戦力外通告と自由契約の違いは何?任意引退やノンテンダーにも関係?スワローズ好きな文学部卒ライターが詳しくわかりやすく解説!
任意引退:本人が選手を辞める
任意引退とは、選手自らが希望して現役のプロ野球選手を辞めるということ。本人の意思で辞めるという点で戦力外通告と違いますし、契約をしてもらえない以前に他と契約をする意思がない点で自由契約とは違いますね。
ノンテンダー:自由契約の一種だが再契約もあり得る
ノンテンダーとは2021年の秋頃に話題となった契約に関する言葉ですが、自由契約の一種。日本語に訳すと「(条件などの前向きで積極的な)申し出をしない」といった意味です。例えば、選手の側はFA権などを取得して年俸のアップを狙いたいところですね。しかし、球団では戦力になる選手ではあるけれど、そんなに多額の年俸を出してまで契約するほどではないと判断しているのです。戦力外通告のように、球団の構想から外れている訳ではありません。
「もちろん、選手としての力量は認めています。いったん自由契約にするから、他球団と交渉して自由に移籍しても構わないですよ。難しかったら元の球団に戻ってきてもいいけど、こちらの言い値で契約してくださいね。」このような球団の本音が見え隠れしているようですね。ファンの間では移籍が活発になると歓迎している声もありながら、選手のFA権を潰してしまうのではと心配する声も多い様子です。
戦力外通告の流れで自由契約となる場合がある
戦力外通告は、所属チームで来季の構想外だと選手に伝えること。一方、自由契約は、戦力外通告の言い渡しがあった後にどことも契約できない状態を指しています。選手を解雇されたという点では同じように感じられるかもしれません。両者の違いは、戦力外通告の結果、自由契約となることもあるという点です。