この記事では予備校と塾の違いについてみていきます。両者はどちらも、学校の授業のほかに、プラスアルファで学問を学ぶです。似たような役割ですが、実は両者には違いがあるのです。予備校と塾の最大の違いは、その利用する目的です。今回は、そんな予備校と塾の特徴について触れながら、どちらが良いのかについても、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

予備校と塾の違いとは?

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予備校と塾は、どちらも学校以外で講義や授業を受けて学ぶ場です。同じ役割のように思えますが、実は両者には違いがあります。塾と予備校の最大の違いは、利用する際の目的なのです。どのような違いがあるのかを詳しくみていきましょう。

予備校:大学受験に特化

予備校は、大学受験対策のための授業を受けることができる施設です。主に、大学を受験する高校生や浪人生が受講。受講者は、希望する大学に合格することを目指しながら通い、勉強に励みます。入試問題の対策や、受験に欠かせない情報の提供はもちろん、受験に臨む受講生たちの精神面でもサポートしてくれるのです。

塾:学校の勉強対策などにも対応

大学受験に特化した予備校に対して、塾は学校の定期テスト対策や苦手克服を主な目的として受講者を指導する場です。小学生や中学生、高校生まで幅広い年齢の人が受講することができます。授業形態は、集団授業と個別授業があり、自分に合う形態を選択可能です。塾の授業形態については、後ほど詳しく解説します。

\次のページで「予備校の特徴とは?」を解説!/

予備校の特徴とは?

予備校とは、大学受験の対策に特化した教育施設のことでしたね。そんな予備校にはどのような特徴があるのでしょうか。予備校について、より詳しく知るために、授業形式、講師、受講生の取り組む姿勢、そして時間割の4つのポイントを取り上げて解説していきます。

1. 授業形式:講師の説明による講義

予備校での授業は、基本的に講師による講義形式。講義では、大学入試の傾向やそれらの解説を行います。受講者は講師の説明を聞きながら、必要なことを自主的にメモしなければなりません。予備校によって、30人以上収容できる大きな教室で対面授業が行わることや、受講者があらかじめ撮影された映像授業を視聴することもありますよ。

2. 講師:大学受験のプロの講師が担当する

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予備校の講義を担当するのは、大学受験に精通している講師。つまり、誰よりも大学受験に詳しいプロフェッショナルと言えるでしょう。大学合格を目指す受講生に、大学入試に有益な情報を提供します。

講師の中には、テレビに出演したり、数々の書籍を出版したりと、予備校以外で活躍する場を広めているほど有名な方がいますよね。このような大学受験のプロの授業を受けることができるのは、予備校ならではの特徴ですね。

3. 受講生取り組む姿勢:自主性が求められる

予備校に通う多くの受講生は、志望する大学に合格するために自主的に入校する人がほとんどです。学校のように、強制的に勉強させられることはありませんが、その代わり、自分に責任を持って講義を受けたり、勉強をしたりしなければなりません。予備校に通うことは高い自主性が求められるのです。

4. 時間割:コースや生活リズムで決まる

予備校には、多種多様な大学を目指す受講生がいます。そのため、予備校は、受講生のニーズに合わせるように、様々なコースが設けられているのです。例えば、理系コース、文系コース、医学部コース、難関国立大学コース、難関私立大学コースなど、受講生の目的に合わせたコースが用意されています。そのため、コースごとに時間割は異なってくるのです。

また、予備校に通うのは高校生だけでなく、浪人生もいますよね。高校生は、日中学校に行き、夕方から予備校に通えるような時間割りになっています。一方で、浪人生は平日の日中から通えるような時間割に設定されていることがほとんどです。

このように予備校は、コースや受講者の生活リズムによって様々な時間割が用意されています。

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塾の特徴とは?

学校の成績向上や苦手克服をメインとする塾。そんな塾にはどのような特徴があるのでしょうか。予備校の解説と同様に、授業形式、講師、受講生の取り組む姿勢、そして時間割の4つのポイントに絞りながらみていきましょう。

1. 授業形式:講義形式・生徒とコミュニケーションを取る

受講生の苦手科目の克服や学校の成績の向上を目的とする塾。塾の授業は、予備校のように講師の話を聞く講義形式だけではなく、生徒とコミュニケーションを取りながら進められることもあります。

塾には集団授業や個別授業があり、自分に合う方を選ぶことが可能。集団授業では講義形式の授業が行われることが多いですが、受講生と講師が1対1の個別授業では、受講生が理解できているのかをしっかりと確認しながら進められます。

2. 講師:大学生のアルバイトからプロの講師まで

塾の講師は、プロの講師もいますが、大学生のアルバイトが担当することもしばしば。学生講師の場合、年齢が近いことから受講生にとっても話しやすいこともあるでしょう。そのため、講師と受講生同士の間でコミュニケーションが取りやすいことが利点です。もちろん、塾にはプロの講師がいますので、丁寧な指導が行われます。

3. 受講生取り組む姿勢:先生に導いてくれる

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塾は、受講生と講師がコミュニケーションを取るため、講師に導かれながら学ぶことが多いでしょう。塾の講師は受講生に対して親身に相談に乗ってくれることが多いようです。勉強方法のアドバイスやおすすめの参考書、ノートのまとめ方、モチベーションの保ち方など、受講生1人1人に合わせて、細かいところまでサポートしてくれます。

4. 時間割:コースや授業形態による

集団授業が行われる塾の場合、予備校と同じようにコースごとに時間割が決められています。しかし、個別授業の塾の場合、基本的に受講生の好きなように時間割を組むことが可能です。また、学校の宿題で分からないことがあった、明日のテスト対策をしたいなど、緊急性の高いことにも対応してくれるので、時間割の柔軟性が高いですよ。

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予備校は大学受験対策、塾は学校の勉強中心

今回は予備校と塾の違いについて解説しました。予備校は、プロの講師たちによる指導のもと、大学入試に向けて授業を受けて合格を目指します。一方、塾では学校の定期テスト対策や苦手科目の克服のために、講師が授業をしてくれるのでした。予備校と塾のどちらにしようか迷った場合、ご自身の目的に合う施設を選ぶようにしましょう。

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学問雑学

予備校と塾の違いとは?大学受験にはどっちがいいの?雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事では予備校と塾の違いについてみていきます。両者はどちらも、学校の授業のほかに、プラスアルファで学問を学ぶです。似たような役割ですが、実は両者には違いがあるのです。予備校と塾の最大の違いは、その利用する目的です。今回は、そんな予備校と塾の特徴について触れながら、どちらが良いのかについても、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

予備校と塾の違いとは?

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予備校と塾は、どちらも学校以外で講義や授業を受けて学ぶ場です。同じ役割のように思えますが、実は両者には違いがあります。塾と予備校の最大の違いは、利用する際の目的なのです。どのような違いがあるのかを詳しくみていきましょう。

予備校:大学受験に特化

予備校は、大学受験対策のための授業を受けることができる施設です。主に、大学を受験する高校生や浪人生が受講。受講者は、希望する大学に合格することを目指しながら通い、勉強に励みます。入試問題の対策や、受験に欠かせない情報の提供はもちろん、受験に臨む受講生たちの精神面でもサポートしてくれるのです。

塾:学校の勉強対策などにも対応

大学受験に特化した予備校に対して、塾は学校の定期テスト対策や苦手克服を主な目的として受講者を指導する場です。小学生や中学生、高校生まで幅広い年齢の人が受講することができます。授業形態は、集団授業と個別授業があり、自分に合う形態を選択可能です。塾の授業形態については、後ほど詳しく解説します。

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