現代社会

1970年代に社会を震撼させた「連続企業爆破事件」とは?事件の全容や犯行グループなどを歴史好きライターが分かりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は、連続企業爆破事件について学んでいこう。

大企業ばかりが狙われたこの事件は、当時の社会を震撼させた。また、当時はテロ事件が国内外で多発していた時代でもあったな。

事件の全容や犯行グループなどについて、日本史に詳しいライターのタケルと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/タケル

資格取得マニアで、士業だけでなく介護職員初任者研修なども受講した経験あり。現在は幅広い知識を駆使してwebライターとして活動中。

連続企業爆破事件の発端となった三菱重工爆破事件とは?

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最初に、連続企業爆破事件の発端となった三菱重工爆破事件について見ていくことにしましょう。

三菱重工爆破事件の発生

1974(昭和49)年8月30日の正午過ぎ、当時の三菱重工業東京本社ビルに1本の電話が掛かりました。その内容は、「三菱重工前の道路に時限式爆弾を仕掛けた」というもの。その数分後に爆発が起こり、建物の1階部分が大破したばかりか、ビルの窓ガラスがすべて損壊しました。

被害は三菱重工の本社ビルだけにとどまりませんでした。道路の反対側にあった三菱電機のビルなどでも窓ガラスが割れました。停車していた車や街路樹などにも被害が及んでいます。この事件で、その時間にたまたま付近を通りがかっていた通行人を含む8人が犠牲となり、300人以上が負傷しました

三菱重工爆破事件が大惨事となった原因は?

三菱重工爆破事件が大惨事となった原因は、大きく分けて2つあるといえるでしょう。1つは、犯人が想定以上の爆薬を使用したためです。爆心地に直径約30センチ、深さ約10センチの穴が開くほどの威力がありました。一説には、列車爆破用の爆弾を転用したともいわれます。

もう1つは、爆破予告を受けた側が事態を深刻に受け止めなかったことです。三菱重工本社には、爆破までに何度も電話が掛かったとされます。しかし、電話を受けた従業員が、予告電話をいたずらだと思い込みました。そのために事件への対応が遅れ、ビルの内部にいた人が爆破までに避難できなかったのです。

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三菱重工爆破事件の裁判では、殺人罪が適用されるかが争点の1つとなったぞ。被告側の主張は、予告電話をしたので殺意はなかったというものだ。しかし、爆破の数分前に予告を受けたところで、ビルにいたすべての人を避難させるのは難しかっただろう。よって、被告には殺人罪が成立し、一部の者に死刑判決が出たのだ。

三菱重工爆破事件の後も続く爆破事件

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三菱重工爆破事件の後も、企業を狙った爆破事件は続きます。それらはどのようにして起きたのでしょうか。

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