地学理科

「金環日食」ってどんな日食?日食の種類とその違いを科学館職員がわかりやすく解説

地球から見える月の大きさ

地球から見える月の大きさ

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ここで先ほど触れた地球から見える月と太陽の大きさについて説明します。

月が地球の周りを回る公転軌道は、楕円形です。そのため、月と地球の距離は一定ではありません。近い時は地球から月まで約35万㎞ですが、遠い時は約40万㎞ほどです。だいぶ距離が違いますね。これだけ距離が違うと地球から見える月の直径は10%近く異なります。ちなみに月の直径は3,474kmです。

月が地球に近い時は太陽は月にすっぽりと覆われて皆既日食になります。一方、地球から月までの距離が遠い時、月は太陽よりも小さく見えるのです。すると太陽がはみ出して月の周りに輪が見える金環日食が起こります。

日食の観察

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日食はどうやって観測するのでしょうか。

強い光を放つ太陽。肉眼はもちろん、サングラスや黒いフィルターなどで見るのも危険です。一番手軽な方法は日食グラス。これは目の前にかざすことで、手軽に日食を観察することができます。ただし、使い方を誤ると目を傷める危険性があるので、必ず使い方を確認してくださいね。また、望遠鏡に太陽投影板を取り付けて投影する、手鏡に反射させた太陽光を壁に移してみるといった手法もあります。

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日食に合わせて観測イベントをする科学館もあるぞ。日食が起きる日時はネットで簡単に確認できるから、近くの科学館に行ってみるといいぞ。

あわせて確認 太陽&月食

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日食と一緒に覚えておきたいキーワードが太陽月食です。太陽のつくりや、月食にメカニズムについて解説していきます。

もっと知りたい、太陽

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まずは、日食に欠かせない太陽についておさらいしましょう。

太陽は自ら光を発する恒星の一種です。地球から最も近い恒星で、太陽系の惑星はこの太陽の周りを公転しています。太陽系の惑星といえば地球の他に、水星や金星がありますね。太陽はとても重たい星で、その質量はなんと1.989× 1030 kg。太陽系全体の質量の99.8%を占めています。この太陽のおかげで地球は生物が生きるのに必要な光と熱を得ているのです。

太陽についてはこちらの記事をどうぞ。

月食と日食は何が違う?

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日食が太陽の光を月が遮って起きるに対し、地球が太陽の光を遮って起きるのが月食です。日食が太陽-月ー地球と並ぶのに対し、月食は太陽ー地球-月という並びになって起こります。日食と月食の違いは、太陽の光を遮るのが月なのか地球なのかという事なのですね。

月食には皆既月食部分月食、そして半影月食の3種類があります。日食同様、月食にも太陽からの光が全く届かない本影、本影の外側で太陽の光が部分的に届く半影があるためです。皆既月食とは本影にすっぽりと隠れる月食で、部分月食とは月の一部が暗くなる月食のことで、さらに半影の部分では半影月食が起こります。これは、月の一部分がわずかに暗くなる月食です。

金環日食まとめ

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金環日食は日食の一種で、月に隠れきれなかった太陽の光が漏れて環のように見える現象のことです。日食には皆既日食、部分日食、金環日食と種類があるので、その違いを押さえておきましょう。日食は太陽-月-地球と一直線に並んだ時に起こります。一方、月食は太陽-地球-月と一直線に並んだ時に起こるのです。こちらもチェックしておいてくださいね。

太陽はとても強い光を放ち、そのまま見るのは大変危険です。観測するときは日食グラスなど太陽を観測するための道具を使いましょう

金の環、金環日食

太陽と月、地球が一直線に並び、月が太陽の光を遮った時に日食が起こります。地球と月との距離は一定ではありません。地球と月が近い時は太陽がすっぽりと隠れる皆既日食が起こり、地球と月が離れていると月の見せかけの大きさが小さくなるので太陽の光が月の周りに漏れてわっかのように見えるのです。

まばゆい光を放つ太陽の観察は注意事項がたくさんあります。日食の観察をするときは、注意事項をよく確認し、必要な道具をそろえてから行って下さいね。

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