3分でわかる「Java」と「JavaScript」の違い!何で似た名前なの?文法や用途の違いも現役エンジニアがわかりやすく解説
具体的な違いを詳しくチェック!
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「Java」はサーバーサイド、「JavaScript」はフロントサイドで活躍することがおわかりいただけたと思います。ただこれだけでは活躍する場所の違いしかわかりませんね。ここでは「文法」「用途」「開発会社」の観点から違いを説明していきます。
その1.文法
「Java」はコンパイラ言語と呼ばれる種類です。コンパイラ言語とはプログラムの実行前にコンパイルを行う言語のこと。コンパイルとは人間の書いたソースコードを、コンピューターが読みこめるマシン語という言語に置き換えることです。つまりコンパイラ言語は事前の翻訳作業が必要な言語と言えます。
一方の「JavaScript」はインタプリタ言語という種類です。インタプリタとは「逐次翻訳」のこと。すなわちソースコードのマシン語への翻訳を、つど行うということですね。これは「実行前に翻訳時間を必要としない」ことを意味します。コンパイラ言語よりもすぐに実行できるのが特徴です。
その2.用途
「Java」の用途は大規模システムからAndroidアプリまで非常に幅が広いです。その理由は「Java仮想マシン」というソフトウェアにあります。「Java」は常に「Java仮想マシン」上で実行されるため環境に依存しないのです。よってどんな環境でも安定して稼働する汎用性があります。
「Javascript」はインタプリタ言語のためWebページ上でユーザーのアクションをすぐに処理できることが持ち味。TwitterやinstagramといったSNSも、「JavaScript」がリアルタイムな動作を実現しているんです。
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その3.開発会社
「Java」はSun Microsystems社が開発しました。現在Sun Microsystems社はOracle社に買収されたため、Oracle社がJavaの開発とバージョンアップをしています。
「JavaScript」はNetscape Communications社が開発した言語です。現在「JavaScript」の開発はMozilla Foundationという非営利団体に委ねられています。Mozilla Foundationはメールアプリの「Thunderbird」で有名な団体です。
なぜ名前が似ているの?
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ここまで「文法」「用途」「開発会社」の観点で違いを見てきて、「Java」と「JavaScript」はあらゆる意味で別物だとおわかりいただけたと思います。しかしやはり気になるのは名前が似ている理由。もちろんそれは偶然ではないのです。両社の名前が似ている理由を調べていきましょう。
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