この記事では鮭の栄養と特徴や効能、注意点についてみていきます。鮭は、スーパーマーケットでよくみかける魚です。鮭とサーモンや鱒に、生物学的明確な違いはない。なぜ呼び方が違うのでしょうか。今回はそんな食卓に欠かせない鮭の栄養について知り、特徴や効能、注意点について確認しつつ、食べることが大好きな栄養士ライターつぼみと一緒に解説していきます。

ライター/つぼみ

現在、専業主婦で1児の母。以前は、栄養士として施設や病院で働いていた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。

鮭は一体どんな魚?

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鮭はサケ目サケ科サケ属の魚で、成長すると体長60~80㎝になり、淡水魚に分類されています。鮭は私たちにとって身近な魚ですが、分からないことがたくさんありますよね。今回はそんな鮭について詳しく解説していきます。

鮭は白身魚なの?赤身魚なの?

鮭の身は色がピンクに見えますよね。しかし、白身魚に分類します。それは、鮭がエビやカニを食べているからです。エビやカニに含まれるアスタキチンサンは赤い色素を含んでいるので、ピンク色をしているとのこと。

鮭と鱒の違いはあるの?

鮭と鱒の違いは諸説ありますが、生物学的に明確な違いはありません。どちらも、サケ目サケ科の魚です。ざっくりとは鮭は海で獲れる魚、鱒は川で獲れる魚として分けられています。他には大きいのは鮭、小さいのは鱒と分けられることもあるようです。しかし、鱒でも海へ行く種類もいたりします。結果、鮭と鱒はよく似た魚です。育った環境や見た目によって違う名前で呼ばれています。

鮭とサーモンには違いはあるの?

鮭とサーモンの違いは諸説ありますが、生物学的に明確な違いはありません。どちらも、サケ目サケ科の魚です。ざっくりとは鮭=日本語、サーモン=英語とも言われています。他には、生食できるのはサーモン、できないのは鮭とも分けられることもあるようです。天然の魚は鮭、養殖の魚はサーモンなどとも言われています。結果、鮭とサーモンは同じ魚です。育った環境や食べ方によって違う名前で呼ばれています

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鮭にはどんな栄養があるの?効能は?

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鮭は栄養豊富な食材です。さまざまな健康効果や美容効果が期待できます。具体的に、どのような栄養素が摂取できるのでしょうか。そこで、鮭に含まれる栄養成分や期待できる効果について詳しく解説していきます。

鮭の主な栄養は?

それでは、鮭100gあたりに含まれる主な栄養素を見ていきましょう。

鮭100gあたり
・カロリー:138kcal
・タンパク質:22.5g
・脂質:4.5g
・炭水化物:0.1g
・糖質:0.1g
・ビタミンD:33μg
・ビタミンB12:9.4μg
・ナイアシン:6mg
・パントテン酸:1.23mg
・リン:260mg

鮭は100gあたり138kcalタンパク質22.5g 、脂質4.5g、炭水化物0.1gでそのうち糖質が0.1gになっています。ビタミンⅮ・ビタミンB12・ナイアシン・パントテン酸・リンなどが豊富に含まれているとのこと。食物繊維は含まれていません。他にも、アスタキサンチン、DHAやEPAも豊富です。

鮭を食べると美肌になるって本当?

鮭には、美肌になる成分アスタキサンチンが含まれています。このアスタキサンチンは抗酸化力が非常に強いです。シミ、シワやたるみ、肌のハリにも効果があるとされています。アスタキサンチンは、加熱をしても減少することはないのでどんな調理法でも大丈夫ですよ。鮭の皮には、コラーゲンも含まれているので皮も一緒に食べるのがおすすめです。

妊婦さんも鮭を食べても大丈夫?

鮭は妊婦さんにおすすめな魚です。鮭には、水銀を含む量が非常に少ないとされています。そのため、問題なく食べても大丈夫なのです。また、過剰摂取に気を付けたいビタミンAに関してもそれほど多く含まれていません。

しかし、調理法には注意をしましょう。刺身やスモークサーモンは控えたほうがいいです。火を通してないと食中毒の危険性があります。妊婦さんが食中毒になると、流産や新生児に影響がでると言われているので注意が必要とのこと。

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鮭を食べるときの注意点は?

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鮭は、生でも食べられる食材です。比較的食べやすく好きな人も多いのではないでしょうか。鮭にもアニサキスがいたり、アレルギーがあるとのこと。そのため、鮭を食べるときの注意点を詳しく解説していきます。

鮭にアニサキスはいるの?

