端的に言えば四の五の言うの意味は「文句・不平を言う」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「四の五の言う」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「四の五の言う(しのごのいう)」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「四の五の言う」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「四の五の言う」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「四の五の言う」の意味は?
「四の五の言う」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.なんのかんのと文句や不平を言う。「―・って言うことを聞かない」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「四の五の言う」
「四の五の言う」はなんのかんのと文句や不平を言うという意味をもった慣用句です。ぐちぐちと文句を言う、面倒な態度をとる人物を非難する意味で使われることが多い言葉となっています。古風な表現となっており、日常的に使われる表現ではない点に注意しましょう。
「四の五の言う」は書籍・新聞等の文章中を中心として使われている言葉です。口語ではあまり使われていない点も覚えておきましょう。この機会に「四の五の言う」の意味・用法をしっかりと覚えておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「四の五の言う」の語源は?
次に「四の五の言う」の語源を確認しておきましょう。「四の五の言う」の語源には諸説あり、江戸末期の国語辞典「俚言集覧」では、サイコロ賭博において四(丁)が出るか五(半)が出るか、迷うところから生まれた言葉であるという説が記載されています。また他には「一」や「ニ」どころか「四」や「五」までぶつぶつと文句を言うという意味から生まれたという説。
「四書五経」に由来するという説も存在しています。「四の五の」という表現は「あれこれ」という意味で江戸中期頃から現れたとされ、四の五の言うの他にも「四の五もなし」・「四も五もいらず」など多彩な表現が生まれました。こちらもあわせて覚えておきましょう。
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