今回はウイスキーとハイボールの違いについてみていきます。ウイスキーとハイボール、どちらも酒なのは知ってるだろ?ハイボールのCMで「ウイスキー」って言ってるし、同じ種類っぽいのもわかるよな。ウイスキーの飲み方のひとつがハイボールなのですが、飲み方の種類って結構たくさんあるんです。そこで今回は酒好きライターの早坂佳歩と一緒に、ウイスキーの飲み方やアレンジ方法、似たような酒との違いまで徹底的に解説していきます。

ライター/早坂佳歩

会計事務所に勤務しながら副業webライターとして活動している。好きなお酒はビールとウイスキー。自身の飲兵衛経歴を活かし、おすすめも交えながら解説していく。

ウイスキーとは

ウイスキーというお酒はよく知られていますね。穀物から作る蒸留酒のことで、きれいな琥珀色をしていて、燻製されたような香りがします。ビールを蒸留して熟成させたもの、と言うとわかりやすいでしょうか。まずはウイスキーの詳しい造り方からみていきましょう。

ウイスキーの造り方

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ウイスキーの原料は穀物で、小麦・ライ麦・トウモロコシなどを使う「グレーンウイスキー」と、大麦を使う「モルトウイスキー」があります。原料と水を混ぜ合わせる仕込み、アルコールを発生させる発酵、アルコール濃度を65〜70度まで高める蒸留、樽で寝かせる熟成、という長い工程を経て、ウイスキーの出来上がりです。

ビールの醸造が2〜3ヶ月に対し、ウイスキーは3〜10年以上かけて造られます。熟成後はアルコール度数を40〜45度ほどに調整して出荷され、ようやくお店に並ぶのです。

5大ウイスキーって何?

「5大ウイスキー」とは、世界中で生産量が多い5つの地域で造られたウイスキーのことです。穀物の産地であること、良質な水が豊富であること、涼しい土地柄であることが、5大ウイスキーの産地の特徴となります。次の5つが、5大ウイスキーの産地と種類です。

\次のページで「ハイボールはウイスキーの飲み方のひとつ」を解説!/

・スコットランド産 スコッチウイスキー
・アイルランド産 アイリッシュウイスキー
・アメリカ産 アメリカンウイスキー
・カナダ産 カナディアンウイスキー
・日本産 ジャパニーズウイスキー

日本も世界的に有名なウイスキーの産地であると知っていましたか?サントリーの山崎知多、アサヒビールのブラックニッカなどが有名ですね。

ハイボールはウイスキーの飲み方のひとつ

ウイスキーはそのまま飲むだけではなく、飲み方にたくさんの種類があります。そのひとつがハイボールです。居酒屋のメニューでもよく見かけますよね。では、ウイスキーの飲み方をひとつずつみていきましょう。

ウイスキーの飲み方

造り方でも紹介したように、ウイスキーのアルコール度数は40〜45度と高めです。そのまま飲むとツンとしたり、喉が熱いと感じたりすることもあるでしょう。飲み方にはバリエーションがあるので、いろいろと試してみて自分に合った飲み方を探してみるのも楽しいですよ。

その1:ストレート

氷も何も入れずに、そのまま飲むストレート。この飲み方こそウイスキーを一番美味しく飲める、と言われることが多いです。味や香りをダイレクトに感じることができます。ただ、40度以上あるお酒を一気に飲むのは危険です。舐めるようにゆっくりと飲むようにしましょう。

その2:ハイボール

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ウイスキーをソーダで割ったものがハイボールです。グラスに氷を入れ、好みの比率で割って飲みます。レモンが入っていることも多いですね。ソーダだけではなく、ジンジャーエールで割ったジンジャーハイボールや、コーラで割ったコークハイボールも人気です。

\次のページで「その3:水割り」を解説!/

その3:水割り

水割りは焼酎などでも行われる飲み方ですね。ウイスキーを冷水で割って飲むのですが、この飲み方は日本独自のものなんです。日本の水が軟水で、割り材に使いやすいことから生まれた飲み方だと考えられています。

その4:ロック

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ロックグラスという飲み口が広く高さが低いグラスに、氷とウイスキーを入れて飲む方法をロック(オン・ザ・ロック)と言います。最初はストレートに近いですが、氷が溶けていくにつれて水割りのようになり、味の変化が楽しめますよ。

その5:ホットウイスキー

ホットウイスキーとは、ウイスキーのお湯割りのことです。温めておいたグラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーの倍量以上のお湯を加えて作ります。ウイスキーを温めることで香りが柔らかくなり、冷たいまま飲むよりも酔いにくいと言われているのです。

ブランデーとウイスキーは違うの?

