一般企業に就職するなら大学
求人において特に修士や博士を募集資格としていない一般的な企業については、学士の状態で就職活動することにまったく問題はありません。むしろ「学位が高すぎないので初任給を抑えられる」「長く働いてもらえるので取りやすい」「フレッシュな人材を取り入れ社内の新陳代謝が活発になる」などメリットが多いので、できるだけ大学卒業後すぐ入ってほしい企業も多いのです。
専門職や研究職なら大学院
一方の「大学院」卒業が望まれるのはどんな職種でしょうか。回答としては高度な知識や技術を必要とする専門職や研究職と言えます。士業などの修士以上の学位が必須な職種も当然ながら該当します。専門性が高いため初任給も比例して高い傾向にあります。
ただこれはあくまで専門分野で就職したらの話。前段で解説したような一般企業では、初任給の高さや年齢から敬遠される可能性もあります。「大学院」への進学はご自身の将来設計をもとに考えてくださいね。
大学と大学院では得られる学位が違う
ここまで「大学」と「大学院」の違い、「大学院」の種類、そしてそれぞれの就職における適性を説明してきました。
「大学」や「大学院」というのは高等教育機関であり「学びたい人」が進むべき進路です。「周りがみんな進学するから」や「漠然と就職に有利と聞いたから」ではなく、「将来自分がどういう働き方、生き方をしたいか」をよく考えた上で進学しましょう。