今回は「大学」と「大学院」の違いについて見ていきます。
この2つは別物だとは何となくわかっていても、何がどう違うのかまで説明できない人も多いんじゃないか?
学生時代に大学院進学も検討していたおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

大学と大学院の違い

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日本の学校教育は初等(小学校)、中等(中学、高等学校)、高等(大学、大学院)の3段階に分かれています。日本は大学進学率が男女ともに高いため「大学」という機関について何となくわかる人も多いのではないでしょうか。しかし似た言葉の「大学院」との明確な違いを答えることのできる人は多くはありません。ここでは両者の違いを解説していきます。

大学:学士になれる機関

高等学校を卒業した人が、さらに専門的な勉強をするために進学する教育・研究機関が「大学」です。では「大学」は何のために卒業するのでしょうか。「優良企業に就職できる」というのはあくまで副次的なメリットでしかありません。

結論としては大学を卒業することで「学士」という学位を得ることができます。これがいわゆる「大卒資格」に該当します。求人には一般企業、公務員を問わず「学士」以上の人材を求めるものが多いため、おのずと「大卒は就職に有利」という社会的な風潮ができているのです。

基本的に4年制で卒業ですが、医学部や薬学部など6年制の学部もあります

大学院:修士や博士になれる機関

「大学院」を卒業すると「学士」よりも上位の学位である「修士」や「博士」を取得することができます。簡単に言えば「大学」よりも上位の機関ということですね。

「大学」が講義形式など受け身の授業がメインなのに対して、「大学院」ではゼミなど自己発信が必要な活動や、独自の研究に重きが置かれていることがほとんどです。卒業論文・卒業研究についても既存のものを学ぶだけでなく、新しい成果および発展させた成果が求められます。

「大学院」では修士課程は2年、博士課程は3年間の履修が必要となります。もちろん研究内容により卒業年数は異なりますし、「大学」に比べ卒業難易度が上がるため留年する学生もたくさんいます。

\次のページで「大学院には複数の種類がある」を解説!/

大学院には複数の種類がある

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「大学」の上位に「大学院」が存在することはおわかりいただけだと思います。しかし日本の「大学院」は種類が多く、複雑なものとなっていることをご存じでしょうか。ここではどんな「大学院」が存在しているのかを紹介していきます。

1.一般的な大学の大学院

いわゆる「〇〇大学の大学院」のこと。日本で最も普及している「大学院」の形態です。国公立大学などは基本的にこの形態に該当します。「〇〇大学〇〇大学院」と表記されていれば、「〇〇大学が運営している大学院の名称が〇〇大学院」と言えます。研究室などを「大学」と共有している機関も多く、「大学を卒業したはずの先輩が大学院生になっても同じ研究室にいる」というケースもあります。

2.専門職大学院

これはいわゆる士業など、高度に専門的な職種に就ける資格を得るために通う大学院のことです。法科大学院(ロースクール)、教職大学院、経営大学院、会計大学院などが挙げられます。特徴としては学位そのものが職業上の資格となる点です。たとえば経営大学院を修士で卒業すると経営学修士(MBA)の資格を得ることができます。

3.大学院大学

大学院大学とは学部がない大学のことです。独立大学院とも呼ばれます。大学院だけが独立している機関と思ってください。学部がないので「大学」からエスカレーター式で進学することはできません。日本国内では数が少ないため、まだまだ形態として知名度は低いものになります。

就職に向いているのは?

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「大学」より「大学院」の方が上位なのであれば「大学院」を卒業しておいた方が就職に有利なのでしょうか。一概にそうとは言えません。あくまで目的を持って通うのが「大学」と「大学院」です。ここではそれぞれに向いた進路の考え方を解説していきます。

\次のページで「一般企業に就職するなら大学」を解説!/

一般企業に就職するなら大学

求人において特に修士や博士を募集資格としていない一般的な企業については、学士の状態で就職活動することにまったく問題はありません。むしろ「学位が高すぎないので初任給を抑えられる」「長く働いてもらえるので取りやすい」「フレッシュな人材を取り入れ社内の新陳代謝が活発になる」などメリットが多いので、できるだけ大学卒業後すぐ入ってほしい企業も多いのです。

専門職や研究職なら大学院

一方の「大学院」卒業が望まれるのはどんな職種でしょうか。回答としては高度な知識や技術を必要とする専門職や研究職と言えます。士業などの修士以上の学位が必須な職種も当然ながら該当します。専門性が高いため初任給も比例して高い傾向にあります。

ただこれはあくまで専門分野で就職したらの話。前段で解説したような一般企業では、初任給の高さや年齢から敬遠される可能性もあります。「大学院」への進学はご自身の将来設計をもとに考えてくださいね。

大学と大学院では得られる学位が違う

ここまで「大学」と「大学院」の違い、「大学院」の種類、そしてそれぞれの就職における適性を説明してきました。

「大学」や「大学院」というのは高等教育機関であり「学びたい人」が進むべき進路です。「周りがみんな進学するから」や「漠然と就職に有利と聞いたから」ではなく、「将来自分がどういう働き方、生き方をしたいか」をよく考えた上で進学しましょう。

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学問雑学

3分でわかる大学と大学院の違い!就職に向いているのはどっち?雑学好きライターがわかりやすく解説

今回は「大学」と「大学院」の違いについて見ていきます。
この2つは別物だとは何となくわかっていても、何がどう違うのかまで説明できない人も多いんじゃないか?
学生時代に大学院進学も検討していたおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

大学と大学院の違い

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日本の学校教育は初等(小学校)、中等(中学、高等学校)、高等(大学、大学院)の3段階に分かれています。日本は大学進学率が男女ともに高いため「大学」という機関について何となくわかる人も多いのではないでしょうか。しかし似た言葉の「大学院」との明確な違いを答えることのできる人は多くはありません。ここでは両者の違いを解説していきます。

大学:学士になれる機関

高等学校を卒業した人が、さらに専門的な勉強をするために進学する教育・研究機関が「大学」です。では「大学」は何のために卒業するのでしょうか。「優良企業に就職できる」というのはあくまで副次的なメリットでしかありません。

結論としては大学を卒業することで「学士」という学位を得ることができます。これがいわゆる「大卒資格」に該当します。求人には一般企業、公務員を問わず「学士」以上の人材を求めるものが多いため、おのずと「大卒は就職に有利」という社会的な風潮ができているのです。

基本的に4年制で卒業ですが、医学部や薬学部など6年制の学部もあります

大学院:修士や博士になれる機関

「大学院」を卒業すると「学士」よりも上位の学位である「修士」や「博士」を取得することができます。簡単に言えば「大学」よりも上位の機関ということですね。

「大学」が講義形式など受け身の授業がメインなのに対して、「大学院」ではゼミなど自己発信が必要な活動や、独自の研究に重きが置かれていることがほとんどです。卒業論文・卒業研究についても既存のものを学ぶだけでなく、新しい成果および発展させた成果が求められます。

「大学院」では修士課程は2年、博士課程は3年間の履修が必要となります。もちろん研究内容により卒業年数は異なりますし、「大学」に比べ卒業難易度が上がるため留年する学生もたくさんいます。

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