これら2つの名前を聞いた人は、大体がゲームやファンタジー小説なんかに登場するモンスターだと思うよな。その違いはずばり、見た目が「豚」か「鬼」のようですが、調べてみると他にも色々あるみたいです。
今回はそんな「オーク」と「オーガ」の違いを、神社や名所巡りの他にカフェ通いが好きなライターさらささらと一緒に解説していくぞ!
- ゲームやファンタジーにおける「オーク」と「オーガ」とは?
- 「オーク」の語源と誕生について
- 「オーク」とはラテン語で「悪魔」という意味
- 「オーク」はトールキンの『指輪物語』から
- 「オーガ」の語源と誕生について
- 「オーガ」はヨーロッパ諸国の伝承などに登場する「人喰い怪物」
- 「オーガ」はシャルル・ペローの『長靴をはいた猫』から
- 創作物における「オーク」と「オーガ」
- 「オーク」はブタやイノシシのような顔?
- 「オーガ」は角を持つ鬼のような姿
- 「ゴブリン」や「トロール」とは?
- 「ゴブリン」:小鬼
- 「コボルト」:犬の顔
- 「トロール」:固有の共通イメージはない
- 伝承を後世の人々が肉付けした種族たち
この記事の目次
ライター/さらささら
少女向け小説家兼ライター、神社や名所を訪ねるのが趣味。お話のネタにするため様々な雑知識を集めました。わかりやすい言葉で説明します。
ゲームやファンタジーにおける「オーク」と「オーガ」とは?
image by iStockphoto
ゲームやファンタジー小説などに登場する「オーク」や「オーガ」は、人に近い形をした姿で描かれています。現在の作品では“種族”や“部族”としてのカテゴリーで登場し知性や社会性を持つ場合もあるようですが、昔のゲームに登場する彼らの多くはモンスターと呼ばれる異形の”悪役”でした。
そんな「オーク」と「オーガ」の違いとは一体なんなのでしょう?こちらではまず、伝承などに登場した彼らの存在について調べてみます。
こちらの記事もおすすめ
ハイファンタジーとローファンタジーの違いには現実が関わっていた?定義や特徴・おすすめ作品を異世界大好きライターがわかりやすく解説!
「オーク」の語源と誕生について
それでは、「オーク」の語源と誕生について見ていきましょう。
「オーク」とはラテン語で「悪魔」という意味
「オーク(Orc)」とはラテン語で「悪魔」や「地下に生きる生物」、または古い英語で「海の怪物(Orca=オルカ)」など複数の意味やルーツを持つ言葉です。後述しますが似た存在の「ゴブリン」や「コボルド」がヨーロッパの伝承などに登場する“妖精”の一種であるのに対し、「オーク」という存在にはその由来となる伝承や逸話がありません。
「オーク」はトールキンの『指輪物語』から
それでは、「オーク」とは一体どこから生まれた存在なのでしょうか?
実は、「オーク」の登場はイギリス出身の言語学者であるJ.R.R.トールキンによって書かれた『指輪物語(The Lord of the Rings=ロード・オブ・ザ・リング)』と言われています。つまり、「オーク」とはトールキンが創作した種族になるわけです。
■「オーク」の語源となった「オーク・ナス(オルクスの死人)」のオルクスとは、死者の国の神であるプルート、ハーデス、ディース・パテルの別名。そのため「オルクス=死者の国」なので、「オーク・ナス=死者の国の死人」となります。
\次のページで「「オーガ」の語源と誕生について」を解説!/