はちみつが栄養豊富なことは有名ですが、店に買いに行っても種類が多すぎて、どれを選べばよいか迷ってしまったことはないでしょうか。値段も産地も種類も様々で、何を基準に選べば良いか本当に難しい。今回ははちみつの種類や選び方を、主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。 野菜を使ったアレンジレシピが得意。 「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。 この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

はちみつは蜜源によって香りや味が変わる?

なんと世界には1000種類以上の食べられるはちみつが存在していると言われているんです。どんな種類の花からミツバチが蜜を集めたかで、はちみつの種類がわけられます。蜜源となる花は様々な種類があり、花蜜の種類によってはちみつの色や香り、味やとろみが変わるのです。

はちみつにはどんな種類があるの?

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はちみつにはたくさんの種類があって、価格も大きく異なるのでどれを買ったらよいかわからなくなりますよね。ではここからは代表的な蜜源として4種類紹介します。それぞれに特徴や味わいが異なるので、自分好みのはちみつをぜひ見つけてくださいね。

1.上品な味わいのアカシアはちみつ

アカシアはちみつは上品な風味であっさりとした味わいのため、はちみつ初心者でも食べやすいのが特徴です。はちみつの女王と呼ばれています。そのまま食べたり、パンに塗ったりヨーグルトに混ぜたり、とても使いやすいはちみつです。冬の寒い時期でも固まりにくいという性質があります。

2.コクのある上品な甘さのレンゲはちみつ

日本を代表するはちみつで、昔から日本各地で採取されていました。レンゲの花からとれたフローラルな香りが特徴で、コクがありつつなめらかな口当たりです。味はアカシアはちみつより濃いですが、上品な甘さなので様々な用途に幅広く使えます。

3.酸味と強い香りのミカンはちみつ

柑橘系特有の酸味と強い香りが特徴で、最近とても人気なはちみつです。後味に口の中にみかんの香りがひろがります。みかん産地の多い西日本で採取され、パンに塗るほか、果物やヨーグルトにかけるのがおすすめ。紅茶との相性もとても良いそうです。

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4.独特な苦みと香りのソバはちみつ

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ソバはちみつは独特の苦みが特徴で、真っ黒な色をしています。そして、黒糖の独特な香りをさらに強くした香りがするそうです。鉄分等のミネラルが豊富で、はちみつの中でも特に栄養価が高いものとして知られています。風味が個性的であるために好みが分かれますが、濃い味付けの料理への使用や、珈琲に砂糖代わりに入れたりするのがおすすめだそうです。

加工処理の有無によるはちみつの種類

はちみつを購入する際、純粋はちみつと書かれているものを目にしたことがある方も多いと思います。国内で販売されるはちみつには様々なものがありますが、すべてがミツバチによる天然はちみつ100%のものというわけではありません。

はちみつは加工処理の有無やその処理法によって「純粋はちみつ」「加糖はちみつ」「精製はちみつ」の3種類にわけることができます。

1.純粋はちみつ

ミツバチが作ったはちみつに何も加えていないものが「純粋はちみつ」です。はちみつ本来の香りや味わいが楽しめます。天然成分100%で国が決めた厳しい品質基準をクリアしていることが特徴です。採取時に手間のかかる純粋はちみつは加工量産品と比べて高価な傾向にあります。

2.加糖はちみつ

販売コストを抑えるために天然はちみつに水あめや果糖、ショ糖(砂糖)などを加えた加工品が「加糖はちみつ」です。成分が水増しされているため、純粋はちみつと比べると栄養価が劣ります。はちみつ本来の殺菌作用や栄養効果は期待できません。しかし手軽な値段ではちみつの甘い香りや風味が楽しめます。

3.精製はちみつ

はちみつに含まれているたんぱく質やビタミン、ミネラル類を除去したものが「精製はちみつ」です。はちみつ独特の色や香りはありません。精製過程において栄養素を失ってしまうため、調味料としての用途が主となります。

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はちみつは熱に弱い?

