さくらんぼは意外と高カロリー!?栄養や効果効能・注意点も果物大好きパティシエがわかりやすく解説
さくらんぼの危険性
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ここまで、さくらんぼを食べるメリットを見てきましたが、さくらんぼにはあまり知られていない危険性も存在するのです。一体どのように注意すればよいのか、問題要因のメカニズムと共に解説します。
1.さくらんぼとアレルギー
さくらんぼに反応するアレルギーには「バラ科アレルギー」というものがあります。バラ科の食べ物と言われてもいまいちピンと来ないかもしれませんが、さくらんぼの他に桃やイチゴ、リンゴなども含まれます。
バラ科アレルギーなどの「口腔アレルギー症候群」は、アレルギーの食物を食べてから、およそ15分で口の中や唇にかゆみが出て、ひどい場合には喘息発作やアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるそうです。アナフィラキシーショックといえば、命にも関わること。しっかり注意しておきたいです。
また、食物アレルギーはもともと花粉症の方が発症しやすいといわれます。バラ科アレルギーの場合、カバノキ科の花粉症の方は注意が必要です。アレルギーは体が不調な時に発症しやすくなるので、ハンノキやシラカンバの花粉症の方は、疲れているときや寝不足・風邪をひいている時はさくらんぼを食べるのは避けたほうが良いでしょう。
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2.さくらんぼの種には毒が!?
実はさくらんぼの種には、わずかながら「アミグダリン」という毒性が含まれています。「青梅は食べてはいけない」という話を聞いたことはあるでしょうか?その青梅に含まれている毒の正体がアミグダリンです。
アミグダリンの発生させるシアン化水素を大量に体に入れてしまうと、頭痛や嘔吐、めまいなどの中毒症状や意識を失ったり、場合によっては生死に関わることもあります。
ただし、毒性があるのは種と未熟な果実であり、果実の部分は成熟と共に毒性は減少するので、熟した果実を食べる分には心配いりません。また、種を1粒飲み込んでしまったくらいなら大きな問題ありません。しかし、何粒も…となると中毒症状が起きる可能性があるので注意してください。
栄養たっぷりのさくらんぼ!初夏の味をみんなで楽しもう!
疲労回復や美肌効果など、たくさんの嬉しい効能があるさくらんぼ。危険性をしっかり押さえれば、赤ちゃんや妊婦さん、子どもから大人までみんなで楽しめるフルーツです。暑い夏本番を迎える前にさくらんぼで栄養をチャージ出来るといいですね!