この記事ではちゃんぽんとラーメンの違いについてみていきます。どちらも日本のソウルフードと言っても過言ではない麺料理です。両者は見た目がかなり似ているが、どのように違うのかを考えたことはるでしょうか。実は、ちゃんぽんとラーメンの最大の違いは調理方法にあるのです。
今回は、そんなちゃんぽんとラーメンの違いを調理方法を中心に雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

ちゃんぽんとラーメンとは?

ちゃんぽんとラーメンと言えば、日本を代表する麺料理ですよね。全国各地にご当地の味付けがあり、その地域らしい味わいを楽しむことができます。ちゃんぽんはラーメンに含まれる料理と思われがちですが、実は両者には大きな違いがいくつかあるのです。

今回は、ちゃんぽんとラーメンの違いについて、調理方法と麺の製造に使われるかん水について解説していきます。ちゃんぽんとラーメンの違い知りたいという方が、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

違い1. 調理の方法

ちゃんぽんとラーメンの1つ目の違いは調理方法です。どちらも麺を使った料理ですが、両者の調理方法は全く異なります。ちゃんぽんとラーメンの調理方法はどのように違うのでしょうか。ここでは、それぞれの調理法について解説していきます。

\次のページで「ちゃんぽん:野菜やスープ、茹でた麺を煮込む」を解説!/

ちゃんぽん:野菜やスープ、茹でた麺を煮込む

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野菜などの具がたくさん入っているちゃんぽん。そんなちゃんぽんの最大の特徴は、その調理方法だと言えるでしょう。ちゃんぽんは、スープや肉、野菜、茹でた麺を同時に同じ鍋で煮込むことで出来上がるのです。

野菜や肉、海鮮など種類豊富の具材たちは、はじめにフライパンで炒めます。その後、炒めた具材と茹でた麺をスープと一緒に煮込むのです。こうすることでスープの味と具材の旨味が麺に染み込みます。この調理方法がちゃんぽんらしい食感、味わいになるのです。

ラーメン:器にスープ、茹でた麺、具を合わせ入れる

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ちゃんぽんと異なり具の量が少ないものから、ちゃんぽんのように具沢山のものまで、様々な種類があるラーメン。そんなラーメンの調理方法は、器で合わせ入れるというもの。醤油や塩、味噌といったスープと麺、具は別々で調理され、最後、器に盛りつける時に、それらを合わせるのです。

ちゃんぽんでは、具材は麺とスープと一緒に煮込みますが、ラーメンの具材はトッピングするようなイメージですね。1杯のラーメンで麺、スープ、そして具材を味わえるのです。

違い2. 麺に使用するかん水

ちゃんぽんとラーメンの2つ目の違いは、麺を製造する時に使われる「かん水」が異なることです。かん水とは、中華麺などを作るときに使われるアルカリ塩水溶液のこと。これを混ぜ込むことによって、中華麺らしい色合いや風味、食感に仕上がるのです。

ちゃんぽんとラーメンではどのようなかん水が使われているのでしょうか。ここでは、それぞれの麺を製造する際に使用されるかん水について解説していきます。

\次のページで「ちゃんぽん:炭酸ナトリウムの割合が高い」を解説!/

ちゃんぽん:炭酸ナトリウムの割合が高い

多くのちゃんぽんの麺の製造に使われるかん水は、炭酸ナトリウムが多めに含まれています。これにより、ちゃんぽんらしい麺の食感や風味を味わうことができるのです。

一方、ちゃんぽんの本場である長崎では、少し違ったかん水を使用します。そのかん水は、「唐灰汁(とうあく)」。この唐灰汁に含まれる炭酸ナトリウムは約9割で、通常のかん水と比べて炭酸ナトリウムの割合がかなり高くなっています。この性質によって、長崎ちゃんぽんの麺は、長時間煮込まれてもべちゃべちゃにならずに、太めでもっちりとした食べ応えのある食感になるのです。

全体的に、ちゃんぽんの麺の製造に使われるかん水の炭酸ナトリウムの含有量が多いことがわかりますね。

ラーメン:炭酸ナトリウムと炭酸カリウムなどが様々な割合で含まれる

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ちゃんぽんの麺の製造に使われるかん水の特徴として、炭酸ナトリウムが多めに含まれていることでした。それでは、ラーメンに使われるかん水はどうでしょうか。

ラーメンの麺に使われるかん水の主成分は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、そしてリン酸二ナトリウム。これらの比率によって様々な性質を持ったかん水が生まれるのです。ラーメン職人が自らのラーメンの麺を作る時、自分が求める風味やコシ、色合いに一致するかん水を選びます。

このように、ラーメンの麺に使われるかん水の主成分は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、そしてリン酸二ナトリウムで、それらの比率によって、麺の性質が決まるのです。

ちゃんぽんは全部煮込む、ラーメンは器で合わせ入れる!

ちゃんぽんとラーメンは似たような麺料理ですが、両者には違いがあるのでした。最大の違いは、それらの調理方法ちゃんぽんは麺と具材、スープを一気に煮込むのに対し、ラーメンは、最後に器に盛りつける時に全ての具材を合わせ入れるのでしたね。また、それぞれの麺に使用されるかん水も異なるのでしたね。

このような違いがあるからこそ、ちゃんぽんとラーメンでそれぞれの美味しさがあるのですね。ちゃんぽんやラーメンを食べる時、ぜひ今回ご紹介した違いを思い出してみてください。

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雑学食べ物・飲み物

ちゃんぽんとラーメンの違いとは?麺や調理方法の特徴は?雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではちゃんぽんとラーメンの違いについてみていきます。どちらも日本のソウルフードと言っても過言ではない麺料理です。両者は見た目がかなり似ているが、どのように違うのかを考えたことはるでしょうか。実は、ちゃんぽんとラーメンの最大の違いは調理方法にあるのです。
今回は、そんなちゃんぽんとラーメンの違いを調理方法を中心に雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

ちゃんぽんとラーメンとは?

ちゃんぽんとラーメンと言えば、日本を代表する麺料理ですよね。全国各地にご当地の味付けがあり、その地域らしい味わいを楽しむことができます。ちゃんぽんはラーメンに含まれる料理と思われがちですが、実は両者には大きな違いがいくつかあるのです。

今回は、ちゃんぽんとラーメンの違いについて、調理方法と麺の製造に使われるかん水について解説していきます。ちゃんぽんとラーメンの違い知りたいという方が、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

違い1. 調理の方法

ちゃんぽんとラーメンの1つ目の違いは調理方法です。どちらも麺を使った料理ですが、両者の調理方法は全く異なります。ちゃんぽんとラーメンの調理方法はどのように違うのでしょうか。ここでは、それぞれの調理法について解説していきます。

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