この記事ではハッカとミントの違いについてみていきます。どちらもスースーして暑い夏には欠かせないイメージがあるよな。ハッカ飴やミントアイスなどのフレーバーを口にするとひんやりして、うだるような暑さを忘れるくらいです。産地などによって違いがあるようですが、虫除けやマスクのリフレッシュスプレーにも使えるらしいぞ。ミントチョコアイスが好きな文学部卒のライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

海外の推理小説と、夏にはキンキンに冷やしたアイスコーヒーとミントチョコアイスを好むライター。

「ハッカ」と「ミント」の違いは分かる?

「ハッカ」も「ミント」もガム・のど飴・アイスなどのお菓子や、モヒート・ソーダなどの飲み物、料理の香り付けに使われています。歯磨き粉など香料でもおなじみですね。アロマテラピーやルームフレグランス、ポプリなどの香料としても人気があります。

スーっとする」「ひんやりする」「涼しくて清々しい」など、両方とも味や香りでリフレッシュできるイメージがあるのでは。「ハッカ」と「ミント」はどのような違いがあるのでしょうか。

「ハッカ」とは?

「ハッカ」はシソ科ハッカ属の植物で、ピンクの花を咲かせます。あのツーンとした香りはシソにも通じるんですね。「ハッカソウ」とも呼ばれ、日本各地に自生しているそうですよ。繁殖力が強く、くきを水にさしただけで根が出てくるとのこと。自宅でも育てられますよ。

「ハッカ」は日本原産のハーブ

「ハッカ」の正式な名称は「ニホンハッカ」。スーッとする爽やかな香りはメントールという成分なのだそうです。新鮮なままで料理や飲み物に添えてもいいですし、ハーブティーにするのもおすすめ。乾燥させてドライフラワーなどのインテリアにもできます。袋に入れてポプリにしてタンスやクローゼットに入れると良い香りがしますよ。

「ハッカ」を「薄荷」と漢字表記する理由

「ハッカ」は漢字で「薄荷」。なぜこのような表記かというと、「ハッカ」の精油を取る場合、乾燥させて水蒸気で蒸留させる方法を使います。1kg(1000g)の「ハッカ」の葉から取れる精油はわずか20g。2%まで重量が減ってしまうとのことです。荷物として運ぶ際に「ハッカ」を油にすると、葉よりも厚さがかなり薄くなることから「薄荷」と書くのだそうですよ。

「ハッカ油」と「ハッカ脳」の違い

ハッカ油」は前述のとおり、「ハッカ」水蒸気で蒸留させて取った精油のこと。ドラッグストアや薬局で見かけたことのある方もいるかもしれません。「ハッカ脳」は、ハッカ油を冷え固めて結晶にしたもの。お茶のパックや半紙などで包んで、ルームフレグランスや下駄箱の嫌な臭い取り、排水口の虫よけのように芳香剤代わりに使えます。夏場の暑い時期は溶けてハッカ油になってしまうので、冷蔵庫で保管する必要があるとのこと。

ちなみに「脳」は、人の頭や脳みそを表すのではありません。「首脳」などのように中心となるものを指す時に使います。「ハッカ脳」と付けられたのは、ハッカの香り成分の中心となるメントールが豊富に含まれているからかもしれませんね。

\次のページで「ハッカスプレーの使い方と注意点」を解説!/

ハッカスプレーの使い方と注意点

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「ハッカスプレー」とは、ハッカ油をエタノールや水に溶かして、スプレーボトルに入れて使うもの。ドラッグストアや100均などで材料を購入しやすく手軽に作れます。作り方は、下記にあげた材料をスプレーボトルに入れて振り混ぜるだけです。鮮度が大事なので、1週間以内に使い切りましょう。

用意するもの
・ハッカ油…10~20滴
・エタノール(無水)…10ml
・水道水(もしくは蒸留水)…90ml
・スプレー用ボトル(ポリプロピレン製やガラス製などアルコール対応可能なもの)…1個
 (注意)ポリスチレン製ボトルは溶ける恐れがあるので絶対に使わないこと

1.虫除け

夏になると蚊などの害虫が多くなりますね。刺されると我慢できずにかいてしまい、皮膚トラブルを起こすことも。出かける前に軽くスプレーして虫除けに使いましょう。キャンプなどのアウトドアの活動に持っていくのもおすすめです。

2.マスクのリフレッシュ

教室やオフィスなど人の集まる所では、まだまだマスクが必要となる場面もありますよね。マスクをつける前に、内側へ1吹きスプレーすると清涼感のある香りでリフレッシュにも。口元のニオイが気になる場合にも、すっきりとさせられます。

「ハッカスプレー」ペットや赤ちゃんには要注意

ハッカスプレーはペットのそばや赤ちゃんに使うには注意が必要です。「ハッカ」の香りが苦手な場合がありますし、アルコールに過敏なこともあるようですよ。使う前に獣医やかかりつけ医に相談することをおすすめします。

また、アルコールを入れなくても、水道水だけでハッカスプレーは作れます。アルコールが入らないと混ざりにくいので、使う前によく振って混ぜてからスプレーするようにしましょう。

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「ミント」ってどんな植物?

