とうもろこしにはどんな栄養や効能がある?缶詰には栄養が少ない?健康やダイエット効果も元保育士がわかりやすく解説
とうもろこしにはどんな栄養がある?
image by iStockphoto
とうもろこしは炭水化物に分類されるため主にエネルギーとなる食べ物ですが、ビタミンやミネラルもたっぷり。不足する栄養を補うためのおやつとして食べるのにもおすすめですよ。
その1.ビタミン類
とうもろこしに含まれるビタミンの主なものはB1・B2・C・Eです。この中で糖質や脂質の代謝に関わるビタミンB群と、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンCは水に溶けやすい性質を持っています。加熱調理するときには大事な栄養が逃げないよう工夫が必要です。
こちらの記事もおすすめ
いまさら聞けない「ビタミンC」のこと。現役講師がさくっとわかりやすく解説!
その2.ミネラル類
歯や骨を丈夫にするカルシウムや、便を柔らかくするマグネシウム、体の水分を外に出す働きをもつカリウムなどが含まれています。中でもリン(カルシウムやマグネシウムと結びついて骨や歯を作る栄養素)が多く含まれているのですが、リンは肉や魚や卵・大豆の他にもそれらの加工品やインスタント食品にも含まれているため普段の食事をする中で不足することはないと言われていますよ。
こちらの記事もおすすめ
カルシウムって結局何?豊富な食品は?歯や体との関係を元米国科学教師チロがわかりやすく解説!
その3.食物繊維
とうもろこしの粒の皮には不溶性食物繊維がたっぷり含まれています。体の中で水分を吸収してふくらみ、腸を刺激して便通を改善する働きがあります。
コーン缶詰にも栄養たっぷり!
粒がほぐされていてふたを開ければすぐに食べられるコーンの缶詰は、とても便利な食材ですね。生のとうもろこしに比べると缶詰はよくないのではないか、加工の段階で栄養がなくなっているのではないかというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、加熱時間を短くしたり真空下で調理されたりと栄養を逃さない工夫がされています。衛生管理の行き届いた工場で加熱殺菌されているため安全性も高いと言えますよ。
また、とうもろこしは収穫後まもなく鮮度が落ちていく食材で栄養価も一緒に落ちてしまいますが、原材料のとうもろこしを栄養状態がよい新鮮なうちに加工するので栄養に安定性があります。
生のとうもろこしと比べると加工の過程で水に溶けやすい栄養素が少し減りますが、気にするほどの差ではありません。
\次のページで「とうもろこしの健康効果は?ダイエット中に食べてもいい?」を解説!/