ブロッコリーを買う時には、どこに注目すればよいか知っているか?ブロッコリーは鮮度が落ちやすいため、できるだけ新鮮なものを選ぶことが大事です。今回は美味しくて新鮮なブロッコリーの選び方とブロッコリーの旬や種類について、主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。野菜を使ったアレンジレシピが得意。「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問を、わかりやすく紹介・解説していく。

ブロッコリーのお気に入りの食べ方は茹でたてをそのままマヨネーズで。

ブロッコリーの旬と産地

image by iStockphoto

綺麗な緑色で、おかずやお弁当に彩りを添えてくれる栄養満点のブロッコリー。スーパーで一年中手にすることのできる野菜ですが、旬と呼ばれる時期を知っていますか?そして、日本で一番のブロッコリーの生産地はどこなのでしょうか?ここからはブロッコリーの旬と産地についてご紹介しますね。

ブロッコリーの旬はいつ?

夏は北海道や長野、冬から春は関東以南の暖地で栽培され一年中供給されているブロッコリー。じつは美味しい旬の時期は11月から3月にかけての寒い時期です。寒くなるにつれ甘みが増し美味しくなるそうですよ。しかも比較的安価で栄養価も高くなりますので、ぜひとも食卓に登場させたいですね。

ちなみに暖かい時期に育てられるブロッコリーには、青虫などの対策のため農薬が多く使われていることが多いです。しかし、流水でしっかりと洗い流してから調理すれば何も心配することはありません。

ブロッコリーの主な産地は?

ブロッコリーは気温が高いと痛みやすいため元々は冬季シーズンにかけて収穫されていました。しかし鮮度保持技術の向上に伴い、常温保存ではなく発泡スチロールで氷詰めにすることにより、離れた消費地への輸送が可能になり国内生産量が増加しました。今では北海道から沖縄まで日本全国で栽培されています。主な産地はこちら。

1位北海道:29,500t
2位埼玉県:16,100t
3位愛知県:15,700t
4位香川県:15,700t
5位徳島県:11,300t

出典:農林水産省「令和2年産・作物調査(野菜)」

2位以下を大きく引き離し全国1位の産地は北海道でした。涼しい気候を生かして春に植え付けし夏場に出荷されています。このように寒い地域から温暖な地域まで日本中で栽培されているんですね。だからこそ年間を通して国産のブロッコリーが供給されているのです。

ブロッコリーの輸入国

近年需要が大きく伸びて輸入量がここ10年で大きく増加した冷凍ブロッコリー。下ごしらえもいらず、すぐに使えて本当に便利ですよね。しかしこれらはどこの国から輸入されたもなのでしょうか。答えは輸入量1位が中国、2位がエクアドル。この2国で輸入量の9割以上を占めているそうです。

また、輸入生鮮ブロッコリーではアメリカが1位で8割以上を占めています。スーパーでもアメリカ産のブロッコリーは本当によく見かけますよね。しかし国内生産量の増加に伴い、生鮮ブロッコリーの輸入量は減少しているそうです。

新鮮なブロッコリーの見分け方

鮮度が落ちやすいブロッコリーだからこそ、できるだけ美味しくて新鮮なものを購入したいですよね。ここからは選ぶ時に注意する大事なポイントをご紹介します。

ブロッコリーはここを見て選ぼう!

美味しいブロッコリーを選ぶコツは下記の通りです。お買い物の際にはぜひ参考にしてみてください。

緑色が濃く花蕾がきゅっと締まっている
・茎の切り口がきれいな薄緑色をしている
・外側の葉がピンとしている

鮮度が命のブロッコリーですから正しく選んで上手に保存してくださいね。

\次のページで「紫色のブロッコリーは痛んでいる?」を解説!/

紫色のブロッコリーは痛んでいる?

冬にスーパーなどで紫色のブロッコリーを目にしたことはありませんか?ブロッコリーは寒さや紫外線にさらされると、身を守るために糖を蓄えようとして紫色になるようです。茹でれば鮮やかな緑色になるので問題なく食べられます。むしろ緑色のブロッコリーより甘みが濃いめで美味しいので、良かったら紫色のブロッコリーを買って食べてみてくださいね。

ブロッコリーにはどんな種類があるの?

それではこれからブロッコリーの主な種類を見ていきましょう。

カリフラワー:突然変異で白化したもの

image by iStockphoto

カリフラワーはブロッコリーが突然変異で白化したものだといわれています。一般的には白色ですが、黄色(オレンジ色)、黄緑色、紫色なども栽培されているんですよ。ちなみに緑黄色野菜のブロッコリーとは違いカリフラワーは淡色野菜です。

ほのかな甘みと苦みが特徴で、アクがあるのでほとんどの場合下茹でして使います。ブロッコリーと違ってボロボロと崩れてしまったりするので、茹で時間は短くしましょう。茎を切り落としたあと丸ごと沸騰したお湯で一分ほど茹でるだけで大丈夫。かために茹でるのがポイントです。

茎ブロッコリー:中国野菜カイランを掛け合わせた新野菜

茎ブロッコリーは新野菜として出回り始めたブロッコリーの一種。ブロッコリーと中国野菜であるカイランを掛け合わせて作られた野菜です。ブロッコリーの茎を伸ばしたような見た目が特徴で、茎がポリポリとした食感でアスパラガスに似ていて甘くて美味しいんですよ。スティックセニョールという名前でも呼ばれ秋から冬にかけて出回ります

調理はとても簡単で、皮をむくこともなく葉もそのまま食べて大丈夫。アスパラガスと同じような使い方ができ、適当な長さに切ったあとは炒め物や汁物にとアレンジは無限大。ベーコン巻きにするのもおすすめです。

