国語言葉の意味

【慣用句】「口裏を引く」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「口裏を引く」について解説する。

端的に言えば口裏を引くの意味は「相手の本心を探る」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んだ。一緒に「口裏を引く」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「口裏を引く」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「口裏を引く」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「口裏を引く」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「口裏を引く」の意味は?

「口裏を引く」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1.本心を言わせるように誘いをかける。それとなく本心を探る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「口裏を引く」

「口裏を引く」は本心を言わせるように誘いをかける、本心を探るという意味をもった慣用句です。相手の本心を言わせるように、話しをもちかける。「口裏を引く」はこうした行為を指して使われている言葉となっています。相手に気づかれないように、それとなく本心を探るというニュアンスに注意しましょう。

「口裏を引く」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。古風な表現となっており、日常的に使用される言葉ではない点も覚えておきましょう。この機会に「口裏を引く」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「口裏を引く」の語源は?

次に「口裏を引く」の語源を確認しておきましょう。口裏を引くの「口裏」とは、言葉や話し方に隠されているもの、またはその人物の心の中を伺うことができるような言葉や話し方を意味しています。「口裏を引く」は、こうした「口裏」、つまり相手の言葉や話し方に隠された本心を引き出すことを指した言葉です。

1780年の滑稽本・古朽木には「母の口末(クチウラ)を引ても、十両出してくれればよいひき」として、この言葉が登場しています。このことから「口裏を引く」は非常に古くから現在と同様の意味で使われている言葉であることが分かりますね。こちらの点についてもあわせて覚えておきましょう。

\次のページで「「口裏を引く」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: