この記事ではローストビーフとステーキの違いについてみていきます。どちらも世界的に大人気な肉料理で、どちらも牛肉を使用することがほとんど。共通点が多いように思えるが、実は両者には調理方法や使用される部位などに違いがあるそうです。
今回はそんなローストビーフとステーキの違いについて、調理法や使用される肉の部位、そしてカロリーについても触れながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

ローストビーフとステーキってどんな料理?

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日本ではもちろん、世界各国で人気の高い肉料理であるローストビーフとステーキ。時々、ごちそうとして家庭でも食べられることもありますよね。どちらも牛肉を使用しているという共通点がありますよね。

そんなローストビーフとステーキにはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、調理の仕方、使用する肉の部位、そしてカロリーの3つのポイントに絞って、両者の違いについて解説します。

違い1:調理の仕方

ローストビーフとステーキの1つ目の違いは、調理方法。調理方法が違うことから、ローストビーフとステーキでそれぞれの味わいや食感、香りを楽しむことができるのです。具体的に両者はどのように調理されるのでしょうか。それぞれの具体的な調理方法について解説していきます。

ローストビーフ:じっくりと低温で

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ローストビーフの火の通し方は、肉の内部までじっくりと火を通すという方法。オーブンや湯せんで低温を保ちながらじっくりと時間をかけて調理することで、肉の表面だけでなく、内側までしっかりと熱が通るのです。

湯せんの場合、55℃を3時間保ちながら火を入れていきます。その後、フライパンや鉄板で表面に焼き色を付けるのです。オーブンの場合、まず表面に焼き目を付け、その後140℃に温めたオーブンに30分から35分かけて焼きます。

このように、ローストビーフは低温でじっくりと時間かけながら内部まで熱を通すように調理するのです。

ステーキ:短時間で強火で

ステーキをレストランで注文する時、レア、ミディアム、ウェルダンと聞かれることがあるでしょう。これは、ステーキの焼き加減のこと。ステーキはローストビーフと異なり、自分の好きな焼き具合でいただくことができる肉料理なのです。

どのような焼き加減でも、フライパンや鉄板を使って焼いていきます。また、ローストビーフの調理方法とは真逆の、強火で短時間で調理することがポイントに。こうすることで、柔らかく味わい深いステーキに仕上がるのです。

\次のページで「違い2:使用する肉の部位」を解説!/

違い2:使用する肉の部位

ローストビーフとステーキの2つ目の違いは、使用される肉の部位です。どちらも、主に牛肉を使用しますが、牛肉のどこの部位を調理するのでしょうか。肉の部位によって味わいが全く異なってくるのです。ここでは、ローストビーフとステーキの肉の部位についてご紹介します。

ローストビーフ:ランプ肉やもも肉など

ローストビーフには、赤身が多く含まれる部位がおすすめです。脂身が多い肉の部位だと、冷えたときに固くなってしまいます。ローストビーフは冷めてから薄切りにしていただくもののため、脂身が多いと柔らかく滑らかな口触りを味わえません。

赤身が多い部位として、ランプ肉やもも肉が挙げられます。特にもも肉は、ローストビーフに作るために最も人気な部位。赤身に程よい脂身が含まれているので、ちょうどいい柔らかさに仕上がるのです。一方で、ランプも赤身の中にちょうど良いくらいの脂身が含まれています。しかし、固くなりやすいので調理の際は注意しましょう。

ステーキ:リブロース、サーロインやヒレが中心

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ステーキで最もよく使われる部位はリブロースとサーロイン、それにヒレでしょう。レストランに行くとよく耳にしますよね。

リブロースは、適度な脂肪分が付いているため、旨味がしっかりとあります。サーロインは、霜降りが入った肉質でステーキには持ってこいの部位です。ヒレは、1頭の牛から3%しか取れないと言われている部位。赤身肉なのでさっぱりとステーキをいただきたい時におすすめです。低脂肪で高タンパク質であることから、あっさりとした味わいでヘルシーですよ。