ブロッコリースプラウト:ブロッコリーの種を発芽

ブロッコリーの芽を発芽させたもので、栄養価が高いことでも知られています。見た目は豆苗や貝割れ大根に似ていますが、辛みが少なく食べやすいので、サラダに使われることが多いです。抗がん性物質を多く含んでいるということで、近年注目が集まりました。

\次のページで「ロマネスコ:カリフラワーの新種」を解説!/

ロマネスコ:カリフラワーの新種

image by iStockphoto

ロマネスコはブロッコリーとカリフラワーを掛け合わせて作られた、カリフラワーの変種とされています。しかし、誕生の経緯ははっきりとはしていません。色は黄緑色で味はブロッコリーに近く、食感はカリフラワーのようにコリコリしています。全てがブロッコリーとカリフラワーの中間のような存在ですね。

おしゃれな容姿を生かしてサラダなどで食べられることが多いですが、味が淡泊なのでブロッコリーやカリフラワー同様どんな料理にも使えます。

色々な種類のブロッコリーを食べよう!

この記事では、美味しくて新鮮なブロッコリーの選び方とブロッコリーの旬や種類についてご紹介しました。ブロッコリーの種類は全部知っていましたか?どれも栄養満点なので、正しく選んでお好みの食べ方でたくさん食べてくださいね。

" /> 新鮮なブロッコリーの選び方は?旬や産地・種類も主婦歴18年のママライターがわかりやすく解説 – Study-Z
家庭科

新鮮なブロッコリーの選び方は?旬や産地・種類も主婦歴18年のママライターがわかりやすく解説

ブロッコリーを買う時には、どこに注目すればよいか知っているか?ブロッコリーは鮮度が落ちやすいため、できるだけ新鮮なものを選ぶことが大事です。今回は美味しくて新鮮なブロッコリーの選び方とブロッコリーの旬や種類について、主婦歴18年のママライター猫山メイコと一緒に解説していきます。

ライター/猫山メイコ

主婦歴18年のママライター。野菜を使ったアレンジレシピが得意。「家族にできるだけ健康的な料理を!」をモットーに日々奮闘する傍ら、カフェや保育園でも調理の仕事を担当。この経験を生かして、食にまつわる様々な知識や疑問を、わかりやすく紹介・解説していく。

ブロッコリーのお気に入りの食べ方は茹でたてをそのままマヨネーズで。

ブロッコリーの旬と産地

image by iStockphoto

綺麗な緑色で、おかずやお弁当に彩りを添えてくれる栄養満点のブロッコリー。スーパーで一年中手にすることのできる野菜ですが、旬と呼ばれる時期を知っていますか?そして、日本で一番のブロッコリーの生産地はどこなのでしょうか?ここからはブロッコリーの旬と産地についてご紹介しますね。

ブロッコリーの旬はいつ?

夏は北海道や長野、冬から春は関東以南の暖地で栽培され一年中供給されているブロッコリー。じつは美味しい旬の時期は11月から3月にかけての寒い時期です。寒くなるにつれ甘みが増し美味しくなるそうですよ。しかも比較的安価で栄養価も高くなりますので、ぜひとも食卓に登場させたいですね。

ちなみに暖かい時期に育てられるブロッコリーには、青虫などの対策のため農薬が多く使われていることが多いです。しかし、流水でしっかりと洗い流してから調理すれば何も心配することはありません。

ブロッコリーの主な産地は?

ブロッコリーは気温が高いと痛みやすいため元々は冬季シーズンにかけて収穫されていました。しかし鮮度保持技術の向上に伴い、常温保存ではなく発泡スチロールで氷詰めにすることにより、離れた消費地への輸送が可能になり国内生産量が増加しました。今では北海道から沖縄まで日本全国で栽培されています。主な産地はこちら。

1位北海道:29,500t
2位埼玉県:16,100t
3位愛知県:15,700t
4位香川県:15,700t
5位徳島県:11,300t

出典:農林水産省「令和2年産・作物調査(野菜)」

2位以下を大きく引き離し全国1位の産地は北海道でした。涼しい気候を生かして春に植え付けし夏場に出荷されています。このように寒い地域から温暖な地域まで日本中で栽培されているんですね。だからこそ年間を通して国産のブロッコリーが供給されているのです。

ブロッコリーの輸入国

近年需要が大きく伸びて輸入量がここ10年で大きく増加した冷凍ブロッコリー。下ごしらえもいらず、すぐに使えて本当に便利ですよね。しかしこれらはどこの国から輸入されたもなのでしょうか。答えは輸入量1位が中国、2位がエクアドル。この2国で輸入量の9割以上を占めているそうです。

また、輸入生鮮ブロッコリーではアメリカが1位で8割以上を占めています。スーパーでもアメリカ産のブロッコリーは本当によく見かけますよね。しかし国内生産量の増加に伴い、生鮮ブロッコリーの輸入量は減少しているそうです。

新鮮なブロッコリーの見分け方

鮮度が落ちやすいブロッコリーだからこそ、できるだけ美味しくて新鮮なものを購入したいですよね。ここからは選ぶ時に注意する大事なポイントをご紹介します。

ブロッコリーはここを見て選ぼう!

美味しいブロッコリーを選ぶコツは下記の通りです。お買い物の際にはぜひ参考にしてみてください。

緑色が濃く花蕾がきゅっと締まっている
・茎の切り口がきれいな薄緑色をしている
・外側の葉がピンとしている

鮮度が命のブロッコリーですから正しく選んで上手に保存してくださいね。

\次のページで「紫色のブロッコリーは痛んでいる?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: