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摂氏と華氏の違いとは?変換の計算についても雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では摂氏と華氏の違いについてみていくぞ。どちらも温度表記の種類のことだ。
海外の旅行先で天気予報を見ると、「86度?!」とびっくりすることもあるだろう。これは、使われている温度表記が異なるからだ。そんな。摂氏と華氏にはどのような違いがあり、どのような国で使われているだろうか。
今回はそんな摂氏と華氏の違いや使用されている国、さらに変換方法についても雑学好き現役大学院生ライターにききと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

摂氏と華氏とは?

image by iStockphoto

世界には「摂氏」と「華氏」の2つの温度表記があります。日本では、摂氏が採用されており、天気予報や体温計などで、温度は摂氏の単位である「℃」で表記されていますよね。しかし、海外の天気予報などを見ると、温度表記が違っている!なんてこともあるでしょう。

そんな両者には、どのような違いがあるのでしょうか。単位や使われている国、名前の由来に注目しながら、摂氏と華氏の違いについてみていきましょう。

違い1. それぞれの単位の違いとは?

はじめに、摂氏と華氏の単位について注目してみましょう。数値が異なるということは、単位も変わってくるのです。そのため、両者の基準となる温度の水の「沸点」と「融点」、そして絶対零度についてもみていきます。摂氏と華氏の最も大きな違いなので、しっかりと覚えておきましょう。

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絶対零度とは、これ以下に低い温度はないとされている温度のことだ。

摂氏:単位は℃

摂氏の単位は「℃」です。摂氏の水の融点、沸点、絶対零度は以下の通り。

水の融点:0℃
水の沸点:100℃
絶対零度:-273.15℃

そもそも、「融点」とは固体が液体になり始める温度のことで、「沸点」とは、液体が沸騰する温度のことを言います。摂氏の場合、融点と沸点の差がちょうど100になっていますよね。

華氏:華氏は℉

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華氏の単位は「℉」です。華氏の場合、水の融点、沸点、絶対零度は以下の通り。

水の融点:32℉
水の沸点:212℉
絶対零度:-459.67℉

摂氏の時、水の融点と沸点の差は100ありましたが、華氏の場合、水の融点と沸点の差は180もあります。このことから、摂氏1℃は華氏1.8℉に相当することになるのです。

違い2. それぞれが使われている国とは?

日本での温度表記は摂氏を利用しますよね。しかし世界では、摂氏ではなく華氏を温度表記として利用する国もあるのです。ここでは、どのような国が摂氏、華氏を採用しているのかをご紹介します。特に、華氏で温度表記する国に訪れる時は役に立つかもしれませんね。

摂氏:「国際単位系」を採用する国

世界中のほとんどの国々は、温度表記に摂氏を使用します。実は、これらの国々は共通して国際単位系(SI単位系)を採用しているのです。

国際単位系とは、世界的な基準として定められた基本単位のことを言います。この国際単位系には、温度のほかに、長さ(m)・質量(Kg)・秒(s)・電流(A)・光度(cd)の単位もSI基本単位として定めていますよ。つまり、国際単位系を採用するとなると、必ず摂氏(℃)を使用しなければならないのです。

華氏:アメリカやバハマ、パラオなどの一部の国

多くの国々が摂氏を採用している中、アメリカやパラオ、バハマなどの国々は華氏を使って温度表記しています。華氏は、摂氏のように負の数で表すことがなく、正の数だけで気温などを表すことができるのです。この特徴が良いとしている国は、国際単位系の摂氏ではなく、華氏を使い続けているのでしょう。

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