この記事ではハルジオンとヒメジョオンの違いをみていきます。両方とも細い花びらが特徴で、荒れ地でも丈夫に可憐な花を咲かせている、道端などでも見かけることの多い植物です。よほど花に精通していないと、よく似ているせいで一見しただけではハルジオンかヒメジョオンかわからないという人も多い。今回はそんな両者の特徴や違いを、花言葉に興味のある文学部卒のライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

海外のミステリを愛好し、ガーデニングはしないものの花言葉に興味がある文学部卒のライター。

ハルジオンとヒメジョオンの違いは?

image by iStockphoto

ハルジオンとヒメジョオンはキク科のムカシヨモギ属の植物です。両方とも細いひらひらとした白っぽい花びらと黄色い花芯が特徴ですが、パッと見よく似ていて、いったいどこに違いがあるのかわかりにくいですね。

道端や荒れ地などでも見かける丈夫なイメージの花で、日本に昔からある花なのではという印象も。しかし、2つとも北アメリカ原産で日本の在来種を駆逐して生態系を壊す危険のある要注意外来生物に指定されているのです。可憐な花からは想像できませんよね。

ハルジオン:多年草で花が大きめ

ハルジオンは多年草で、複数年にわたって同じ場所で花を咲かせます。背丈は20cm~80cmくらい。ヒメジョオンよりも少し花のサイズが大きめで数が少ないです。蕾は下に向かって、頭を垂れているような格好。花びらの幅が1mm以下と細かい糸状に見えます。花の色は白や白に近いピンクや紫。特に、蕾の時にはピンクがかった色をしているとのこと。

ヒメジョオン:一年草で花が小さめ

ヒメジョオンは一年草。背丈は30~60cmくらいです。一重の菊やマーガレットに近いような黄色の花芯に白い花びら放射状についています。蕾はまっすぐのまま、花のサイズは直径2cm程度とハルジオンよりも一回りほど小さいです。花びらの幅はハルジオンよりも少し幅広で1.5mmほど。花の色は基本的に白が多いですが、空気がキレイな場所で咲くと紫がかった色になるものもあるようです。

ハルジオンの咲く時期っていつ?

Harujion.jpg
Sphl - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

花の時期は4月~6月。日当たりの良い場所なら3月から咲き出すことも。実は、ハルジオンはに咲く紫苑紫苑は秋に咲く)に似た花というところから、ハルジオンと名前になったのだそうですよ。あまり枝分かれせずに、茎の頭頂部に花がつきます。

\次のページで「ハルジオンの茎と葉」を解説!/

ハルジオンの茎と葉

ハルジオンの茎は空洞で中はスカスカ。葉は丸みを帯びて、茎にまとわりつくように生えています。茎と葉は明るい黄緑色をしていますよ。

ハルジオンの別名

ハルジオンの別名は「貧乏草」。花を摘むと貧乏になってしまうからというのは俗説です。あまり手入れをしていない荒れた土地や人気のない空き家の庭にも元気よく咲くから生活に困窮している家でも花を咲かせることができるということで名前が付いたとのこと。あまりありがたくない名前ですね。

ハルジオンの花言葉

ハルジオンの花言葉は「追想の愛」。このような花言葉になったのは、2つの説があります。1つは、蕾が下向きに垂れるのと、親しい人が亡くなった時に頭を垂れてうなだれる人の姿に例えたからという説。もう1つは以下のようなハルジオンを墓前に供えたという説です。

親と死に別れた小さな兄弟のうち、仕事で忙しい兄に代わって弟が毎日墓参りに行き、道端に咲いているハルジオンの花を摘んで墓前に供えたということ。この話には後日談があり、その姿を物陰から見た鬼が弟の気持ちに心を打たれて、未来を見通せる力を授けたということです。その力のお陰で兄弟で困難を乗り越えたといわれています。

ヒメジョオンの咲く時期っていつ?

