パソコンとモニターをつなぐ映像ケーブル。よく聞く名前は「VGA」と「HDMI」ですね。
ただ、自宅で使っている機器に対応しているのはどちらのケーブルなのか、「VGA」と「HDMI」の違いが分からない人も多いはずです。
今回はそんな「VGA」と「HDMI」について、現役エンジニアのおおつけと一緒に解説していくぞ!

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

「VGA」と「HDMI」は何が違う?

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パソコンなどのコンピューター機器とモニターなどの映像機器を接続するとき、映像ケーブルを使用しますね。そこで多く用いられるのが今回紹介する「VGA」ケーブルと「HDMI」ケーブルです。この2つのケーブルにはどういった違いがあるか、早速見ていきましょう。

「VGA」:アナログ信号

「VGA」とはアナログのRGB端子のことです。RGBとは色の三原色(Red、Blue、Green)のこと。「VGA」は「Video Graphics Array」の略で、映像を色の配置で表現する規格です。

ちなみに「VGA」は「DE-15」と書かれたりもします。これは「VGA」の接続規格が「D-sub」と呼ばれる種類だからなんです。「DE-15」は「D-sub」のうち、ピン数が15ピンのものを指します。

「HDMI」:デジタル信号

「HDMI」は「High-Definition Multimedia Interface」の略で、デジタル信号を送受信できる規格です。テレビをはじめほとんどの映像機器の標準がアナログ信号からデジタル信号へ移行している現在では、主流の規格となっています。

またHDMIは音声も送受信することができます。これはデジタル信号のため、1本のケーブルで違う種類のデータを送信することが可能だからです。「VGA」は音声ケーブルを別途用意する必要があります。

「VGA」と「HDMI」の見分け方は?

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「VGA」がアナログ信号を、「HDMI」がデジタル信号を送受信するケーブルであることはおわかりいただけたと思います。しかし実際に自宅でパソコンとモニターをつなぐときに、見分けがつかないと困りますよね。ここでは「VGA」と「HDMI」の見分け方について解説していきます。

\次のページで「「VGA」:トゲトゲでネジがついている」を解説!/

「VGA」:トゲトゲでネジがついている

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「VGA」は接続規格として「D-sub」に該当すると説明しましたね。この「D-sub」規格はピンがむき出しで、目に見えてトゲトゲしているんです。また「D-sub」規格はピン部分の左右にネジがついています。これは通電中に抜けたりしないように機器に固定するためのものです。

つまり「D-sub」規格である「VGA」はピンがトゲトゲで、ネジがついているものになります。

「HDMI」:スリムでネジがついていない

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「HDMI」プラグの断面には、「VGA」のようにピンが目に見える形で飛び出していません。そして固定用のネジもついていません。これは「VGA」よりも「HDMI」が軽くてスリムなことに由来しています。「VGA」はプラグも大きくケーブルも重いのでグラグラしがちですが、「HDMI」はネジがなくても安定して差し込め、カンタンには抜け落ちません。

画質がいいのはどっち?

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「VGA」と「HDMI」の見分け方がわかったところで、気になることはやはり画質の違い。これから機器を購入しようとしている方にとっては、できればよりキレイに映るケーブルを選びたいですよね。ここではより画質がいいケーブルがどちらなのかを解説していきます。

「HDMI」の方がキレイに映る!

結論から言えば「HDMI」の方がキレイに映ります

パソコンやモニターといったデジタル機器でアナログ信号をやりとりするにはデータを圧縮する必要があり、圧縮されたデータを元に戻す際にデータの欠損が起こってしまうんです。またアナログ信号は送受信中にも欠損が発生します。つまりケーブルの長さや品質によって画質が変わってしまうんです。デジタル信号の「HDMI」はそのようなデータの欠損がないため画質の劣化が起こりません

また最大で表示できる解像度も「VGA」がフルHD(1920×1080)なのに対し、「HDMI」は4K(3840×2160)と大きな差があります。

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「VGA」と「HDMI」は取り扱う信号が違う!

ここまでの解説で「VGA」と「HDMI」の取り扱う信号の違い、見た目の違い、そして「HDMI」の方が高画質である点ををおわかりいただけたと思います。

現在ではデジタル信号を使うことがほとんどで、アナログ信号を用いる機会は年々減るばかりです。よって「VGA」規格のケーブルや映像出力装置は、将来的に市場からは姿を消すことが予想されます。ネジを締めないと抜け落ちてしまう「VGA」、そんなひと手間かかるところもアナログ時代の思い出と言えるでしょう。

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雑学

VGAとHDMIの違い!画質がいいのはどっち?特徴や見分け方も現役エンジニアがわかりやすく解説

パソコンとモニターをつなぐ映像ケーブル。よく聞く名前は「VGA」と「HDMI」ですね。
ただ、自宅で使っている機器に対応しているのはどちらのケーブルなのか、「VGA」と「HDMI」の違いが分からない人も多いはずです。
今回はそんな「VGA」と「HDMI」について、現役エンジニアのおおつけと一緒に解説していくぞ!

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

「VGA」と「HDMI」は何が違う?

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パソコンなどのコンピューター機器とモニターなどの映像機器を接続するとき、映像ケーブルを使用しますね。そこで多く用いられるのが今回紹介する「VGA」ケーブルと「HDMI」ケーブルです。この2つのケーブルにはどういった違いがあるか、早速見ていきましょう。

「VGA」:アナログ信号

「VGA」とはアナログのRGB端子のことです。RGBとは色の三原色(Red、Blue、Green)のこと。「VGA」は「Video Graphics Array」の略で、映像を色の配置で表現する規格です。

ちなみに「VGA」は「DE-15」と書かれたりもします。これは「VGA」の接続規格が「D-sub」と呼ばれる種類だからなんです。「DE-15」は「D-sub」のうち、ピン数が15ピンのものを指します。

「HDMI」:デジタル信号

「HDMI」は「High-Definition Multimedia Interface」の略で、デジタル信号を送受信できる規格です。テレビをはじめほとんどの映像機器の標準がアナログ信号からデジタル信号へ移行している現在では、主流の規格となっています。

またHDMIは音声も送受信することができます。これはデジタル信号のため、1本のケーブルで違う種類のデータを送信することが可能だからです。「VGA」は音声ケーブルを別途用意する必要があります。

「VGA」と「HDMI」の見分け方は?

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「VGA」がアナログ信号を、「HDMI」がデジタル信号を送受信するケーブルであることはおわかりいただけたと思います。しかし実際に自宅でパソコンとモニターをつなぐときに、見分けがつかないと困りますよね。ここでは「VGA」と「HDMI」の見分け方について解説していきます。

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