにある3300年前のピラミッドから、食べられる状態のはちみつが発掘されたという話を聞いたことはありませんか。この話の根拠は明確ではないそうですが、実際にはちみつは腐らないと言われています

しかしそれは天然の純粋はちみつだけです。果糖されたはちみつ加工品は長期保存には向いておらず腐ってしまいます。ここからは純粋はちみつが腐らない謎について解説していきますね。

天然はちみつが腐らない理由

天然の純粋はちみつが腐らないのは以下の理由からです。

殺菌作用がある
糖度が高いためにバクテリアが繁殖できない

天然の純粋はちみつは殺菌作用が強く、カビや菌が繁殖することができません。そもそも水分量が少ないので繁殖できないのです。糖度も80%前後とかなり高いため、バクテリアが繁殖することもできません。

このように糖度が高く水分があまりないと、浸透圧によりはちみつが腐敗菌の水分を吸収し、菌が繁殖しにくい状態となり腐らないのです。

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