豆腐にはどんな種類がある?選び方のポイントや注意点も管理栄養士がわかりやすく解説
ライター/ツキアオイ
1児の母として育児に奮闘中の管理栄養士ライター。我が子にはよく離乳食を投げられるも、めげずに大好きな豆腐料理を準備している。病院や介護施設での経験を活かし、食に関して分かりやすく解説する。
豆腐にはどんな種類がある?
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豆腐は大豆の加工食品で、豆乳に凝固剤(にがり)を加えて固めたものです。加工されたことによって消化しやすくなっているので、幼児からお年寄りまで身体への負担が少なく食べられます。製法によって種類が分けられているので、ここでは豆腐の種類と特徴について見ていきましょう。
1.舌触りが粗く固めの木綿豆腐
木綿豆腐は熱い豆乳に凝固剤を加えて固めたものをいったん崩し、布を敷いた型箱に移して圧力をかけ、再び成型したものです。木綿の布を使用した際に付いた豆腐表面の布目が名前の由来だと言われています。
圧力をかける時に水分が抜けるため、舌触りが粗く固めの食感になっているのが特徴。加熱しなくても食べられますが、水分が少なく崩れにくいので煮物や炒め物におすすめです。
2.絹の様になめらかな絹ごし豆腐
木綿豆腐と並んで一般的によく使用される絹ごし豆腐は、木綿豆腐より濃い豆乳に凝固剤を加えて作られます。実際に絹の布でこしたわけではなく、絹のようになめらかな食感やきめ細かい肌目から名前がきているようです。水分が多く、のどごしが良いのでそのまま冷奴やサラダとして食べるのがおすすめですよ。
3.保存性に優れた充填豆腐
他の種類の豆腐は熱い豆乳に凝固剤を加えるのに対し、充填豆腐は豆乳をいったん冷やします。それから凝固剤と一緒に容器に入れ、密閉してから加熱することで固まらせるのです。この時に加熱殺菌ができるので保存性に優れているのが特徴。また、食感が絹ごし豆腐に似ていることから「充填絹ごし豆腐」とも呼ばれているのですよ。
そのまま食べても美味しいですが、容器内に隙間がほとんど無いので容器ごと湯せんで温めて食べることもできます。
4.大豆の風味豊かな寄せ豆腐
木綿豆腐を作る工程の途中で型箱に入れずに固まったものを寄せて作った豆腐を寄せ豆腐といいます。型箱に入れて圧をかけたり、固めたあとに水へ晒しません。そのため崩れやすいほどの柔らかさで大豆の風味豊かであるのが特徴です。崩れやすくおぼろげな様子から、「おぼろ豆腐」とも呼ばれているのですよ。絹ごし豆腐と同様、そのまま冷奴として食べるのがおすすめ。
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