今回はマニュアルと手順書の違いについてみていきます。マニュアルと手順書はアルバイトや仕事先などで見たり聞いたりすることが多いと思う。ですがマニュアルと手順書とは何がどう違うのか、よく知らないやつもいるんじゃないか?マニュアルと手順書は一見似たようなものと考えてしまいがちですが、マニュアルと手順書を詳しく調べてみると色々と違いがあることがわかったぞ。マニュアルと手順書の大きな違いは目的にあるようです。その他にも役割や作り方のポイントなどにも違いがあるらしいのです。そんなマニュアルと手順書の違いについて雑学コレクターのモトキと一緒に解説していきます。

ライター/モトキ

月20冊以上の本に目を通す雑学コレクター兼ライター。日頃より培った知識とその情報取集力を活かして分かりやすく情報を伝えていく。

そもそもマニュアルや手順書とは?

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よく仕事先で見ることが多いマニュアルと手順書ですが、皆さんはこの2つの違いについてご存知でしょうか?マニュアルと手順書の違いは目的にあります。今後マニュアルや手順書を作る側になるかもしれません。その際作成に困らないよう、今のうちからマニュアルと手順書の違いを理解しておきましょう。

マニュアル:社員に同じ目的意識を持たせるためのもの

マニュアルは社員全員に同じ目的意識を持たせ仕事に取り組ませるといった目的で主に作成されます。なぜ社員全員に同じ目的意識を持たせることが必要になるのでしょうか。それは企業の目的に関係があります。

企業の目的は利益を得ることです。社員全員がバラバラな仕事をしていては利益を上げることなどできません。利益を得るためには社員1人1人が力を合わせる必要があります。そのためマニュアルを用意して社員全員の足並みを揃える必要があるのです。

手順書:誰が作業しても同じ結果を生み出させるもの

続いて手順書の目的を見ていきましょう。手順書はマニュアルとは違い作業にフォーカスを当てた書類で、手順書を読めばどんな作業において誰が行っても一定の結果を得られることを目的に制作されます。

手順書とマニュアルの役割の違い

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マニュアルと手順書の目的を果たすためにどのような役割があるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

\次のページで「マニュアル:仕事の全般を説明しているもの」を解説!/

マニュアル:仕事の全般を説明しているもの

マニュアルは業務の全体像を社員に伝える役割を持っています。ここでいう業務の全体像というのは、取り掛かる作業内容だけでなくその背景にあたる部分、企業の理念や業務方針や事業内容、業務の全体的なフローなどが明記されていることが多いです。

このように作業の背景を明記することにより、今行っている作業がどういう意味で行われているのかを社員に伝え、ただ惰性で作業をすることを防ぎ、しっかりと目的意識を持たせて仕事に取りかかってもらおうという狙いもマニュアルにはあります。

手順書:作業手順を具体的に説明しているもの

続いて手順書の役割をみてみましょう。手順書の役割は作業手順を具体的に説明することです。作業について事細かく記されているため、誰が行っても一定水準の成果物をスムーズに上げることができます。手順書があることによって一定の質を確保できることはもちろんのこと、現場の指導者も作業員に対して作業の説明を簡略化できるといったメリットもあるのです。

手順書やマニュアルを作る時のポイント

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手順書とマニュアルを作る際にはどのようなプロセスで作成すれば良いのでしょうか。作成手順は大まかに、

ステップ1:マニュアルや手順書に記載する業務や手順を洗い出す
ステップ2:構成を考える
ステップ3:フォーマットを決める
ステップ4:実際に作成する

というような流れで行うと良いマニュアルや手順書を作成することができます。それぞれ詳しくみていきましょう。

\次のページで「ステップ1:マニュアルや手順書に記載する業務や手順を洗い出す」を解説!/

ステップ1:マニュアルや手順書に記載する業務や手順を洗い出す

マニュアルや手順書を作成する前に行う準備段階として記載する内容をピックアップをしましょう。ここの作業を怠ってしまうと、作り始めてから「やっぱりあれもこれも」と後から項目を追加するなどして、うまくまとめられなかったり収拾がつかなくなったりする可能性があります。

