3分で分かる「ハッカ」と「ミント」の 違い!虫除けやマスクのリフレッシュにおすすめのハッカスプレーも!文学部卒のライターが詳しくわかりやすく解説
ライター/海辺のつばくろ
海外の推理小説と、夏にはキンキンに冷やしたアイスコーヒーとミントチョコアイスを好むライター。
「ハッカ」と「ミント」の違いは分かる?
「ハッカ」も「ミント」もガム・のど飴・アイスなどのお菓子や、モヒート・ソーダなどの飲み物、料理の香り付けに使われています。歯磨き粉など香料でもおなじみですね。アロマテラピーやルームフレグランス、ポプリなどの香料としても人気があります。
「スーっとする」「ひんやりする」「涼しくて清々しい」など、両方とも味や香りでリフレッシュできるイメージがあるのでは。「ハッカ」と「ミント」はどのような違いがあるのでしょうか。
「ハッカ」とは?
「ハッカ」はシソ科ハッカ属の植物で、ピンクの花を咲かせます。あのツーンとした香りはシソにも通じるんですね。「ハッカソウ」とも呼ばれ、日本各地に自生しているそうですよ。繁殖力が強く、くきを水にさしただけで根が出てくるとのこと。自宅でも育てられますよ。
「ハッカ」は日本原産のハーブ
「ハッカ」の正式な名称は「ニホンハッカ」。スーッとする爽やかな香りはメントールという成分なのだそうです。新鮮なままで料理や飲み物に添えてもいいですし、ハーブティーにするのもおすすめ。乾燥させてドライフラワーなどのインテリアにもできます。袋に入れてポプリにしてタンスやクローゼットに入れると良い香りがしますよ。
「ハッカ」を「薄荷」と漢字表記する理由
「ハッカ」は漢字で「薄荷」。なぜこのような表記かというと、「ハッカ」の精油を取る場合、乾燥させて水蒸気で蒸留させる方法を使います。1kg(1000g)の「ハッカ」の葉から取れる精油はわずか20g。2%まで重量が減ってしまうとのことです。荷物として運ぶ際に「ハッカ」を油にすると、葉よりも厚さがかなり薄くなることから「薄荷」と書くのだそうですよ。
「ハッカ油」と「ハッカ脳」の違い
「ハッカ油」は前述のとおり、「ハッカ」水蒸気で蒸留させて取った精油のこと。ドラッグストアや薬局で見かけたことのある方もいるかもしれません。「ハッカ脳」は、ハッカ油を冷え固めて結晶にしたもの。お茶のパックや半紙などで包んで、ルームフレグランスや下駄箱の嫌な臭い取り、排水口の虫よけのように芳香剤代わりに使えます。夏場の暑い時期は溶けてハッカ油になってしまうので、冷蔵庫で保管する必要があるとのこと。
ちなみに「脳」は、人の頭や脳みそを表すのではありません。「首脳」などのように中心となるものを指す時に使います。「ハッカ脳」と付けられたのは、ハッカの香り成分の中心となるメントールが豊富に含まれているからかもしれませんね。
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