今回は和彫り・洋彫り・タトゥーの違いについてみていきます。和彫り・洋彫りは聞いたことがなくても、タトゥーはわかるよな。タトゥーと聞くと、「なんとなく怖い」と思ってしまわないか?興味があってもタトゥーを彫っている人には声をかけづらい…なんてこともあるかもしれない。今回はタトゥーを彫っている知人をもつwebライターの早坂佳歩を呼んです。呼び方の違いや種類ごとの特徴などをわかりやすく解説していきます。

ライター/早坂佳歩

会計事務所に勤務しながら、副業webライターとして活動している。タトゥーを彫っている知人が増えたことにより、自身もタトゥーに関心を抱くようになった。タトゥーに関する見聞をもとに、わかりやすく解説していく。

タトゥーとは

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タトゥーと聞いて思い浮かべるものはなんでしょうか。背中に大きな鯉?ドクロや十字架?タトゥー=怖い人というイメージがあることも否めません。ではなぜ、そんなイメージが定着してしまったのでしょう。それは日本の文化によるものだったのです。

タトゥーの彫り方

タトゥーの完成形を見たことがあっても、彫っているところを見る機会はなかなかありませんよね。タトゥーの彫り方には「手彫り」「機械彫り」の2種類があります。機械がないほど昔は手彫りが主流でしたが、現在は機械彫りが多いです。手彫りも機械彫りも、彫る原理は変りません。針を皮膚に刺し、インクを染み込ませることによって柄が浮かび上がります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、皮膚に傷をつけることになるのでやはり強い痛みは伴うでしょう。彫った後にはかさぶたができますが、痒い・割れるという理由で剥がしてしまうと完成が遠のきます。痛みは我慢できても、かさぶたが治るまでがとても痒い!ということもあるようです。

和彫り以外のタトゥーが洋彫り

和彫りも洋彫りも、タトゥーの一種です。日本には和彫りという伝統的文化があるため、和彫り以外のタトゥーのことを洋彫りと呼んで区別しています。和風な柄=和彫り、西洋風な柄=洋彫り、という認識もあながち間違いではないようですね。

和彫りの特徴・始まりは?

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日本独自の和彫りは、世界的にも美しいと評価されています。そもそも和彫りはどのように生まれたのでしょうか。

和彫りのデザインや入れ方

和彫りでは、龍・虎・麒麟・鯉など、日本の伝統的な図柄が使われることが多いです。首から上・手首から下には彫らず、衣服を着ているときには見えないことが美学とされています。背中に大きなモチーフを描き、腕や胸にも図柄を入れ、周りを黒い雲のような模様で囲むのが代表的なかたちです。

\次のページで「和彫りの歴史」を解説!/

和彫りの歴史

日本には古くからタトゥーの呼び方がたくさんあり、罪の証なのか、愛の証なのか、理由によって様々に変わります。よく知られている名前は刺青(いれずみ)ではないでしょうか。現代の和彫りのスタイルは、江戸時代に画一され始めます。江戸時代には「入れ墨」と呼ばれ、もともとは刑罰の一種でした。

建築・警備・消防などを担っていた飛脚が刺青を入れ始めたことが、和彫りの始まりとも言えるでしょう。「着物を脱いだ方が動きやすいが肌をさらすのは恥ずかしい…」と考えた鳶が刺青を身に纏い、鳶=刺青というイメージが定着します。火消しを行う鳶の背中には、雨を呼ぶと信じられていた龍が大きく描かれることが多かったそうです。

刺青禁止令とは?

刺青を入れた侠客が評判となったのも江戸時代です。「弱きを助け、強きを挫く」という理想を掲げた浮世絵が描かれ、歌舞伎の演目でも人気を博しました。しかし入れ墨が刑罰の付加刑として導入され、「刺青=反社会的」という風潮が生まれます。そこで明治時代には刺青禁止令が発布され、刺青は服の下に隠して彫るようになったのです。

銭湯はなぜタトゥーがNGなのか

銭湯がタトゥーNGとしているのは、江戸から明治にかけての刺青に対するイメージが起因しています。つまり、罪人や反社会的な人がいると客が怖がるから、という理由です。このような歴史を経て、日本では現代でも刺青に対してあまり良くない印象を持ち続けています。これは日本独特の感性なのですね。

\次のページで「地域や文化によって違う洋彫りの種類」を解説!/

地域や文化によって違う洋彫りの種類

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和彫り以外のタトゥーということで、洋彫りにも様々な種類があります。ここでは代表的なものを紹介していきましょう。

その1.ブラックアンドグレイ

世界的な人気が非常に高いタトゥーのひとつが、ブラックアンドグレイと呼ばれるものです。その名の通り黒とグレーのみで表現し、バラやドクロなどダークなデザインが好まれます。流行り廃りがないことも特徴です。

その2.アメリカントラディショナル

アメリカントラディショナルはオールドスクール水夫のタトゥーとも呼ばれ、アメリカの代表的なスタイルのひとつです。船乗りが安全祈願のために彫ったとされていて、イカリやコンパスなど航海に関するモチーフが多く使われます。

その3.トライバルタトゥー

現代では民族風の柄のタトゥーを指しますが、もともとは部族的な身体装飾のことです。煤(スス)から作ったインクを使い、階級や血筋など民族間のつながりを独自の模様で表現します。幾何学模様やラインを用いたポリネシアンタトゥーが有名ですね。

その4.レタリングタトゥー

レタリングタトゥーとは文字のタトゥーです。大切な人の名前や記念日、大事にしたい言葉など、タトゥーを彫る意味をダイレクトに表現できます。最近ではアーティストがワンポイントで彫っていることも多いです。

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彫らない・痛くない!フェイクタトゥーとは?

