この記事ではマニアとオタクの違いについてみていきます。どちらも好きなことに熱中し楽しんでいる人を示す言葉ですが、違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。今回は、社会的なイメージや行動に着目して違いをわかりやすく解説していく。多くの人が、マニアとオタクをなんとなく使い分けているんじゃないかと思う。違いを説明できれば、一目置かれる自己紹介ができるようになるかもしれませんね。今回は、自称健康マニアライター久保田みくと一緒に解説していきます。

ライター/久保田みく

システムエンジニア歴11年のライター。学ぶことが大好きで、好きなものはとことん極めるタイプです。自称健康マニアで2児の母。

マニアとオタクの違いとは?

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マニアとオタクについて、広辞苑第七版では、それぞれ以下のように定義されています。

【オタク】
特定の分野、物事には異常なほど熱中するが、他への関心が薄く世間との付き合いに疎い人。また、広く特定の趣味に過度にのめり込んでいる人

【マニア】
熱狂。熱中。夢中。一つのことに異常に熱中する人

出典:広辞苑 第七版(岩波書店)

どちらも「趣味に熱中する人」という意味を持っていますが、オタクが1つのことだけに興味を持ち熱中する、マニアは他に興味を持ったことも同時進行で熱中するという点で違いがあるようです。

違いその1.語源

次に、それぞれの語源の違いを解説します。

\次のページで「マニアの語源」を解説!/

マニアの語源

「マニア」はギリシャ語で狂気を意味する「マニアー」や熱狂を意味する英語「mania」が由来といわれています。英語で「mania」は熱狂している状態を表しており、日本語の「マニア」のように人を示す言葉ではありません。英語で会話するときには注意が必要です。

オタクの語源

「オタク」は、1980年代に、アニメやゲームなどのサブカルチャー愛好者が二人称として「お宅は〜」と呼び合っていたことで広まりました。かつてネガティブな意味で使われることが多かった「オタク」ですが、現在は、趣味を楽しんでいる人というポジティブな意味で使われるよことが増えたように感じます。

違いその2.行動様式

次は行動様式の観点からマニアとオタクの違いを解説します。

個人で楽しむマニア

マニアは、特定の物事に関心を持ち、その道のプロに負けない深い知識や技術を持っています。マニアは集めた知識やコレクションを他人と共有せず、個人で楽しむ傾向にあるようです。コミュニティを作る場合もありますが、それも自分の知識を深めることが目的になります。

コミュニティを作るオタク

マニアが個人で楽しむのに対し、オタクは好きなものや趣味が同じ仲間同士でコミュニティを作り、コミュニティ内で知識や情報、コレクションを共有する人が多くいます。趣味をコミュニケーションツールとして楽しんでいるのです。

\次のページで「違いその3.お金の使い方と価値観」を解説!/

違いその3.お金の使い方と価値観

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マニアとオタクは、趣味に対する消費意欲の高さや価値観が違います。自由に使えるお金や自分の私生活をどの程度犠牲にできるのか、その点に着目して違いを見ていきましょう。

マニアのお金の使い方

マニアは、熱中している趣味に対しある程度のお金は使いますが、生活に支障が出るほとお金は使わないという点がオタクとの違いです。熱中してはいますが、趣味と割り切っていている人が多いのではないでしょうか。

オタクのお金の使い方

オタクは、マニアに比べて好きなものに対する消費意欲が高いため、自由に使えるお金の大半を使ってしまう人が多くいます。こういったオタク活動は「オタ活」「推し活」などと呼ばれ、オタクの消費活動が作る市場「オタク市場」はビジネス面でも注目されているそうです。オタクは自分も幸せにしつつ経済も回しているということになります。

違いその4.熱中する趣味

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マニアもオタクも、好きなものを極めて趣味を楽しんでいますが、熱中する趣味の分野や内容、他者からの理解という点で少し違いがあるようです。

他者に理解されやすいマニアの趣味

マニアの趣味は、社会的に理解されやすいという特徴があるように感じます。例えば「映画マニア」「切手マニア」などです。専門家の肩書きに使われたり、自己紹介で堂々と語れたりする内容で、周囲から「すごいね」「詳しいんだね」と感心されるようなことを趣味にしているイメージがあります。

他者に理解されにくいオタクの趣味

オタクは、人目を忍んで楽しむ趣味を持つイメージがあります。主に、アニメ、アイドル、フィギュアなどのサブカルチャーです。周囲から偏見を持たれたり「変わった人」と批判的なことを言われることもありました。しかしSNSの普及で共通の趣味を持つ者同士が交流しやすくなったことで、今では堂々と趣味を楽しむ人が増えています。

\次のページで「オタクもマニアも素晴らしい個性!」を解説!/

オタクもマニアも素晴らしい個性!

今回はオタクとマニアの違いについて深掘りしてみました。なんとなくの違いを説明できるようになったでしょうか。趣味でも仕事でも何か特定の物事に詳しく、それを極めている人はとても魅力的です。オタクとマニアは、まさにその魅力的な人といえるでしょう。私も節約の意識はほどほどにして、好きなものを極めもっと人生を楽しみたいと思いました。

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雑学

マニアとオタクの違いとは?意味や語源・お金の使い方も健康マニアライターがわかりやすく解説

この記事ではマニアとオタクの違いについてみていきます。どちらも好きなことに熱中し楽しんでいる人を示す言葉ですが、違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。今回は、社会的なイメージや行動に着目して違いをわかりやすく解説していく。多くの人が、マニアとオタクをなんとなく使い分けているんじゃないかと思う。違いを説明できれば、一目置かれる自己紹介ができるようになるかもしれませんね。今回は、自称健康マニアライター久保田みくと一緒に解説していきます。

ライター/久保田みく

システムエンジニア歴11年のライター。学ぶことが大好きで、好きなものはとことん極めるタイプです。自称健康マニアで2児の母。

マニアとオタクの違いとは?

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マニアとオタクについて、広辞苑第七版では、それぞれ以下のように定義されています。

【オタク】
特定の分野、物事には異常なほど熱中するが、他への関心が薄く世間との付き合いに疎い人。また、広く特定の趣味に過度にのめり込んでいる人

【マニア】
熱狂。熱中。夢中。一つのことに異常に熱中する人

出典:広辞苑 第七版(岩波書店)

どちらも「趣味に熱中する人」という意味を持っていますが、オタクが1つのことだけに興味を持ち熱中する、マニアは他に興味を持ったことも同時進行で熱中するという点で違いがあるようです。

違いその1.語源

次に、それぞれの語源の違いを解説します。

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