そのためマニュアルや手順書を作る前には、記載する内容をピックアップしておくことが大切です。

ステップ2:構成を考える

マニュアルと手順書に取り上げる内容を決めたら次は構成を考えていきましょう。「構成なんて考える必要ある?そんな面倒なこと考えるくらいならさっさと作ろうよ」と思う方も中にはいるかもしれません。

確かに構成を考えるのは面倒くさいですよね。ですが構成を考えることは手順書やマニュアル作りにおいてとても大切なことです。構成はいわば文章の設計図にあたります。構成がない文章は、

【構成を考えていない文章の場合】
・何を伝えたいのか分からない
・内容が支離滅裂になっている

などというように第三者に伝わりづらいものになってしまいます。逆に構成がしっかりしている文章の場合、

【構成を考えた文章の場合】
・伝えたいことが明確
・論理的でわかりやすい

というように第三者にも内容が分かりやすい文章を書くことができます。また、構成を考えることで何をどのように伝えるのかを整理することができるといったメリットも。マニュアルや手順書は人に読んで理解してもらえることも重要であるため、構成は例え面倒臭くてもしっかりと考えるようにしましょう。

\次のページで「ステップ3:フォーマットを決める」を解説!/

ステップ3:フォーマットを決める

構成を考えたらフォーマットを決めましょう。手順書とマニュアルは必ずしも冊子である必要はありません。動画やPDF、Excelなどを活用した電子タイプなどと伝える目的に合わせたフォーマットを選ぶことで、よりわかりやすく相手に内容を伝えることができます。

ステップ4:実際に作成する

ここまで決めたら実際に作るパートに入っていきます。制作している時もわかりやすく伝わるように、言葉選びも専門用語は避けたり噛み砕いて伝えたりするなどして相手にわかりやすく伝えることを念頭に置いて作成していきましょう。

手順書とマニュアルは目的に合わせて作ろう

マニュアルと手順書は大きく目的が違います。マニュアルや手順書を作成する際には、それぞれの目的に合わせた内容のものを考えて作成してみましょう。作成する際にはこの記事で紹介したマニュアルや手順書の作成の仕方を参考にしてみてくださいね。

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雑学

3分で分かるマニュアルと手順書の違い!どうやって作ればいいの?作り方のポイントやそれぞれの目的の違いも雑学コレクターがわかりやすく解説!

今回はマニュアルと手順書の違いについてみていきます。マニュアルと手順書はアルバイトや仕事先などで見たり聞いたりすることが多いと思う。ですがマニュアルと手順書とは何がどう違うのか、よく知らないやつもいるんじゃないか?マニュアルと手順書は一見似たようなものと考えてしまいがちですが、マニュアルと手順書を詳しく調べてみると色々と違いがあることがわかったぞ。マニュアルと手順書の大きな違いは目的にあるようです。その他にも役割や作り方のポイントなどにも違いがあるらしいのです。そんなマニュアルと手順書の違いについて雑学コレクターのモトキと一緒に解説していきます。

ライター/モトキ

月20冊以上の本に目を通す雑学コレクター兼ライター。日頃より培った知識とその情報取集力を活かして分かりやすく情報を伝えていく。

そもそもマニュアルや手順書とは?

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よく仕事先で見ることが多いマニュアルと手順書ですが、皆さんはこの2つの違いについてご存知でしょうか?マニュアルと手順書の違いは目的にあります。今後マニュアルや手順書を作る側になるかもしれません。その際作成に困らないよう、今のうちからマニュアルと手順書の違いを理解しておきましょう。

マニュアル:社員に同じ目的意識を持たせるためのもの

マニュアルは社員全員に同じ目的意識を持たせ仕事に取り組ませるといった目的で主に作成されます。なぜ社員全員に同じ目的意識を持たせることが必要になるのでしょうか。それは企業の目的に関係があります。

企業の目的は利益を得ることです。社員全員がバラバラな仕事をしていては利益を上げることなどできません。利益を得るためには社員1人1人が力を合わせる必要があります。そのためマニュアルを用意して社員全員の足並みを揃える必要があるのです。

手順書:誰が作業しても同じ結果を生み出させるもの

続いて手順書の目的を見ていきましょう。手順書はマニュアルとは違い作業にフォーカスを当てた書類で、手順書を読めばどんな作業において誰が行っても一定の結果を得られることを目的に制作されます。

手順書とマニュアルの役割の違い

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マニュアルと手順書の目的を果たすためにどのような役割があるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

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