タトゥーを彫ってみたいけれど、「痛いのは苦手」「一生残るデザインが選べない」とためらうこともあるでしょう。最近では、手軽にタトゥーを楽しめるフェイクタトゥーというものもあります。

その1.ジャグアタトゥー

ジャグアタトゥーとは、肌の角質をインクで染める、彫らないタトゥーです。肌を傷つけないので痛みもありません。見た目は本物のタトゥーに近く、汗や水に強いのも特徴です。肌の表面だけを染めるので、代謝とともに2週間ほどで自然に消えていきます。タトゥーを彫りたいけれど温泉に入れなくなるから諦めている、入れたいデザインがたくさんある、という方におすすめです。

その2.タトゥーシール

タトゥーシールはシールのように貼って剥がせるタトゥーです。シートに描かれたデザインを肌に転写することで、タトゥーのように見せることができます。シートを水で濡らして肌にあてるだけなので、痛みは一切ありません。4日〜1週間ほど残りますが、シールなので強く擦ると剥がれやすいです。1日で剥がすこともできるので、イベントごとのときだけタトゥーを楽しむこともできますね。

現代のタトゥーは個性の一部

現代は江戸時代ではありません。タトゥーを見て「入れ墨だ!罪人だ!」とは思いませんよね。なんとなく怖いタトゥーは、家族への愛の印かもしれません。この記事を読めば、タトゥーは怖くないと思えてきませんか?日本でもタトゥーが個性の一部として認められるようになるといいですね。

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雑学

和彫り・洋彫り・タトゥーの違いは?柄や由来で呼び方が変わる?アート好きライターがわかりやすく解説

今回は和彫り・洋彫り・タトゥーの違いについてみていきます。和彫り・洋彫りは聞いたことがなくても、タトゥーはわかるよな。タトゥーと聞くと、「なんとなく怖い」と思ってしまわないか?興味があってもタトゥーを彫っている人には声をかけづらい…なんてこともあるかもしれない。今回はタトゥーを彫っている知人をもつwebライターの早坂佳歩を呼んです。呼び方の違いや種類ごとの特徴などをわかりやすく解説していきます。

ライター/早坂佳歩

会計事務所に勤務しながら、副業webライターとして活動している。タトゥーを彫っている知人が増えたことにより、自身もタトゥーに関心を抱くようになった。タトゥーに関する見聞をもとに、わかりやすく解説していく。

タトゥーとは

image by iStockphoto

タトゥーと聞いて思い浮かべるものはなんでしょうか。背中に大きな鯉?ドクロや十字架?タトゥー=怖い人というイメージがあることも否めません。ではなぜ、そんなイメージが定着してしまったのでしょう。それは日本の文化によるものだったのです。

タトゥーの彫り方

タトゥーの完成形を見たことがあっても、彫っているところを見る機会はなかなかありませんよね。タトゥーの彫り方には「手彫り」「機械彫り」の2種類があります。機械がないほど昔は手彫りが主流でしたが、現在は機械彫りが多いです。手彫りも機械彫りも、彫る原理は変りません。針を皮膚に刺し、インクを染み込ませることによって柄が浮かび上がります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、皮膚に傷をつけることになるのでやはり強い痛みは伴うでしょう。彫った後にはかさぶたができますが、痒い・割れるという理由で剥がしてしまうと完成が遠のきます。痛みは我慢できても、かさぶたが治るまでがとても痒い!ということもあるようです。

和彫り以外のタトゥーが洋彫り

和彫りも洋彫りも、タトゥーの一種です。日本には和彫りという伝統的文化があるため、和彫り以外のタトゥーのことを洋彫りと呼んで区別しています。和風な柄=和彫り、西洋風な柄=洋彫り、という認識もあながち間違いではないようですね。

和彫りの特徴・始まりは?

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日本独自の和彫りは、世界的にも美しいと評価されています。そもそも和彫りはどのように生まれたのでしょうか。

和彫りのデザインや入れ方

和彫りでは、龍・虎・麒麟・鯉など、日本の伝統的な図柄が使われることが多いです。首から上・手首から下には彫らず、衣服を着ているときには見えないことが美学とされています。背中に大きなモチーフを描き、腕や胸にも図柄を入れ、周りを黒い雲のような模様で囲むのが代表的なかたちです。

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