とんかつ屋のメニューによくある「ロース」と「ヒレ」。この2つの違いがわからず、なんとなくで注文してしまう人も多いんじゃないか?
今回は「ロース」と「ヒレ」の違いについて、一番好きな部位はロースだと言う雑学ライターおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

ロースとヒレの違い

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精肉店やスーパー、飲食店などでよく見かける食肉部位。中でも「ロース」「ヒレ」は、牛肉や豚肉で頻繁に見かける部位です。「今日のランチはロースカツ定食とヒレカツ定食、どちらにしようかな」と悩んだ人も多いのではないでしょうか。

しかしこの2つの違いを理解している人は意外と少ないのです。ここではそれぞれどの部分の肉なのかを解説していきます。

ロース:背中側の肉全体

「ロース」とは背中側の肉全体のことです。厳密には肩から腰にかけての部位で、深さは豚の鼻のあたりくらいまで。肩の部分は「肩ロース」として分けた扱いをされることもあります。

ヒレ:背骨に沿った部分

「ヒレ」は「ロース」より深い位置、背骨に沿った棒状の部位を指します。一頭からわずかしかとれない希少な部位です。そのため精肉店やスーパー、飲食店などでは一般的に「ヒレ」の方が高価になっています。

ロースとヒレの特徴

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「ロース」は背中側の肉全体を示すおおまかな言葉で、「ヒレ」は背骨に沿った希少な部分を示す言葉だとわかりましたね。では各部位ごとに味や食感の特徴はあるのでしょうか。ここでは「ロース」と「ヒレ」、それぞれの部位の特徴を見ていきます。

\次のページで「ロース:適度な脂身で柔らかい」を解説!/

ロース:適度な脂身で柔らかい

「ロース」は一般的に赤身肉、つまり脂身の少ない部位として認知されています。とはいえバランスよく脂身を含んでいるので、十分に脂身の旨味を感じることができるんです。また筋が少ないので食感が柔らかいのも特徴の一つ。

なお「肩ロース」との違いは脂身の入り方(サシ)です。「ロース」が赤身と脂身が断層状にくっきりと分かれているのに対し、「肩ロース」は赤身に脂身が網目状に広がっています。

ヒレ:脂身が少なく噛み応えがある

「ヒレ」は「ロース」よりも脂身が少ない部位です。また「ロース」より筋が多いので噛み応えがあります。筋肉質な部位ではあるものの、「ヒレ」は運動量がすくない部位にあたるので、赤身の割には柔らかめと言えるでしょう。脂肪分が少ないためカロリーが控えめ。ダイエット中の人に人気の部位です。

それぞれに適した料理は?

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「ロース」と「ヒレ」、それぞれの特徴はおわかりいただけたと思います。ここで気になってくるのは、「じゃあどんな料理に向いているの?」ということですよね。ここでは各部位におすすめの料理を紹介します。

ロースにおすすめの料理

「ロース」は火を通しても柔らかい部位ですので、柔らかい食感を活かした料理がおすすめです。具体的には「生姜焼き」など薄く切って焼いた料理がおすすめ。また「しゃぶしゃぶ」のようにさっと茹でる料理は、余分な脂を落としてサッパリと食べられますよ。

ヒレにおすすめの料理

「ヒレ」は脂身が少ないため、油を使った料理でも重たく感じにくい仕上がりになります。なのでおすすめは「串カツ」です。「ヒレ」を使用することで、繊維質な肉のブリッとした食感を味わうことができますよ。

\次のページで「どちらにもおすすめできる料理」を解説!/

どちらにもおすすめできる料理

もちろん両方の部位に共通しておすすめできる料理もあります。まずは肉料理の王道、「ステーキ」です。牛肉、豚肉を問わずおすすめできる料理ですね。どちらも赤身肉のため、肉本来の美味しさを感じることができます。またロースであればほどよく溶けた脂身の美味しさも堪能できますよ。

そして冒頭にも触れました「トンカツ」です。「ロース」で作れば柔らかい肉質を活かしたシットリとした仕上がりに、「ヒレ」で作れば繊維質を活かしたザクザクな食感が楽しめます。

ロースは背中全体、ヒレは背骨周辺

ここまで「ロース」と「ヒレ」の違い、「ロース」と「ヒレ」の特徴、それぞれの部位に適した料理について見てきました。「ロース」は背中側の肉全体、「ヒレ」は背骨に沿った部分でしたね。解説を読んで早速「ロース」や「ヒレ」を食べたくなってきた人も多いのではないでしょうか。

食肉部位はたくさんの種類があり、また部位の分け方を細かくすればするほどさらに種類は増えます。一度に覚えきるのは大変です。まず「ロース」や「ヒレ」など、よく見かける部位から覚えていって知識を増やしていくのが良いでしょう。食肉部位に詳しくなると、ちょっとした食通の気分が味わえますよ。

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3分でわかるロースとヒレの違い!どちらが柔らかい?特徴やおすすめ料理も雑学好きライターがわかりやすく解説

とんかつ屋のメニューによくある「ロース」と「ヒレ」。この2つの違いがわからず、なんとなくで注文してしまう人も多いんじゃないか?
今回は「ロース」と「ヒレ」の違いについて、一番好きな部位はロースだと言う雑学ライターおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

ロースとヒレの違い

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精肉店やスーパー、飲食店などでよく見かける食肉部位。中でも「ロース」「ヒレ」は、牛肉や豚肉で頻繁に見かける部位です。「今日のランチはロースカツ定食とヒレカツ定食、どちらにしようかな」と悩んだ人も多いのではないでしょうか。

しかしこの2つの違いを理解している人は意外と少ないのです。ここではそれぞれどの部分の肉なのかを解説していきます。

ロース:背中側の肉全体

「ロース」とは背中側の肉全体のことです。厳密には肩から腰にかけての部位で、深さは豚の鼻のあたりくらいまで。肩の部分は「肩ロース」として分けた扱いをされることもあります。

ヒレ:背骨に沿った部分

「ヒレ」は「ロース」より深い位置、背骨に沿った棒状の部位を指します。一頭からわずかしかとれない希少な部位です。そのため精肉店やスーパー、飲食店などでは一般的に「ヒレ」の方が高価になっています。

ロースとヒレの特徴

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「ロース」は背中側の肉全体を示すおおまかな言葉で、「ヒレ」は背骨に沿った希少な部分を示す言葉だとわかりましたね。では各部位ごとに味や食感の特徴はあるのでしょうか。ここでは「ロース」と「ヒレ」、それぞれの部位の特徴を見ていきます。

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