公民社会雑学

3分でわかる無期懲役と終身刑の違い!日本で適用されるのはどっち?雑学好きライターがわかりやすく解説

無期懲役は仮釈放の可能性がある

先ほど「無期懲役」は期間が定められていない服役と解説しましたね。しかし期間が定められていないとは、言い換えれば「いつか釈放される可能性がある」とも解釈できるのです。

有期刑(期間のある刑罰)の懲役を「有期懲役」と言います。日本の有期懲役は原則20年、最長30年。その年数を参考にしてか、「無期懲役」であっても刑務所内での素行に問題がなければ平均して31年目あたりで仮釈放されるケースが多いのが実情です。

終身刑は種類によって仮釈放の可能性がある

「終身刑」には2つの種類があります。1つは「絶対的終身刑」で、これは何が何でも刑務所から出ることはできない「終身刑」です。一般的に「終身刑」と言うとこちらを指します。もう1つが「相対的終身刑」で、こちらは仮釈放が認められる「終身刑」のこと。実は法解釈上、「無期懲役」は「相対的終身刑」に該当するのです。

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「無期釈放」には必ず仮釈放の可能性があり、「終身刑」には種類によって仮釈放の可能性があるんだな。そして「無期懲役」とは「相対的終身刑」とも呼べるようだ。

日本ではどちらが適用されるの?

image by iStockphoto

「無期懲役」は仮釈放の可能性がある、「相対的終身刑」とも呼べる刑罰だと解説しました。しかし「相対的終身刑」という名称は日本では聞きなれませんね。ここでは日本で適用される刑罰が「無期懲役」と「終身刑」のどちらなのか解説します。

日本では無期懲役のみ

日本の法律では「無期懲役」が死刑の次に重い刑罰であり「終身刑」は存在しません。よって「無期懲役」に服役中の受刑者は誰もが仮釈放の可能性を保有しています。

しかし「無期懲役」中に刑務所から出られたとしても、すべて仮釈放になるため刑務所の監視下に置かれ続けます。これは「刑期はまだ満了していない」という扱いになるからです。旅行や自宅外への滞在、転居にも制限があり、保護観察官の許可が必要になります。もちろん万引きや無免許運転などの軽犯罪でもしようものなら簡単に刑務所に逆戻りです。

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日本では「無期懲役」しかないため、何年かかるかわからないがいずれ仮釈放される可能性がある。受刑者がまじめに服役するモチベーションの一つにはなりそうだな。ただし仮釈放でしかないので、完全な自由が許可されるわけではないようだ。

\次のページで「無期限で服役するか、死ぬまで服役するかが違う」を解説!/

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