今回は英語表現の”think of”と”think about”の違いについてみていきます。使われる動詞は同じで、異なる前置詞が続いているな。あまり違いはないように思えるかもしれないが、調べてみると実際には大きな違いがあるらしいのです。
今回は日常会話でもよく耳にするこの2つの表現の違いについて、英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

日常会話で頻出の”think”

image by iStockphoto

”think”は「〜と思う。」と言う意味で日常生活において非常によく使われます。日本語でも日常会話では「〜だと思う。」とよく使いますよね。日本語とは違い、英語には推測を表す単語が多く存在します。"believe", "guess","doubt"などなど、それぞれ使い分けがありますが、すべて"think"に言い換えられるため、日常会話では重要な英単語の1つです。

今回は頻出単語の”think”について見ていきましょう!

前置詞によるニュアンスの違い

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"think"は自動詞にも他動詞にもなる動詞。一般的にな見分け方は”I think that (主語+動詞)”のように文章が目的語をとる場合は他動詞、”I think of/about 名詞”と前置詞を置いてから名詞を目的語としてとる場合は自動詞です。

今回は”think”が自動詞の性質を持つ時の前置詞(”of" もしくは "about")によるニュアンスの違いを確認します。どちらも訳すと「〜について考える。」です。

”think of”:特定の事柄

"think of"は特定の人、物事について考える時に使われます。"think of"の例文を2つ挙げてみましょう。 

1. I'm thinking of you.
2. I'm thinking of moving to the US.

例文1の言葉を映画やドラマで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?「あなたのことを考えている。」「あなたのことで頭がいっぱいだ。」と訳され、あなたという人物について考えていることを表現しています。

例文2は、「アメリカに引っ越そうと思っている。」と訳されますが、この場合具体的な引っ越し日時や場所などがほぼ確定している状態です。”think of”は、考えるものが特定の事柄であったり、より具体的であるというニュアンスがあります。

”think about”:漠然としたイメージ

対象的に"think about"は考える対象について漠然と考える時に使われます。先程と全く同じ例文で考えてみましょう。

1. I'm thinking about you.
2. I'm thinking about moving to the US.

例文1はあなたという人物ではなく、あなたのまわりの環境や背景を含めあなたに関していろいろと考えているという意味になります。例文2は、漠然とアメリカに引っ越すことを考えているものの、具体的な行き先や日時などの詳細は未定、そもそも引っ越すかどうかも決まっていない状況です。

簡潔に言うと”think about”は、なにかについて漠然と考えているというニュアンスがあります。

疑問文では得られる回答が異なる

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特定の事柄か漠然としたイメージか、というニュアンスの違いから、疑問文に”think of”と”think about”を入れた際の得られる回答が異なります。今回は例として、次のように本の感想を求められた場面を想像してみましょう。

What do you think of this book?
What do you think about this book?

ちなみに、上記英文の意味はどちらも「この本についてどう思いますか?」です。

”think of” に対する回答

"think of"は「特定の事柄」というニュアンスがあるとお伝えしました。ですので、"think of"で尋ねられた場合、その本自体の評価が得られます。その本が良かったのか、はたまた悪かったのか、その人なりの評価を得たければ"think of"を使って質問しましょう。

”think about” に対する回答

一方、”think about”は漠然としたイメージと言うニュアンス。この場合に得られる回答は、本自体の評価というよりもむしろ、その本についていろいろと考えた回答者の感想や作品の情報が含まれることが多いです。

このように前置詞1つで得られる回答が大きく変わるのが、英語の特徴の1つと言えるでしょう。

前置詞を意識して使い分けよう!

今回解説した”think”以外にも、前置詞だけで意味が変わる動詞は多く存在します。なんとなくで前置詞を使い分けてしまうとミスコミュニケーションが生じる原因にもなるので、しっかりと前置詞を意識して適切な使い分けを心がけましょう!