鮭にもアニサキスがいる可能性があります。アニサキスとは魚の内臓に寄生している寄生虫です。1匹丸ごとはすぐに内臓を取り除きましょう。生食をするときは、目視で確認するしかありません。アニサキスは、食酢では死にません。-18度で2日以上冷凍するか、70度以上で熱を加えると死にます。

鮭にアレルギーはあるの?

鮭にもアレルギーはあり、魚アレルギーと言われています。主な症状としては食後1時間以内に、じんましん、頭痛、嘔吐、下痢などです。重症の場合は、呼吸困難や意識不明になることもあります。しかし、死亡した事例はありません。
アレルギーの原因は、魚に含まれるパルブアルブミンというたんぱく質です。パルブアルブミンは、ほとんどの魚の筋肉に含まれています。魚のコラーゲンもアレルギーの原因になることもあるので注意が必要です。

魚アレルギーは、年齢とともに自然に治る可能性は低いとのこと。食べられる魚と食べられない魚を簡単に判別できません。ひとつひとつの魚にアレルギーがあるか判断する必要があります。

鮭の1日の目安量は?

鮭は食べても、1日多くて2切れほどだと言われています。鮭は体にいいからと言って、たくさん食べてもいいわけではありません。そのため、鮭を食べ過ぎるとどのような変化があるのか詳しく解説していきます。

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鮭を食べ過ぎるとどうなるの?

鮭は体にいい食材だけど、食べ過ぎには注意が必要です。鮭は、ものによっては塩分が高いので、食べ過ぎたら塩分の摂りすぎになります。塩分を過剰に摂取すると、高血圧の原因になりそれが続くと心臓病につながる可能性があるとのこと。

また、お寿司や刺身で食べるサーモンは脂質が多いです。脂質を過剰に摂取すると、胸焼けをしたり肥満につながる可能性があります。どんなものも食べ過ぎにはよくないので注意が必要です。

栄養たっぷりな鮭を積極的に食べましょう

鮭は栄養価の高い食材です。美肌になる効果もあると言われています。しかし、食べ過ぎは体によくありません。塩分や脂質のとりすぎになります。適量を食べましょう。食べるときは、アニサキスに注意して食べてください。

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家庭科

鮭にはどんな栄養があるの?サーモンとの違いは?特徴や効能・注意点も栄養士ライターがわかりやすく解説

この記事では鮭の栄養と特徴や効能、注意点についてみていきます。鮭は、スーパーマーケットでよくみかける魚です。鮭とサーモンや鱒に、生物学的明確な違いはない。なぜ呼び方が違うのでしょうか。今回はそんな食卓に欠かせない鮭の栄養について知り、特徴や効能、注意点について確認しつつ、食べることが大好きな栄養士ライターつぼみと一緒に解説していきます。

ライター/つぼみ

現在、専業主婦で1児の母。以前は、栄養士として施設や病院で働いていた。この経験を生かして雑学の知識を分かりやすく解説していく。

鮭は一体どんな魚?

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鮭はサケ目サケ科サケ属の魚で、成長すると体長60~80㎝になり、淡水魚に分類されています。鮭は私たちにとって身近な魚ですが、分からないことがたくさんありますよね。今回はそんな鮭について詳しく解説していきます。

鮭は白身魚なの?赤身魚なの?

鮭の身は色がピンクに見えますよね。しかし、白身魚に分類します。それは、鮭がエビやカニを食べているからです。エビやカニに含まれるアスタキチンサンは赤い色素を含んでいるので、ピンク色をしているとのこと。

鮭と鱒の違いはあるの?

鮭と鱒の違いは諸説ありますが、生物学的に明確な違いはありません。どちらも、サケ目サケ科の魚です。ざっくりとは鮭は海で獲れる魚、鱒は川で獲れる魚として分けられています。他には大きいのは鮭、小さいのは鱒と分けられることもあるようです。しかし、鱒でも海へ行く種類もいたりします。結果、鮭と鱒はよく似た魚です。育った環境や見た目によって違う名前で呼ばれています。

鮭とサーモンには違いはあるの?

鮭とサーモンの違いは諸説ありますが、生物学的に明確な違いはありません。どちらも、サケ目サケ科の魚です。ざっくりとは鮭=日本語、サーモン=英語とも言われています。他には、生食できるのはサーモン、できないのは鮭とも分けられることもあるようです。天然の魚は鮭、養殖の魚はサーモンなどとも言われています。結果、鮭とサーモンは同じ魚です。育った環境や食べ方によって違う名前で呼ばれています

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