「叛服常無し」の対義語は?
次に「叛服常無し」の対義語を見ていきましょう。
「剛毅果断(ごうきかだん)」:意思が強く、くじけず決断力のあること
背いたり、従ったり、なかなか態度が決まらないことを「叛服常無し」と言いましたが、反対の言葉は、態度や考え方に一貫性があり、決断力のある態度の意味を含む言葉になりますね。そんな意味を持つ熟語に「剛毅果断」(ごうきかだん)があります。
「剛毅果断」の「剛毅」(ごうき)とは、意思が堅く強いことからくじけないさまを意味し、「果断」(かだん)とは、物事を思い切って行うような決断力のあることです。「剛毅果断」全体で、意思が強く決断力のあることになります。「叛服常無し」が否定的な意味を持つ言葉であるのに対して、「剛毅果断」は肯定的な言葉になりますね。
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「indecisive(ìndɪsάɪsɪv)」:煮え切らない
「叛服常無し」を英訳しようとするとき、相手に伝えなければならない大切な部分は、「なかなか態度が決まらない」という部分になるでしょう。この部分を言い換えてみると、「煮え切らない」や「優柔不断な」や「決断力がない」などが類似語の候補として考えられるのではないでしょうか?「煮え切らない」や「優柔不断な」という意味を持つ英語にピッタリとくる言葉のひとつに「indecisive」(ìndɪsάɪsɪv)があります。
「indecisive」には、「決着がついていない」という意味もありますが、「煮え切らない」や「優柔不断な」という意味でも広く使われる形容詞です。名詞は、「indecisiveness」(ɪˈndɛsɪsɪvnʌs)になります。覚えていると使える単語のひとつです。
「叛服常無し」を使いこなそう
この記事では、「叛服常無し」の意味や使い方について見てきました。時にはそむいたり、時には服従したりして、その態度が決まらないという意味でした。
統治や管理する方としたら、「味方なのか敵か」、「賛成者なのか反対者なのか」の態度がはっきりしていると動きやすいのでしょうが、管理される方の立場からすれば、いろいろなしがらみもあり立場を明確にできない場合も多いでしょう。難しいですが、よく話し合うことが大切かもしれませんね。