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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雑学

3分で分かる”think of”と”think about”の違い!意味やニュアンス・使い分けも英語オタクが詳しくわかりやすく解説

今回は英語表現の”think of”と”think about”の違いについてみていきます。使われる動詞は同じで、異なる前置詞が続いているな。あまり違いはないように思えるかもしれないが、調べてみると実際には大きな違いがあるらしいのです。
今回は日常会話でもよく耳にするこの2つの表現の違いについて、英語オタクのとくじんと一緒に解説していきます。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

日常会話で頻出の”think”

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”think”は「〜と思う。」と言う意味で日常生活において非常によく使われます。日本語でも日常会話では「〜だと思う。」とよく使いますよね。日本語とは違い、英語には推測を表す単語が多く存在します。”believe”, “guess”,”doubt”などなど、それぞれ使い分けがありますが、すべて”think”に言い換えられるため、日常会話では重要な英単語の1つです。

今回は頻出単語の”think”について見ていきましょう!

前置詞によるニュアンスの違い

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“think”は自動詞にも他動詞にもなる動詞。一般的にな見分け方は”I think that (主語+動詞)”のように文章が目的語をとる場合は他動詞、”I think of/about 名詞”と前置詞を置いてから名詞を目的語としてとる場合は自動詞です。

今回は”think”が自動詞の性質を持つ時の前置詞(”of” もしくは “about”)によるニュアンスの違いを確認します。どちらも訳すと「〜について考える。」です。

”think of”:特定の事柄

“think of”は特定の人、物事について考える時に使われます。”think of”の例文を2つ挙げてみましょう。 

1. I’m thinking of you.
2. I’m thinking of moving to the US.

例文1の言葉を映画やドラマで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?「あなたのことを考えている。」「あなたのことで頭がいっぱいだ。」と訳され、あなたという人物について考えていることを表現しています。

例文2は、「アメリカに引っ越そうと思っている。」と訳されますが、この場合具体的な引っ越し日時や場所などがほぼ確定している状態です。”think of”は、考えるものが特定の事柄であったり、より具体的であるというニュアンスがあります。

”think about”:漠然としたイメージ

対象的に”think about”は考える対象について漠然と考える時に使われます。先程と全く同じ例文で考えてみましょう。

1. I’m thinking about you.
2. I’m thinking about moving to the US.

例文1はあなたという人物ではなく、あなたのまわりの環境や背景を含めあなたに関していろいろと考えているという意味になります。例文2は、漠然とアメリカに引っ越すことを考えているものの、具体的な行き先や日時などの詳細は未定、そもそも引っ越すかどうかも決まっていない状況です。

簡潔に言うと”think about”は、なにかについて漠然と考えているというニュアンスがあります。

疑問文では得られる回答が異なる

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特定の事柄か漠然としたイメージか、というニュアンスの違いから、疑問文に”think of”と”think about”を入れた際の得られる回答が異なります。今回は例として、次のように本の感想を求められた場面を想像してみましょう。

What do you think of this book?
What do you think about this book?

ちなみに、上記英文の意味はどちらも「この本についてどう思いますか?」です。

”think of” に対する回答

“think of”は「特定の事柄」というニュアンスがあるとお伝えしました。ですので、”think of”で尋ねられた場合、その本自体の評価が得られます。その本が良かったのか、はたまた悪かったのか、その人なりの評価を得たければ”think of”を使って質問しましょう。

”think about” に対する回答

一方、”think about”は漠然としたイメージと言うニュアンス。この場合に得られる回答は、本自体の評価というよりもむしろ、その本についていろいろと考えた回答者の感想や作品の情報が含まれることが多いです。

このように前置詞1つで得られる回答が大きく変わるのが、英語の特徴の1つと言えるでしょう。

前置詞を意識して使い分けよう!

今回解説した”think”以外にも、前置詞だけで意味が変わる動詞は多く存在します。なんとなくで前置詞を使い分けてしまうとミスコミュニケーションが生じる原因にもなるので、しっかりと前置詞を意識して適切な使い分けを心がけましょう!

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