栄養満点のはちみつですが、注意すべきは熱に弱いことです。ほとんどの栄養成分が加熱によって失われてしまいます。45℃以上になると栄養成分の破壊が始まり、60℃でほぼ死滅するといわれているんです。純粋はちみつと明記されていても、加熱処理されていることも少なくありません。

純粋はちみつの中で、加熱処理されていないものを「生はちみつ」といいます。はちみつの栄養価に期待するならこちらがおすすめです。加熱処理されていない生はちみつは、香りが強く、抗菌・殺菌作用のある酵素が強い特徴があります。酵素が生きているので、美容と健康などに優れた効果を発揮するといわれているんです。比較的値段が高い傾向にあり、はちみつ専門店で取り扱っていることが多いですね。

はちみつの選び方

たくさんの種類があるはちみつですが、どのように選べばよいのでしょうか。健康食品としての目的以外にも、甘味料として料理やスイーツに使用したり贈り物としても喜ばれます。ここからは、はちみつの選び方を用途別に解説していきますね。

1.贈り物として購入する場合

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美容や健康面を気遣う人への贈り物として、はちみつは最適です。自分で購入するには高価で躊躇しますが、貰うと嬉しいですよね。おすすめは国産の養蜂場でつくられたはちみつのセットです。数種類を詰め合わせにすることで、食べ比べも楽しめて喜んでもらえること請け合いですよ。

2.加熱して利用する場合

はちみつは加熱すると栄養素や酵素が破壊されてしまいます。しかし、はちみつの利点は栄養面以外にもあるのです。白砂糖と比較すると、高濃度で低カロリーなはちみつは調味料として使用するのもおすすめですよ。

この場合は、国産や純粋はちみつにこだわる必要はありません。スイーツの甘味料や料理に使う場合は、手軽な値段で購入できるはちみつで十分です。

3.健康食品として利用する場合

一日大さじ一杯のはちみつが健康を促進すると言われています。健康のために購入するなら、純粋生はちみつがおすすめです。はちみつ本来の殺菌作用や栄養効果を享受することができますよ。

\次のページで「様々な種類から自分の用途にあったはちみつを選ぼう」を解説!/

様々な種類から自分の用途にあったはちみつを選ぼう

この記事では、はちみつの種類や選び方について解説しました。花の種類によって風味や味、価格も異なるので、自分の好みや予算に合うはちみつを選ぶことがポイントです。種類別の味わいや特徴を学んで、はちみつをより楽しんで生活に取り入れてみてくださいね。

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はちみつは蜜源によって香りや味が変わる?種類や選び方も主婦歴18年のママライターが詳しくわかりやすく解説

はちみつが栄養豊富なことは有名ですが、店に買いに行っても種類が多すぎて、どれを選べばよいか迷ってしまったことはないでしょうか。値段も産地も種類も様々で、何を基準に選べば良いか本当に難しい。今回ははちみつの種類や選び方を、主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。 野菜を使ったアレンジレシピが得意。 「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。 この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問をわかりやすく紹介・解説していく。

はちみつは蜜源によって香りや味が変わる?

なんと世界には1000種類以上の食べられるはちみつが存在していると言われているんです。どんな種類の花からミツバチが蜜を集めたかで、はちみつの種類がわけられます。蜜源となる花は様々な種類があり、花蜜の種類によってはちみつの色や香り、味やとろみが変わるのです。

はちみつにはどんな種類があるの?

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はちみつにはたくさんの種類があって、価格も大きく異なるのでどれを買ったらよいかわからなくなりますよね。ではここからは代表的な蜜源として4種類紹介します。それぞれに特徴や味わいが異なるので、自分好みのはちみつをぜひ見つけてくださいね。

1.上品な味わいのアカシアはちみつ

アカシアはちみつは上品な風味であっさりとした味わいのため、はちみつ初心者でも食べやすいのが特徴です。はちみつの女王と呼ばれています。そのまま食べたり、パンに塗ったりヨーグルトに混ぜたり、とても使いやすいはちみつです。冬の寒い時期でも固まりにくいという性質があります。

2.コクのある上品な甘さのレンゲはちみつ

日本を代表するはちみつで、昔から日本各地で採取されていました。レンゲの花からとれたフローラルな香りが特徴で、コクがありつつなめらかな口当たりです。味はアカシアはちみつより濃いですが、上品な甘さなので様々な用途に幅広く使えます。

3.酸味と強い香りのミカンはちみつ

柑橘系特有の酸味と強い香りが特徴で、最近とても人気なはちみつです。後味に口の中にみかんの香りがひろがります。みかん産地の多い西日本で採取され、パンに塗るほか、果物やヨーグルトにかけるのがおすすめ。紅茶との相性もとても良いそうです。

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