ブランデーというお酒は知っていますか?樽で造られていて、見た目もウイスキーとよく似た琥珀色です。同じように見えますが、それぞれの大きな違いは原料にあります。

ブランデーとは

ブランデーの原料はブドウや洋梨などの果実です。まず果実酒を造り、それを蒸留し、樽で熟成させます。ウイスキーの元がビールに対し、ブランデーの元はワインなのですね。フランスのコニャック地方で造られる「コニャック」や、リンゴを原料とした「カルヴァドス」が飲みやすく初心者向きです。

おすすめの飲み方はストレート

ブランデーの原料は果物なので、甘くてフルーティーな香りがします。味と香りを楽しむには、やはりストレートがおすすめ。ブランデーのアルコール度数は37〜50度ほどと高めのため、ウイスキー同様ゆっくりと楽しみましょう。

酎ハイってハイボールのこと?

「チューハイ」というお酒はよく売られていますよね。これは「酎ハイ」とも言い、もとは「焼酎ハイボール」の略称なのです。

酎ハイは焼酎やウォッカなどに果汁を加えて炭酸水で割ったものになります。炭酸の入ったお酒といえば、「サワー」も有名ですね。サワーは英語で「酸っぱい」という意味で、スピリッツという蒸留酒に柑橘類の果汁を加えて炭酸水で割って飲みます。

どれも炭酸で割っているし、ハイボールなのでは…と思いませんか?実は、ハイボールと呼んでも間違いではありません。一般的なハイボールの定義は「ウイスキーのソーダ割り」ですが、広義では「アルコールのソフトドリンク割り」なのです。

こんな楽しみ方も!ウイスキーのアレンジ方法

そのまま飲んでも美味しいウイスキーですが、アレンジをすることでより気軽にウイスキーを楽しむことができます。

自家製果実酒

image by iStockphoto

ウイスキーのスモーキーな香りが苦手、という方におすすめなのが「漬け込みウイスキー」です。作り方はとても簡単で、ウイスキーに氷砂糖とカットした果物を入れるだけ。果物を漬け込むだけでウイスキーに甘い香りが移り、とても飲みやすくなります。

果物は基本的にどんなものとも相性抜群です。イチゴやリンゴ、オレンジ、桃、チェリーなど、お好きな果物で作ってみてください。見た目も華やかになって、飲むのが楽しみになりますよ。

アイスクリームと一緒に

アイスクリームにウイスキーをかけて食べると、洋酒入りのアイスクリームよりもさらにお酒を感じることができます。おすすめの味は、シンプルなバニラです。ちょっと贅沢したいときのデザートにうってつけですよ。

お菓子のアクセントに

焼き菓子にウイスキーを入れると、アルコールがとばされて香りや風味を堪能することができます。ブランデーの代わりのような使い方ですね。生チョコやトリュフにウイスキーを混ぜると、チョコレートの甘みとウイスキーを同時に味わえる大人なお菓子になります。

お気に入りの飲み方で至福の時間を

ウイスキーは香りが苦手、という理由で敬遠されることも多いです。そんなときは、ぜひ違う銘柄を試してみてください。産地によって香りの特徴も違いますし、日本産は比較的飲みやすいものが多いです。飲み方を変えるだけで味の感じ方も変わってきます。好きな銘柄を好きな飲み方で。美味しいと思えるウイスキーと出会えると良いですね。

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雑学

ウイスキーとハイボールの違いは何?飲み方やおすすめのアレンジ方法もお酒好きライターが詳しくわかりやすく解説

その3:水割り

水割りは焼酎などでも行われる飲み方ですね。ウイスキーを冷水で割って飲むのですが、この飲み方は日本独自のものなんです。日本の水が軟水で、割り材に使いやすいことから生まれた飲み方だと考えられています。