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「ミント」はシソ科ハッカ属の植物の種類をまとめた名前です。大きく「スペアミント種」「ペパーミント種」の2つに分けられます。

スペアミント種

「スペアミント」は香りが穏やかで甘い感じ、主成分はカルボンです。摘みたての葉をハーブティーにしたり、彩りや香りを楽しむためにお菓子や料理に添えたりします。精油にしてガムや歯磨き粉に混ぜ、香り付けにも使われますよ。

ペパーミント種

ペパーミント種は香りが強く、メントールが主成分。メントールは独特の清涼感のあるひんやりした感じで、「ハッカ」はペパーミントに分類されます。古代ギリシャやローマ時代から入浴剤に使われ、疲労回復にも用いられていたそうですよ。

「ハッカ」は「ミント」の種類の1つ

「ハッカ」は日本原産の「ニホンハッカ」のこと。「ミント」はシソ科ハッカ属の種類全体をさし、「ハッカ」は「ミント」の種類の1つで、ペパーミントの仲間に属することになりますね。ちなみに「ハッカ」を英語で表すと"Japanese peppermint"です。

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3分で分かる「ハッカ」と「ミント」の 違い!虫除けやマスクのリフレッシュにおすすめのハッカスプレーも!文学部卒のライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではハッカとミントの違いについてみていきます。どちらもスースーして暑い夏には欠かせないイメージがあるよな。ハッカ飴やミントアイスなどのフレーバーを口にするとひんやりして、うだるような暑さを忘れるくらいです。産地などによって違いがあるようですが、虫除けやマスクのリフレッシュスプレーにも使えるらしいぞ。ミントチョコアイスが好きな文学部卒のライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

海外の推理小説と、夏にはキンキンに冷やしたアイスコーヒーとミントチョコアイスを好むライター。

「ハッカ」と「ミント」の違いは分かる?

「ハッカ」も「ミント」もガム・のど飴・アイスなどのお菓子や、モヒート・ソーダなどの飲み物、料理の香り付けに使われています。歯磨き粉など香料でもおなじみですね。アロマテラピーやルームフレグランス、ポプリなどの香料としても人気があります。

スーっとする」「ひんやりする」「涼しくて清々しい」など、両方とも味や香りでリフレッシュできるイメージがあるのでは。「ハッカ」と「ミント」はどのような違いがあるのでしょうか。

「ハッカ」とは?

「ハッカ」はシソ科ハッカ属の植物で、ピンクの花を咲かせます。あのツーンとした香りはシソにも通じるんですね。「ハッカソウ」とも呼ばれ、日本各地に自生しているそうですよ。繁殖力が強く、くきを水にさしただけで根が出てくるとのこと。自宅でも育てられますよ。

「ハッカ」は日本原産のハーブ

「ハッカ」の正式な名称は「ニホンハッカ」。スーッとする爽やかな香りはメントールという成分なのだそうです。新鮮なままで料理や飲み物に添えてもいいですし、ハーブティーにするのもおすすめ。乾燥させてドライフラワーなどのインテリアにもできます。袋に入れてポプリにしてタンスやクローゼットに入れると良い香りがしますよ。

「ハッカ」を「薄荷」と漢字表記する理由

「ハッカ」は漢字で「薄荷」。なぜこのような表記かというと、「ハッカ」の精油を取る場合、乾燥させて水蒸気で蒸留させる方法を使います。1kg(1000g)の「ハッカ」の葉から取れる精油はわずか20g。2%まで重量が減ってしまうとのことです。荷物として運ぶ際に「ハッカ」を油にすると、葉よりも厚さがかなり薄くなることから「薄荷」と書くのだそうですよ。

「ハッカ油」と「ハッカ脳」の違い

ハッカ油」は前述のとおり、「ハッカ」水蒸気で蒸留させて取った精油のこと。ドラッグストアや薬局で見かけたことのある方もいるかもしれません。「ハッカ脳」は、ハッカ油を冷え固めて結晶にしたもの。お茶のパックや半紙などで包んで、ルームフレグランスや下駄箱の嫌な臭い取り、排水口の虫よけのように芳香剤代わりに使えます。夏場の暑い時期は溶けてハッカ油になってしまうので、冷蔵庫で保管する必要があるとのこと。

ちなみに「脳」は、人の頭や脳みそを表すのではありません。「首脳」などのように中心となるものを指す時に使います。「ハッカ脳」と付けられたのは、ハッカの香り成分の中心となるメントールが豊富に含まれているからかもしれませんね。

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