災害が起きたときには、危険地域にとどまっているのは少水の魚のようなものであって、すぐにでも避難しなければならない。
「釜中の魚」の対義語は?
「釜中の魚」の対義語には「不死不朽」を挙げてみます。
「不死不朽」:死ぬことがなく滅びない
「不死不朽」は「死ぬことがなく、滅びないこと」、「永遠であること」を意味する四字熟語です。死が間近だった「釜中の魚」とは正反対に、死が完全に遠いという意味で紹介しました。
「死なないこと、長寿であること」を意味する言葉は「不老長寿」や「不老不死」なども聞いたことがあるでしょう。実際の生死とは関係なく、「非常に丈夫だ」と言いたい場合には「難攻不落」などもありますね。場面に応じて使い分けられるようにしましょう。
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たとえ肉体は滅びても、精神だけは不死不朽であると考え、宗教や祈りに救いを求める人たちが昔から一定数いるようだ。
「釜中の魚」の英訳は?
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「釜中の魚」の英訳は「Person who is unaware of the danger of death」で表すことができます。
「Person who is unaware of the danger of death」
これは直訳して「死の危険に気づいていない人」。ことわざの意味そのままになってしまいますが、「釜の中にいる魚(Fish in the kettle)」では伝わらないため、このようなフレーズで紹介します。
慣用表現ではありませんので、単語を入れ替えたり付け加えても構いません。たとえばこの表現で、その人の「愚かさ」を伝えたいのであれば「person」の前に「foolish」や「stupid」などの形容詞をつればよりわかりやすくなるでしょう。
語源の項で紹介した故事成語のニュアンスはあまり表現できないかもしれませんが、どんな意図なのかを考えて英語を組み合わせてみてください。
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