その4:ロック

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ロックグラスという飲み口が広く高さが低いグラスに、氷とウイスキーを入れて飲む方法をロック(オン・ザ・ロック)と言います。最初はストレートに近いですが、氷が溶けていくにつれて水割りのようになり、味の変化が楽しめますよ。

その5:ホットウイスキー

ホットウイスキーとは、ウイスキーのお湯割りのことです。温めておいたグラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーの倍量以上のお湯を加えて作ります。ウイスキーを温めることで香りが柔らかくなり、冷たいまま飲むよりも酔いにくいと言われているのです。

ブランデーとウイスキーは違うの?

ブランデーというお酒は知っていますか?樽で造られていて、見た目もウイスキーとよく似た琥珀色です。同じように見えますが、それぞれの大きな違いは原料にあります。

ブランデーとは

ブランデーの原料はブドウや洋梨などの果実です。まず果実酒を造り、それを蒸留し、樽で熟成させます。ウイスキーの元がビールに対し、ブランデーの元はワインなのですね。フランスのコニャック地方で造られる「コニャック」や、リンゴを原料とした「カルヴァドス」が飲みやすく初心者向きです。

おすすめの飲み方はストレート

ブランデーの原料は果物なので、甘くてフルーティーな香りがします。味と香りを楽しむには、やはりストレートがおすすめ。ブランデーのアルコール度数は37〜50度ほどと高めのため、ウイスキー同様ゆっくりと楽しみましょう。

酎ハイってハイボールのこと?

「チューハイ」というお酒はよく売られていますよね。これは「酎ハイ」とも言い、もとは「焼酎ハイボール」の略称なのです。

酎ハイは焼酎やウォッカなどに果汁を加えて炭酸水で割ったものになります。炭酸の入ったお酒といえば、「サワー」も有名ですね。サワーは英語で「酸っぱい」という意味で、スピリッツという蒸留酒に柑橘類の果汁を加えて炭酸水で割って飲みます。

どれも炭酸で割っているし、ハイボールなのでは…と思いませんか?実は、ハイボールと呼んでも間違いではありません。一般的なハイボールの定義は「ウイスキーのソーダ割り」ですが、広義では「アルコールのソフトドリンク割り」なのです。

こんな楽しみ方も!ウイスキーのアレンジ方法

そのまま飲んでも美味しいウイスキーですが、アレンジをすることでより気軽にウイスキーを楽しむことができます。

自家製果実酒

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ウイスキーのスモーキーな香りが苦手、という方におすすめなのが「漬け込みウイスキー」です。作り方はとても簡単で、ウイスキーに氷砂糖とカットした果物を入れるだけ。果物を漬け込むだけでウイスキーに甘い香りが移り、とても飲みやすくなります。

果物は基本的にどんなものとも相性抜群です。イチゴやリンゴ、オレンジ、桃、チェリーなど、お好きな果物で作ってみてください。見た目も華やかになって、飲むのが楽しみになりますよ。

アイスクリームと一緒に

アイスクリームにウイスキーをかけて食べると、洋酒入りのアイスクリームよりもさらにお酒を感じることができます。おすすめの味は、シンプルなバニラです。ちょっと贅沢したいときのデザートにうってつけですよ。

お菓子のアクセントに

焼き菓子にウイスキーを入れると、アルコールがとばされて香りや風味を堪能することができます。ブランデーの代わりのような使い方ですね。生チョコやトリュフにウイスキーを混ぜると、チョコレートの甘みとウイスキーを同時に味わえる大人なお菓子になります。

お気に入りの飲み方で至福の時間を

ウイスキーは香りが苦手、という理由で敬遠されることも多いです。そんなときは、ぜひ違う銘柄を試してみてください。産地によって香りの特徴も違いますし、日本産は比較的飲みやすいものが多いです。飲み方を変えるだけで味の感じ方も変わってきます。好きな銘柄を好きな飲み方で。美味しいと思えるウイスキーと出会えると良いですね。

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