ヒメジョオン
‘Uncle Carl’ (カールおじさん). - ‘Kusabana Photo Studio’ (草花写真館) / kusabanaph.web.fc2.com, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

ヒメジョオンが咲くのは、初夏から初秋頃。だいたい5月~10月くらいですね。ハルジオンよりも少し遅めに咲き始めます。茎の先端部分が枝分かれして、複数の花を付けます。花が多い分、1つの個体に4万以上の種をつけるとのこと。しかも、種の寿命が30数年ほどという、驚異の繁殖力があるようですよ。

ヒメジョオンの茎と葉

ヒメジョオンの茎は中身がしっかりと詰まっています。葉は根本付近は楕円形で切れ込みが入ったような形、上部の方に付いている葉は切り込みがなく細長い形です。あまり目立ちませんが、葉に細かい産毛のようなものが生えているとのこと。

\次のページで「ヒメジョオンの別名」を解説!/

ヒメジョオンの別名

ヒメジョオンは漢字で「姫女苑」。「女苑」は中国産の野草で「姫」は小さいという意味です。細長い葉と可愛らしい花の形から「柳葉姫菊(やなぎばひめぎく)」、花の世話が大してできない場所、特に線路沿いのような場所でも元気に咲いていることから「鉄道草(てつどうぐさ)」という別名も付いています。

ヒメジョオンの花言葉

ヒメジョオンの花言葉は、見た目からそのものずばり「素朴で清楚」。確かに野原などで小さく可愛らしい花を咲かせますが、荒れた土地にも強く、悪く言えば図太ささえ感じます。

ハルジオンとヒメジョオンの違いは花のつき方や形・葉や茎を見てみよう

ハルジオンとヒメジョオンは並べてよく見てみると、花のつき方や花びらの形に違いがあります。しかし、手っ取り早く確かめるのであれば、葉の形を見たり、茎を折ってみたりするのもおすすめです。葉が丸みを帯びた形で茎に空洞があればハルジオン、葉が楕円で切り込みがあったり、細長かったりして茎に空洞がなければヒメジョオンですよ。

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ハルジオンとヒメジョオンの違いとは?特徴や見分け方・花言葉も文学部卒のライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではハルジオンとヒメジョオンの違いをみていきます。両方とも細い花びらが特徴で、荒れ地でも丈夫に可憐な花を咲かせている、道端などでも見かけることの多い植物です。よほど花に精通していないと、よく似ているせいで一見しただけではハルジオンかヒメジョオンかわからないという人も多い。今回はそんな両者の特徴や違いを、花言葉に興味のある文学部卒のライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

海外のミステリを愛好し、ガーデニングはしないものの花言葉に興味がある文学部卒のライター。

ハルジオンとヒメジョオンの違いは?

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ハルジオンとヒメジョオンはキク科のムカシヨモギ属の植物です。両方とも細いひらひらとした白っぽい花びらと黄色い花芯が特徴ですが、パッと見よく似ていて、いったいどこに違いがあるのかわかりにくいですね。

道端や荒れ地などでも見かける丈夫なイメージの花で、日本に昔からある花なのではという印象も。しかし、2つとも北アメリカ原産で日本の在来種を駆逐して生態系を壊す危険のある要注意外来生物に指定されているのです。可憐な花からは想像できませんよね。

ハルジオン:多年草で花が大きめ

ハルジオンは多年草で、複数年にわたって同じ場所で花を咲かせます。背丈は20cm~80cmくらい。ヒメジョオンよりも少し花のサイズが大きめで数が少ないです。蕾は下に向かって、頭を垂れているような格好。花びらの幅が1mm以下と細かい糸状に見えます。花の色は白や白に近いピンクや紫。特に、蕾の時にはピンクがかった色をしているとのこと。

ヒメジョオン:一年草で花が小さめ

ヒメジョオンは一年草。背丈は30~60cmくらいです。一重の菊やマーガレットに近いような黄色の花芯に白い花びら放射状についています。蕾はまっすぐのまま、花のサイズは直径2cm程度とハルジオンよりも一回りほど小さいです。花びらの幅はハルジオンよりも少し幅広で1.5mmほど。花の色は基本的に白が多いですが、空気がキレイな場所で咲くと紫がかった色になるものもあるようです。

ハルジオンの咲く時期っていつ?

Harujion.jpg
Sphl投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

花の時期は4月~6月。日当たりの良い場所なら3月から咲き出すことも。実は、ハルジオンはに咲く紫苑紫苑は秋に咲く)に似た花というところから、ハルジオンと名前になったのだそうですよ。あまり枝分かれせずに、茎の頭頂部に花がつきます。

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