この記事では英語のsomeoneとanyoneの違いについてみていきます。どちらも「誰か」を意味しますが、どのような違いがあるでしょうか。実は、両者の間にはちょっとしたニュアンスの違いがあるそうです。この違いが分かれば、一気に英語のレベルが上がるかもしれないぞ。
今回は、そんなsomeoneとanyoneの違いについて、それぞれの特徴と例文をいくつか挙げながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

someoneとanyoneとは?

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英語を学ぶ上で必ず遭遇する「someone」と「anyone」。知らない間に、両者の違いを曖昧のままにしていませんか?どちらも根底として「誰か」を意味しますが、実はそれぞれの細かいニュアンスや使い方が異なります。someoneとanyoneにはどのような違いがあるのか、またそれぞれの使い方について、いくつか例文を挙げながら解説していきますね。

someoneとanyoneの違いとは?

似たような意味を持ちながら、少しニュアンスや使い方が異なるsomeoneとanyone。どちらも、「不特定多数の中から誰かを求める」時に使われます。この「不特定多数」に注目することがポイントになりますよ。ここから、両者の違いについて詳しく解説していきますね。

someone:何かしらの特徴を持つ不特定多数の人のこと

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「someone」は不特定多数の誰かのことを求める時などに使われますよね。someoneにおける不特定多数とは、「何かしらの特徴を持つ」不特定多数。つまり、不特定多数の人が、ある一定の能力などを持っていることを意味します。また通常、someoneは通常、肯定文や疑問文に使われることが多いです。

anyone:何の特徴も持たない、不特定多数の人のこと

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「anyone」はsomeoneと同様に不特定多数の誰かのことを求めたり探したりする時に使用しますよね。anyoneにおける不特定多数とは、「何の特徴も持たない」不特定多数。つまり、どんな人でも構わないことを意味します。また通常、anyoneは否定文や疑問文に使われることが多いです。

\次のページで「someoneとanyoneの使い分けと例文は?」を解説!/

someoneとanyoneの使い分けと例文は?

ここまで、someoneとanyoneの意味やニュアンスについて解説していきました。ここからは、実際にこの2つの単語の使い方についてご紹介していきます。実際に例文を見てみるとイメージしやすいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

someoneを使った肯定文と疑問文

someoneとは、「何かしらの特徴を持つ不特定多数の人のこと」を意味するのでしたね。このことを踏まえながら、someoneを使った肯定文と疑問文の例題を1つずつ見ていきましょう。ここで挙げた例文を参考にしながら、ご自身でも例文を書いてみてくださいね。

肯定文:I need someone to help me fix my computer.
(訳:私のパソコンを誰かに修理して欲しい。)

この場合、話し手は「私のパソコンを修理できる人」という特徴を持った不特定多数の人の中から誰かを求めていますよね。そのため、この例文ではsomeoneが適切だと言えます。次に、someoneを使った疑問文の例文を1つご紹介しますね。

疑問文:Can someone help me with this problem?
(訳:誰かこの問題について助けてくれませんか?)

この例文では、話し手と一緒に問題を解決してくれる能力がある誰かがいるかどうかを聞いていますよね。ここでのある「特徴」とは、「話し手の問題解決を助けてくれる」になりますね。話し手は、このような特徴を持つ不特定多数の人の中から誰かを探しているので、この例文でもsomeoneを使います。

anyoneを使った否定文と疑問文

anyoneとは、「何の特徴も持たない、不特定多数の人のこと」を意味するのでしたね。このことを踏まえながら、anyoneを使った否定文と疑問文の例題を1つずつ解説していきます。これからご紹介する例文を参考にしながら、ぜひご自身でもanyoneを使った例文を作ってみてくださいね。

否定文:I don’t need anyone to help me fix my computer.
(訳:私のパソコンを誰にも修理して欲しくない。)

この例文では、話し手は「私のパソコンを修理できる人」や「修理できない人」など、どんな特徴持っているのか関係なく、「不特定多数の誰もが話し手のパソコンを修理して欲しくない」という意味になります。そのため、この例文ではanyoneが適切なのです。

疑問文:Is there anyone in the room?
(訳:部屋に誰かいますか?)

