大葉は何の葉?どんな栄養や効能がある?シソとは別物?元保育士がわかりやすく解説
1.殺菌・防腐作用
シソの独特な香りはベリルアルデヒドという成分によるものです。これは別名シソアルデヒドと呼ばれ、殺菌効果や食べ物が腐るのを防ぐ効果があります。また、α(アルファ)リノレン酸、ポリフェノールも豊富に含まれており、これらも高い殺菌・防腐効果を発揮する成分です。
刺身の盛り合わせにつまとして大葉が添えられているのを見たことがありますか?これは大葉の成分によって生魚の腐敗を遅らせて食中毒を予防するための知恵。単に色どりをよくするためだけではなく、理にかなった工夫なのですね。
2.食欲増進・健胃作用
大葉の香り成分ベリルアルデヒドにはもうひとつ、消化酵素の分泌を促すという効果があります。それによって食欲を増進させたり胃もたれを解消したり、胃の調子を整える働きが期待できるでしょう。食欲の落ちる暑い夏にそうめんの薬味に添えられていたり、天ぷらやフライなどの揚げ物と一緒に料理されるのにはこのような理由があります。
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大葉の栄養や効能を食生活に取り入れよう!
料理の添え物、脇役といった印象の大葉ですが意外にも栄養豊富。まるで薬のような効果も持っていると言えますね。しかし1食に食べる量としては少なく、大葉だけで健康効果が発揮できるというわけではありません。爽やかな風味を足すだけでも十分活躍する食材ですが、その効能に期待して季節や体調などに合わせて食生活に取り入れてみるのもよいでしょう。