\次のページで「違い3:料理のカロリー」を解説!/

違い3:料理のカロリー

ローストビーフとステーキの3つ目の違いは、それぞれのカロリーです。肉料理は美味しいですが、ダイエット中の方や体調に気を付けている方にとって、カロリーは気になりますよね。そこでここでは、ローストビーフとステーキのカロリーの違いについてご紹介します。

なお、ここでご紹介するカロリーはソースを含まないものです。そのため、ソースの種類によってもカロリーが左右するのでご注意ください。

ローストビーフ:肉料理の中でカロリーは低め

ローストビーフの100gあたりのカロリーはおよそ196kcalで、糖質は約0.9gです。肉料理の中でもカロリーと糖質は低めですよ。これは、ローストビーフに使用される肉が脂肪分の少ない赤身の部分だからです。

そのため、ダイエット中の方にもおすすめの肉料理だと言えます。ただし、ローストビーフと一緒にいただくソースで思わぬ糖質やカロリーを摂取してしまうかもしれないので注意しましょう。

ステーキ:肉の部位によって異なる

ステーキは肉の部位によってカロリーが異なってきます。例えば、リブロースステーキの場合、100gあたりのカロリーは輸入牛が212kcal、和牛が514kcalです。また、もう1つのステーキに使われる代表的な部位のサーロインの場合、100gあたり輸入牛が273kcalで和牛が460kcal

さらに、ヒレは100gあたり輸入牛が123kcalで、和牛が207kcalで、他の2種の部位よりもカロリーは低めです。このように、牛肉の部位によってステーキは変わってきます。

ローストビーフとステーキは調理方法と肉が違う!

ローストビーフとステーキはどちらも人気の高い肉料理ですよね。同じ牛肉料理でも、異なる部位を使っていたり、調理方法が真逆だったりと異なるポイントがいくつかありましたね。ローストビーフやステーキを食べる際、両者の違いを分かっていると、さらに食事を楽しめそうですね。

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ローストビーフとステーキの違いとは?どんな肉がいいの?調理方法やカロリーも雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではローストビーフとステーキの違いについてみていきます。どちらも世界的に大人気な肉料理で、どちらも牛肉を使用することがほとんど。共通点が多いように思えるが、実は両者には調理方法や使用される部位などに違いがあるそうです。
今回はそんなローストビーフとステーキの違いについて、調理法や使用される肉の部位、そしてカロリーについても触れながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

ローストビーフとステーキってどんな料理?

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日本ではもちろん、世界各国で人気の高い肉料理であるローストビーフとステーキ。時々、ごちそうとして家庭でも食べられることもありますよね。どちらも牛肉を使用しているという共通点がありますよね。

そんなローストビーフとステーキにはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、調理の仕方、使用する肉の部位、そしてカロリーの3つのポイントに絞って、両者の違いについて解説します。

違い1:調理の仕方

ローストビーフとステーキの1つ目の違いは、調理方法。調理方法が違うことから、ローストビーフとステーキでそれぞれの味わいや食感、香りを楽しむことができるのです。具体的に両者はどのように調理されるのでしょうか。それぞれの具体的な調理方法について解説していきます。

ローストビーフ:じっくりと低温で

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ローストビーフの火の通し方は、肉の内部までじっくりと火を通すという方法。オーブンや湯せんで低温を保ちながらじっくりと時間をかけて調理することで、肉の表面だけでなく、内側までしっかりと熱が通るのです。

湯せんの場合、55℃を3時間保ちながら火を入れていきます。その後、フライパンや鉄板で表面に焼き色を付けるのです。オーブンの場合、まず表面に焼き目を付け、その後140℃に温めたオーブンに30分から35分かけて焼きます。

このように、ローストビーフは低温でじっくりと時間かけながら内部まで熱を通すように調理するのです。

ステーキ:短時間で強火で

ステーキをレストランで注文する時、レア、ミディアム、ウェルダンと聞かれることがあるでしょう。これは、ステーキの焼き加減のこと。ステーキはローストビーフと異なり、自分の好きな焼き具合でいただくことができる肉料理なのです。

どのような焼き加減でも、フライパンや鉄板を使って焼いていきます。また、ローストビーフの調理方法とは真逆の、強火で短時間で調理することがポイントに。こうすることで、柔らかく味わい深いステーキに仕上がるのです。

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