この場合、どんな特徴を持っていようが構わず、とにかく「部屋に(不特定多数の)誰かいますか?」ということを話し手が質問しています。そのため、ここでは何の特徴もない不特定多数のことを指すanyoneが相応しいですね。

ここまでご紹介したanyoneの例文のほかにも、「文中に否定的な考え方がある時」や「ifが使われている肯定文が含まれている時」は、anyoneを使用することができます。それぞれの例文について見ていきましょう。

\次のページで「someoneとanyoneは似ているようでちょっと違う!」を解説!/

否定的な意味を持つ文:He needs anyone, it doesn’t matter who it is.
(訳:彼は誰かが必要だ。誰でも構わない。)

こちらの例文では、「it doesn’t matter」という否定的な意味合いが文中に含まれていますよね。彼はとにかく誰かを必要としていて、その誰かに何かしらの能力や特徴を求めていませんよね。そのため、この例文ではanyoneが適切です。

Ifを使った文:If anyone cheats, everyone will get scolded by the teacher.
(訳:もし誰かがズルをしたら、みんな先生に叱られる。)

この例文では、否定文ではありませんが、文頭に「if」がありますよね。文中に「if」が含まれている時は、someoneではなくanyoneを使います。そのため、この例文では「もし誰かがズルをすると」という意味があり、この誰かとは「どんな特徴を持っていようが、ズルをすればクラス全員が先生に叱られる」ことになるのです。このため、この例文ではanyoneが相応しいと言えるでしょう。

someoneとanyoneは似ているようでちょっと違う!

someoneとanyoneの違いについて解説しました。

someoneとは「何かしらの特徴を持つ不特定多数の人のこと」であり、anyoneは「何の特徴も持たない不特定多数の人のこと」を意味するのでした。また、基本的にsomeoneは肯定文と否定文で、anyoneは否定文と疑問文で使われるのでしたね。

英語で正確なニュアンスを理解するには、繰り返し例文を読んだり、自分で使ったりする必要があります。someoneとanyoneの絶妙な違いを理解するためにも、繰り返し練習してみてくださいね。

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言葉雑学

「someone」と「anyone」の違いとは?使い分けや例文も雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事では英語のsomeoneとanyoneの違いについてみていきます。どちらも「誰か」を意味しますが、どのような違いがあるでしょうか。実は、両者の間にはちょっとしたニュアンスの違いがあるそうです。この違いが分かれば、一気に英語のレベルが上がるかもしれないぞ。
今回は、そんなsomeoneとanyoneの違いについて、それぞれの特徴と例文をいくつか挙げながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

someoneとanyoneとは?

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英語を学ぶ上で必ず遭遇する「someone」と「anyone」。知らない間に、両者の違いを曖昧のままにしていませんか?どちらも根底として「誰か」を意味しますが、実はそれぞれの細かいニュアンスや使い方が異なります。someoneとanyoneにはどのような違いがあるのか、またそれぞれの使い方について、いくつか例文を挙げながら解説していきますね。

someoneとanyoneの違いとは?

似たような意味を持ちながら、少しニュアンスや使い方が異なるsomeoneとanyone。どちらも、「不特定多数の中から誰かを求める」時に使われます。この「不特定多数」に注目することがポイントになりますよ。ここから、両者の違いについて詳しく解説していきますね。

someone:何かしらの特徴を持つ不特定多数の人のこと

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「someone」は不特定多数の誰かのことを求める時などに使われますよね。someoneにおける不特定多数とは、「何かしらの特徴を持つ」不特定多数。つまり、不特定多数の人が、ある一定の能力などを持っていることを意味します。また通常、someoneは通常、肯定文や疑問文に使われることが多いです。

anyone:何の特徴も持たない、不特定多数の人のこと

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「anyone」はsomeoneと同様に不特定多数の誰かのことを求めたり探したりする時に使用しますよね。anyoneにおける不特定多数とは、「何の特徴も持たない」不特定多数。つまり、どんな人でも構わないことを意味します。また通常、anyoneは否定文や疑問文に使われることが多いです。

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