バリエーションも改造も多い
多くの車両が製造されて多くの路線を走ったため、どちらもバリエーションが多くなっています。そのように同じ形式の中でも異なるグループを「番台」と呼び、1000から始まるものが1000番台、2000からなら2000番台です。例えば、103系の中には地下鉄に乗り入れるための派生型があり、1000番台と呼ばれています。走る路線に合わせてカスタマイズされた〇〇番台が登場したのです。
首都圏で使われていた101系や103系が老朽化して、新形式に置き換えられると改造して別の路線で使うことがあります。101系や103系は大量に製造されたので、首都圏路線の引退後も改造されてさらに多くの路線で走りました。その際に両者を連結して走ることができるように改造したものもあり、それを混結と呼びます。
今はどうなった?まだ現役?
両形式合わせて1957年から1984年まで足かけ28年、合計5,000両近く製造されましたが、残念ながら残る車両はわずかです。101系はすでに全て廃車されています。残っているのは鉄道博物館で展示されている1両です。
103系は10両足らずですが現役で残っています。JR西日本の播但線(姫路~寺前間)と加古川線、和田岬線と、JR九州の筑肥線(筑前前原~唐津間)だけ。保存車両は鉄道博物館や京都鉄道博物館の他、何箇所かの施設にあります。
時代を変えた101系と、さらに改良を加えた103系
101系以前を旧性能車、以後を新性能車と分ける程、101系は当時としては画期的な電車です。その後の国鉄電車の手本となりました。その101系をさらに多くの路線で使うために改良したのが103系。合わせて5,000両近く製造されました。
その多くはすでに廃車され、残る車両は10両足らず。廃車された車両のいくつかは鉄道博物館などの施設で見ることができます。