端的に言えば身を沈めるの意味は「身投げする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「身を沈める」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「身を沈める」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「身を沈める」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「身を沈める」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「身を沈める」の意味は?
「身を沈める」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.水中に身を投げる。身投げする。入水する。
2.失意の境遇に身をおく。身を沈倫(ちんりん)させる。身を落とす。
3.身売りして、芸者・娼婦などになる。身を売る。
4.姿勢を低くする。
出典:精選版 日本国語大辞典「身を沈める」
「身を沈める」は水中に身を投げる・失意の境遇に身を置く・身売りする・姿勢を低くすることを意味する慣用句です。4種類の多彩な意味をもった言葉となっているため、見聞きした際はどの意味で使われているのか、前後の文脈から丁寧に読み取る必要があるため注意しましょう。
「身を沈める」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。比較的見聞きする機会の少ない古風な表現となっているため、使用する場面には注意が必要となっています。この機会に「身を沈める」の意味・用法を詳しく確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「身を沈める」の語源は?
次に「身を沈める」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「身を沈める」の語源ははっきりとはしていません。「身を沈める」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「身を沈める」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても、確認しておきましょう。
990年頃の元輔集(もとすけしゅう)には「としごとにたへぬ涙やつもりつついとどふかくはみをしづむ覧」としてこの言葉が登場しています。このことから「身を沈める」という表現は、非常に古くから現在と同様の意味で使われていたことが分かりますね。こちらもあわせて確認しておきましょう。
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